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1話

『ここがそうなの？』

目の前のお店にポカンと口をあけ、隣の茜に聞く

思わずポカンとした理由は簡単だ、どうみても外観が学校の校舎だからだ。

（廃校になった学校かなぁ？）

「うん、ほらここにメニューの看板あるでしょ」

茜は立て看板の側に行き指さしワクワクとした表情で手招きする

『あっ！本当だ美味しそう』

立て看板のメニューは写真をのせて横にメニュー名が書いてある見慣れたものだが、どれも美味しそうだ

『でもよく茜の両親夜ご飯外で食べるの許してくれたね』

茜の両親は厳しく外食などは許してくれないはずなのだ

「今回は特別なんだぁ。今日はお母さんもお父さんも遅いから何か買うか食べに行きなさいって言ってくれたの」

嬉しそうに微笑みながら種明かししてくる茜に納得し

『そっか良かったね』

アリスも思わず微笑みかえし

『じゃあ入ろうか』

「うん！」