3話
『うっ…あれ…私…何で…?』
アリスは、ふと目を覚まし自分が床に倒れていた事に気づく
『何で…こんなところで私寝てたの?』
周りを見回し呟くと、ぼんやりとした頭がだんだんとハッキリしはじめ
『そうだ!さっきまで茜と一緒にご飯食べてて…食べ終わった頃にだんだんと眠くなってきて…そうだ!茜!茜どこ!』
茜の事を思いだしあわてて周りを再び見回す
『いない…どうして!茜!どこ!?』
どんなに探しても茜がいないため、とりあえず場所を移動し探そうとたちあがる
(いない…どこに行ったんだろう…)
月明かりを頼りに廊下を歩き探すが全く見つからずだんだんと足が痛くなりはじめる
(そもそもここはどこなんだろう)
窓の外をみるが視界に広がるのは広い校庭だけで
『校庭?えっ…もしかしてここは…あの校舎のなかなの?』
自分の考えが正解なのか確認するため窓から一度出て確認するため窓を開けようとする
『開かない、何で!』
鍵がかかっていないのに窓はまるで接着剤でくっついてるかのように全く開く気配はない
『他の窓は…』
他の窓も試してみるが、どの窓も開く気配はない
『ここが学校ならどこかに外に出れる所があるはず…』
窓は諦め玄関を探す事にし、再び歩きはじめる