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人造勇者の理想郷  作者: 鈴花雪嶺
第三章 人造勇者の理想郷
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なくしたくない時間

 俺たちが招集を受けてから数日後、俺とユエナは武術大会にエントリーしていた。え?ギルド島?一応行ったよ。小さい島って言ってもそれなりに大きくて徒歩で端から端に行くのにもそれなりに時間がかかった。これだけ大きければ小さな町くらいなら作れるんじゃないだろうか。


 え?じゃあなんでその話をしなかったのかって?その島は木が茂っていて島全体が森のようになっているということ以外特に話すことなんてなかったからだ。むしろ、俺はこれから起こることの方に期待している。


 これから起こること……そう。今日は武術大会の開催日なのだ。正直大会自体はどうでもいいのだが、優勝賞金はおいしい。ぜひいただいておこう。賞金がはいったらもらった島に家を建てるのもいいな。いつも宿を転々としながら旅をしていたけど転移魔法も使えるしそろそろ拠点を構えてもいいかもしれない。その時ユエナはどうするだろう。それを期に分かれるのかな……もう少し、一緒にいたいな、なんて……


 「ユウヤ?」


 「ふぁあい!?ちがうよ!?」


 「??」


 「あ、ごめん。ちょっと取り乱しただけ」


 「珍しいね。ユウヤがそんなに驚くなんて」


 「そうかな?」


 変なことを考えていた時に急に話しかけられたから変な声が出てしまった。


 俺たちは今ギルド帝国の大通りをウィンドウショッピングをしながら歩いていた。目的地はもちろん武術大会が開かれるあの広場だ。


 「あのパン屋さんおいしそう」


 「小腹すいたし買っていこうか。ユエナはどれがいい?」


 「これと……これ」


 「じゃあ俺はこれとこれとこれにしようかな」


 「一口ちょうだい?」


 「じゃあかわりにそっちのも一口ちょうだい?」


 「いいよ」


 「よし。交渉成立だね」


 買ったパンをかじりながら雑貨や武器、服など様々なものを売っている店を横目に、大会の会場を目指して歩く。


 結構遠いな。帝国の首都である帝都に入ってあまり距離を置かないところに宿をとったから大会会場へは時間がかかる。


 でも、この何げない時間がたまらなく愛おしく感じるようになっていた。

今回も読んでくださりありがとうございます。高評価、ブックマーク登録もありがとうございます。いつも励みになっています。

次回は明日の10時に投稿します。

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