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 さて、帰るか。


「おい! どうした?」


 後ろが騒がしいが何かやらかしたのだろう。見ただけでも品のある奴らじゃないからな。酔って騒いでいるのだろう? 「借金奴隷!?」なんて言葉も聞こえたが、気にするだけ無駄だろう。


「良いのですか?」


「俺が負わせた借金より領主様の方が高額だろ。俺のもんにはならねえよ。俺のもんになっても使い道がな」


「気にしない。気にするには、今晩」


「お、おう。ミーディイなのか」


「自慢のおっぱい、堪能して」


「くっ! 駄肉なのに悔しい!」


「い゛っ!?」


 ミーディイはどうもフィーリアのコンプレックスを刺激しやすいな。背はフィーリアと変わらないのに、フィーリアの持っていないモノをミーディイは特盛で持っているからな。ブラジャーで一番の恩恵を受けているだろう。


 今日も平和で賑やかだ。



  ○  ○  ○



 今日の戦果。


 褒賞金が723匹で10845ルーク。

 ゴブリン、こん棒61、ソード56、骨布351。

 コボルト、丸盾723、片手斧273、片手剣281、片手杖169、骨布3615。


 三層、広い。コボルトが減らない。こっちの効率が慣れてきたので上がって儲けは増えるが、三層の全容が見えない。ダンジョンの作りもゲームと違うんだよね。通い慣れたダンジョンもどう変貌しているやら。


「今日はお揃いの花柄でしたね♪」


 みんなの下着が毎日違うと思っていたら、ストックの40セット以上のランジェリーセットを着回しているらしい。布面積が防御力に直結しないと分かったので、ファッション重視になっている。際どいのは見せないで!


「この時季なら、ボレロジャケット位が楽よね」


 食事中の話題はやはりファッション。昨晩のセクシーナイトドレスからアイディアが溢れていて、色々な着回しを考案している。更にコート。あれも柔軟性があり過ぎる程に種類が豊富。もうファッション欲が止まらない。


「ブーツはこっちで作りてぇな!」


 装備は一任だったのに、グリーブと言うか靴で燃えている。ガントレットの候補も注文されているが、骨布ほど数を稼げない。コロコロとデザインは変えられないよ。申し訳ないが装備と思ってほしい。いや、マジで防具なんだよ。熱がこもった女性達には通じないけどね。


「今日は何で攻めるの?」


 話が夜に移った。フィーリアは昨日はロザンナに合わせたな。今日もミーディイに合わせるのか?


「少し、攻める。名前からして、フィーリアの年頃の服」


「あれですね。ミーディイさんが私に配慮して、何を企んでますか?」


「ご主人様が、気に入ると、思うよ」


 話が見えんが、何やらいいデザインの服があるらしい。ミーディイは自分では作れないから選択肢が狭いだろうに、研究の成果なんだろうな。徹夜を何度もしてるしな。



  ○  ○  ○



 身を清めるのは一緒。特に変化なし。ちなみに宿のおっさんは独身でここに住んでいるので、樽のお湯は入れ替えて置いている。とっても喜ばれたよ。「これが酒なら極楽だったのにな」と酒樽を見て皮肉をいう。まあ、いつか奢る。


 ソワソワと待つ。女性の準備は長いからな。


「「ご主人様ぁ♪」」


「えっ!? マジで!?」


 そこにはブレザー姿の女学生が二人。どうやって知った?


「うん、いい反応。学生だって、ご主人様は、言ってた。なら、学生服は、反応する」


「ミーディイさん、これ、ミーディイさんにはちょっとバランス悪いですよ! もぎたい!」


「い゛っ!」


 確かにはち切れそうな胸部だ。むしろフィーリアは似合いすぎていて、あっちの世界に帰ってきたのかと錯覚しそうだ。思わず抱き締めた。


「うふふ。やはり服はバランスですね」


「そう、ね」


 ミーディイも大人だな。わざとフィーリアに似合う服で対抗したのだろう。フィーリアは悦に浸って気付かないが、ミーディイの優しい目が語っているぞ。


「ご主人様、これ着て。多分、同系の男物。その方が盛り上がる」


 何と! 俺は学ランだったが、こっちでブレザータイプの制服を着ることになろうとは。早速。……とてもいい。雰囲気が増してくる。


「ご主人様、似合いますよ♪」


「今晩だけ、先輩と呼べ」


「先輩、ですか? えっと、先輩! しましょ♪」


 襲った。ものすんごく襲った。ミーディイも先輩呼びで違和感がないのが凄い。演技が上手。下着が卑猥と身体に教育した! 結局、制服を乱すだけで脱がさなかった。捗ったよ、もう、止まらないくらいに。



  ○  ○  ○



 朝寝坊、再び。二夜連続は堪えるな。休養が必要か? 朝だし「強癒」にするか? んー、今日の夕方にして明日は休みにしよう。今日は頑張る。いや、無理はしていない。狩りのペースを落とすだけだ。


「先輩♪ じゃなかった、ご主人様。お風呂にしましょう」


「ああ。ありがとう」


 フィーリアは制服が気に入ったようだ。まだ着てる。うん。いいな。とてもよく似合う。


「フィーリアはその制服が似合って可愛いな」


「おだてても誘うだけですよ♪」


 今日もお風呂を沸かしてくれた。予備武器の火属性剣二刀流であっという間に沸かしたよ。そして脱衣所で挑発されたので一回だけ汚した。んー、俺の生活が性活になりつつある。自制しよう。


「先輩も好きですよね~♪」


「メリハリが失くなってるな。自重しよう」


「確かに先程ので元気が無いですね。今晩、大丈夫かな?」


 フィーリアに丹念に洗われたが賢者モードだ。ピクリとしか反応しないさ。ピクピク。


「明日はみんなで「強癒」を使って休むぞ。だから今日の狩りが終わったら転職だ」


「なら、元気いっぱい! ですね♪」


「そうなの?」


「一度だけ「強癒」の時に抱かれましたが、すごかったですよ♡」


 今晩の心配が消えたフィーリア。連夜でも元気だな。俺はあの時はよく覚えてないな。ひたすら求めた気がする。明日は準備もあるし、忙しいから狩りの予定は入れない方が良いだろう。


 さて、無理しない程度に狩りしますか。


 昼からな。

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