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4話
『あった!やっと見つけた!』
圏外になり使えなくなっていたスマホのライト機能を使い月明かりの届かない場所を照らしながら歩きまわり、もう2時間がたった頃やっとの事で玄関らしき扉を見つけた
『何で!何で開かないのよ!』
希望が見えたと思い扉に手をかけるが、押しても引いても、窓と同じようにびくともしない
『閉じ込められたの…?』
薄々感じていたが認めたくなかったため理解しないようにしていたがこうなると認めてるしかなくなり
『……ダメ…諦めたら…ほんとに出られなくなる…』
少しの間呆然と座りこんでいたものの、自分を奮い立たせ足に力をこめ立上がり、別の出入り口を探そうと決意する
『とりあえず、1階がダメなら2階に行こう』
ゆっくりと侵食してくる恐怖と絶望にのまれないようにわざと声をだし自分のする事を言うと歩き出す
『まずは2階にあがる階段を探さないと…』