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人造勇者の理想郷  作者: 鈴花雪嶺
第二章 モンスターキャッスル
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それぞれの戦い ルキア編

今回は冒険者パーティーのリーダー、ルキア視点です

 段々と強くなってくるスライムの攻撃を大剣ではたき落としながら距離を詰めようとするが、踏み込もうとするとそこをムチの腕が掠めて牽制してきやがる。しかもムチのように細いのに豆腐でも切ってるんじゃねぇかってくらい簡単に地面や壁を切り裂きやがる。なのに他の奴らの戦いはじゃましねぇ。


 ……こいつは俺なんかよりずっと強いな。


 俺がそう思い、何度目かの踏み込みをしようとした瞬間、スライムは動きを止めた。何か思惑があるのかもしれないが、こんなチャンスを逃す訳にはいかない。倒すことはできなくても……少しだけダメージを入れられれば……!


 思い切り大剣を振り下ろす。


 「ここが五人が自由に戦える広さでよかった。おかげで……俺が思いっきりたたかえるぜぇぇぇぇぇぇえ!」


 声を出し気合を入れながらの渾身の攻撃。これなら……


 そんな俺の期待を裏切るようにスライムはムチに変形させた方の腕で軽く受け止める。ガキィン!というスライムとは思えないような音を発しながら。


 「!?」


 次の瞬間、スライムはこれまでの数段早い速度でこちらに踏み込むと変形させていない方の腕で俺の鳩尾を思い切り殴る。


 「グフォガァ!?」


 これまでとは違う強さの攻撃をくらい、後ろに吹き飛ぶ。苦悶の声が漏れるが、すぐに立ち上がり大剣を構える。


 だが、スライムはこちらの準備が整うのを待つ気が無いようでスライムの方を見たときにはムチの腕を振りながらこちらに迫ってきていた。


 これまでの牽制するような攻撃ではなく、ムチを細かく動かしながらこちらに細かく攻撃を入れて確実に体力を削っていく戦い方。いやらしい戦い方という点ではどちらも同じだ。


 それにこちらの攻撃は受け止めたりいなしたりするくせに大きな攻撃をしようとすると直撃したら致命傷になるような攻撃をして妨害してくる。


 こいつは完全に楽しんでやがる。俺で遊んでるんだ。


 全力で相手をしていても攻撃をしのぎきれずに傷を負うことが多くなってきた。すでに何度も傷はポーションで回復しているが、もう尽きた。体力回復のスタミナポーションももうない。体も体力ももう限界が近かった。動きもどんどん鈍くなってきている。


 だが、ここで倒れる訳にはいかない。遊ばれてもいい。どれだけ傷ついてもいい。少しでもカシワギが戻ってくるまでの時間を稼がないと……


 そう思ったときには眼の前にスライムの拳が―――

今回も読んでくださりありがとうございます。高評価、ブックマーク登録もありがとうございます。いつも励みになっています。

不定期投稿ですが、次回も読んでいただけると嬉しいです。

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