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理想の明日のために
————付与魔法
物体に新たな能力を付与する魔法。その絶対条件は対象が生物ではないということ。
でも……半分機械の俺なら。自分にも魔法を付与できるはずだ。
付与魔法……
自分に付与魔法をかけようとすると、それが可能だということを感じる。
俺は、自分の体に魔法を付与した。
魔法攻撃無効、物理攻撃無効、衝撃無効、状態異常無効、自動再生……体だけでなく、服にも付与する。
ほかにも自動蘇生、魔力可視化を付与。
さらに新しい武器も作る。
投げナイフ、ワイヤーガン、透視スコープ付きのスナイパーライフル、投げナイフを使うレールガン……
今思いつくのはこれくらいしかないが、自分のできる限りの強化を施す。
ユエナはあまりいい顔はしなかった。でも、俺の決めたことならと止めはしなかった。本当にいい子だ。
俺は、この子を……この子だけじゃない、せめて手が届く範囲にいるみんなを、知り合いを、助けたい。
俺は、この選択を後悔しない。ルキアたちの死も無駄にはしない。
俺は、前に進む。誰もが平和に暮らせる、理想郷を創るために……




