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詐欺にはまるまで

作者: けつあご

ーーーーーーーーーーーーーーーー

主要登場人物は、

たかし   32歳(仮名) = 主人公/一般人

ひとみさん 27歳(仮名) = 下っ端/詐欺師

ユタカさん 41歳(仮名) = 中ボス/詐欺師/師匠

けんたさん 33歳(仮名) = 大ボス/詐欺師/大師匠 です。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


お金と仕事の魅力に洗脳されながら、4か月かけて詐欺(?)にハマっていきます。


〇序章

  人見知りで特に特徴もないサラリーマン たかし。会社に勤続し12年目が

  経った。このままでいいのか?とも思うが、何か目指すべき道があるわけ

  ではない。そんな主人公のたかしがはまっていく。自分だけは絶対にハマ

  らないと思っていた。


〇ひとみさんとの出会い1

1.友人に合コンに誘われた。今の会社は出会いがない。数少ないチャンス。

  たかしは少し浮かれていた。


2.この合コンでひとみさんとの初顔合わせ。それなりに盛り上り、無難に

  終わった。楽しみにはしていたが、期待以上のモノは得られず。まーこんな

  もんかと思った。


3.ひとみさんは元気すぎるくらいのすごく明るい女の子だ。僕には元気すぎる。

  それになぜか僕のあだ名を付けたがる。

  無理やりあだ名が”たかちゃん”になった。別に好意は抱かなかった。


4.家路につく途中、たかしはコンビニで缶ビールを買った。1人で2次会。

  酒だけが唯一の楽しみ。酔って満足し、熟睡する。


5.次の日、ひとみさんから「たかちゃん!テニスしましょー!!」と、

  テニスのお誘いを受ける。えらく積極的やなー。と思いつつも、テニスは

  好きやし参加してみるか!とお誘いを快諾。


〇ひとみさんとの出会い2

1.テニス当日、大体30人くらいのメンバーが参加しており、大盛り上がり。

  圧倒されつつも純粋にテニスを楽しんだ。また、ひとみさんから主催者の

  ユタカさん(中ボス)を紹介される。彼はメンバーからも慕われている

  感じだった。帰りがけ、こういう集まりよくやってるのかな?また参加

  したいなー。とたかしは思った。


〇仲よくしよう

1.別の日。またまた、「たかちゃん!テニスしましょー!!」とひとみさんから

  テニスの誘いを受ける。当然行きたい、テニス楽しいし!僕の友達も2人誘い、

  3人で行くと回答。また楽しめたらいいなー。と たかしは思う。


2.前回同様、30人くらいのテニスサークルで大盛り上がり。ユタカさんは遅れて

  登場。普段から忙しい様子。しかし、テニス楽しい!友達2人は雰囲気に圧倒

  されるも、僕はテニスを楽しんだ。


3.ここで流れに変化あり。ひとみさんから連絡あった。『テニスではあまり

  しゃべれないので、一緒にお話ししませんか?』との誘い。女の子に誘われる

  のは内心うれしい!ただ、仕事の都合もあり、たかしは断る。


4.後日たかしは、こちらも誘い返さないと悪いと思い、ひとみさんに何人かと

  テニスしないかと遊びに誘う。ただ、ひとみさんの日程的な都合により断られる。

  特に何も意識しない。こんなもんかと思う。


5.同じ時期に友人からひとみさんには彼氏がいることを教えてもらう。ん?じゃあ

  何で僕をおしゃべいりに誘ったのか?好意があったからではないのか?とたかし

  は少し考える。ただ、特に好みでも無いし、まあいいかと思う。ちょっとした

  疑問はすぐに消える。


〇ユタカさんとの会話

1.ひとみさんから一緒に何人かで飲みませんか?と誘われる。平日で、残業も

  ありたかしは断る。なおこの飲み会にたかしの会社の別の人も誘われていた

  模様。


2.この断った次の日にひとみさんから、〇〇日(平日)開いていませんか?確か

  テニスの時にユタカさんのベンツに乗りたいと言ってましたよね?乗れるみたい

  ですよ!!と誘いを受ける。確かにたかしは乗りたいと言った。ただそれは

  社交辞令みたいなもんだった。ベンツ乗りたいよね?と聞かれれば、乗りたい

  ですね。と言うでしょ・・・

  そんな事を思いつつも特に予定もないし『1.』を断っていた気まずさから、

  了承した。んー、正直めんどくさい。

  それに、、、なぜこの子はこんなに僕を誘ってくるんだろう?小さな疑問を

  抱く。


3.○○日(平日)のユタカさんが到着する30分くらい前にひとみさんと待ち合わせ。

  日常のことやお互いの仕事の事など、たわいもない会話をする。ひとみさん

  はどことなく僕に似てるなー。とたかしは印象を持つ。会話が途切れれば

  お互い携帯電話をいじる。そうこうしているうちにユタカさん登場。ベンツ

  に乗せてもらう。


4.たわいもない会話を3人でしながら、ベンツで大阪駅近辺を周回する。その間、

  ひとみさんはベンツの事をほめちぎり、ベンツから見える夜景をほめちぎり、

  そんないい思いをさせてくれるユタカさんをほめちぎり倒す。正直、ほめよう

  がどうしようが、たかしにはどうでもいい。


5.そうこうしているうちに、ユタカさんとお互いの仕事の話になる。ユタカさん

  がなぜベンツに乗れるだけの財力があるのか気になる!ユタカさんの職業を

  聞く。ユタカさんは『起業したい人の支援をしている・・・』みたいな、つか

  みにくい回答をしてくる。何してんだこの人は?コンサルですか?と聞いても

  答えはNO。とにかく起業の支援をする仕事らしい。よくわからんなー。。。


6.ただ、ユタカさんは もともと、たかしのようにサラリーマンだったらしい。

  そこで、今の現状に満足できず勉強をし始めた。その後、今の職業に出会って

  3年間勉強しながら給料を稼ぎつつ、独り立ちしたらしい。はっきり言ってすごい。


7.次にたかしの番。仕事の内容を説明する、また仕事のいいところと不満など

  を語る。はっきり言ってユタカさんは聞き上手。発言に対し、的確に答えを

  出す。しかもたかしの仕事と同じような仕事をしてきたらしい。ユタカさんの

  仕事と経歴に共感する。


8.ユタカさんは最終的にたかしが仕事に満足できていないのは、模範となる

  師匠がいないからだ!と指摘する。当然、人にはいいところと悪いところが

  あり、完璧な人はいないし、そんなに都合よく模範となる人なんていない。。。

  と、今になって思う。ただ、その時はその発言が正しいか、判断できない。


9.立て続けにユタカさんには師匠にしている本があり、人がいると話をされる。

  まず、その本が『金持ち父さん貧乏父さん』という本。かなりお金の本質が

  分かるらしい。ユタカさんは説明が上手で、読んでみようという気になる。

  ユタカさんを信じつつあった。どんな発言も、そうなのかな?と思い始める。


10.ここでユタカさんとのドライブと仕事の話は終わり。彼とは別れ、ひとみ

  さんと一緒に大阪駅に向かう。


11.その時にひとみさんから、『金持ち父さん貧乏父さん』の話には続きの

  本があり、『金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント』と言う本が


  あることを教えられる。魅力的なユタカさんが進める『金持ち父さん貧乏

  父さん』の続編。面白い本に違いない。その日にAmazonで両方購入。


12.ひとみさんからLINEあり。ユタカさんに『たかしです。今日はありがとう

  ございました。』と連絡するよう指示があった。社交辞令が必要?これは

  仕事か??との思いが頭をよぎる。けど、現実に面白い話を聞かせてもら

  っている。ユタカさんにLINEを送る。ユタカさんから丁寧な返信が来る、

  少しだけうれしくなる。


〇読書は好き

1.ユタカさんから勧められた金持ち父さんの本が早速Amazonから到着、読み

  進めていく。面白い。それまで たかしが知らなかったお金に対する価値観

  があった。一気に読み進める。内容は、著者の『ロバート・キヨサキ氏』

  が親友の父親(金持ち父さん)を師匠として教えを乞い、それを実行に

  移していくことで、考え方を学び豊かになっていくという、サクセスストーリー。

  本当に面白い。もっと早くこのことを知っていれば。たかしは考える。


〇さらに仲良く

1.ひとみさんからLINEあり。ラーメンを食べに行こうとのこと。「なぜ彼氏

  がいるのに?」とも思いつつも、話し合うこと自体は結構楽しい。行くと返信。

  当日になって、ひとみさんの男友達と僕、ひとみさんの3人で一緒に行くこと

  と知る。2人じゃなく男と3人で?なんじゃこの感じ。。まー、ラーメン自体

  はおいしい。


2.帰り途中、ひとみさんからLINEあり。ユタカさんとまた会うとの事。二つ

  返事でOK。ユタカさんの話は面白いし、ひとみさんとの出会いから2か月が

  経過している。誘いに違和感がなくなってきていた。



3.約束当日、ユタカさんとひとみさんと3人でおしゃべり。本当に楽しい。

  ユタカさんの師匠となった人について教えてもらった。前回の続きで師匠は

  成功するうえで必須だと語る。会社勤め当時、ユタカさんは本を読みながら

  自立を考えていたが、なかなか自立できないでいた。

  そうこうしているうちに、たまたまユタカさんの師匠(大師匠:けんたさん)

  を見つけたらしい。その時、僕は自立できる!と確信したらしい。 ユタカ

  さんはすごくラッキーだな!と思うと同時に、自分もそんなユタカさんに

  出会えたのはめっちゃラッキー!とたかし思い始める。

  自分も自立出来るような気分になってくる。


〇正月休み

1.もともと読書好きなのも相まって、たかしはいろいろな本を読み漁る。

  ユタカさんとひとみさんおすすめのロバートキヨサキの『キャッシュ

  フロークワドラント』、本田宗一郎、堀江貴文。

  とにかく読んだ。ユタカさんは成功者は師匠が必須だと言っていた。

  確かに、ロバートキヨサキには師匠がいた。ただ、彼を除くこれら

  の成功者に師匠は出てこなかった。けど、これら成功者の体験談より

  も、もたかしにとって成功方法を教えてくれるのはユタカさんだった。



  ※念のためですが、『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズは詐欺を推奨する

   本ではありません。これからの説明のために、仕事には以下の4種類がある

   事が『金持ち父さん貧乏父さん』と続編の『キャッシュフロークワドラ

   ント』定義されている事だけお伝えしておきます。

    E = 従業員

    S = 自営業者、雇われ社長

    B = ビジネスオーナー

    I = 投資家


  ※○井電機に置き換えると、たかしのような社員はEで、社長はS、〇井

    元会長はBでありI。

    EとSは仕事しないと給料をもらえないのに対して、Bはシステム

    (=○井電機)を作ってしまえば自分は仕事しなくてもお金が入る。

    Iは株式(=○井電機に投資)や不動産など、投資さえしてしまえ

    ば自分は仕事しなくてもお金が入る。

    つまり、BとIになれれば、金銭的にも時間的にも富を得られる。

    余った時間でBとIを繰り返せばどんどん豊かになっていく。

    と言う発想。


〇正月をあけて

1.継続してひとみさんから遊びの誘いがある。ただし、遊ぶ内容はもっぱら

  ユタカさんと3人で対話。また、勧められた『キャッシュフロークワドラント』

  の感想を聞かれる。えー、、、、と考えている間に『Bビジネスオーナー

  なりたい!って思った!』とユタカさんの感想。ほー、そんな感想もあるか。

  と思った。ちなみに、ひとみさんの感想も『Bビジネスオーナーになりたい!

  って思った!』と全く同じ。全く同じ?そんなこともあるか。


  ちなみにユタカさんの師匠(大師匠:けんたさん)は33歳にしてB(ビジ

  ネスオーナー)で大成功を収め、余った時間を自分のために使えるし、

  多くのお金ももらっていると教えてもらう。写メもユタカさんに見せて

  もらった。ほぼ僕と同い年で?成功すると違うな。と、たかしは思う。


2.またまたひとみさんの誘い。なんと、2週間後に大師匠のけんたさんとの

  アポが取れたそう。いろいろ教えてくれるユタカさんの師匠のけんたさん。

  会って色々話が聞きたい。二つ返事でOK。ユタカさんも来ることになった。


3.その後もひとみさんから誘いがバンバン来る。鍋パーティー、ユタカさん

  との3人対話。冷静に考えればおかしな点はたくさんあった。けど、たかしの

  頭はとっくにおかしくなっている。どんどん参加する。ただただ楽しく、

  なにも疑わない。

  と同時に影も形も知らないBビジネスオーナーに強くあこがれる。

  事あるごとに師匠の話を聞かされ、成功した話を聞かされている。ユタカさん

  を信用しきっている。疑う余地はない。


  そうこうしているうちに、Bビジネスオーナーになるためには、専用

  のセミナーがある事を教えてもらう。高額らしいが、ユタカさんはその

  セミナーに通い続け、3年で会社を辞めれるほどの収入を得られるように

  なったらしい。セミナーに行く方法を知りたい。


  帰ってからも『金持ち父さん セミナー』インターネットで検索してみる。

  バンバン高額セミナーの話が出てくる。はっきり言ってめちゃくちゃ高い。

  『誰がこんな詐欺商品の高額セミナーに引っかかるか!』たかしは内心そう

  思う。ちなみにユタカさんの言っているセミナー代金も大して変わらない。


〇大師匠、けんたさんとの対話

1.予定通りひとみさんと待ち合わせ。まず食事する。たわいもない会話を

  しながら、けんたさんとはどんな人か話を聞く。すごく面白く付き合い易い人

  らしい。早く会って話さなければ。

  

2.食事もほどほどに、ユタカさんと合流。けんたさんの住んでいるマン

  ションに歩いて向かう。その間、けんたさんのサクセスストーリーを聞か

  される。信用する。どんな人なんだ。


3.ほどなくし、けんたさんのマンションへ到着。市内の高層ビルの上層階。

  たかしたちはけんたさんの部屋へ招かれる。今から行く部屋は自宅兼

  事務所らしい。


4.部屋に入って早々、部屋の広さとデザインに圧倒される。なんでも、有名な

  建築デザイナーに頼んで設計してもらったそう。バーカウンターあり、

  プロジェクターありでかなりお金がかかっていそう。事務所として使っている

  らしき机もあり。金持ち父さんの本が置いてあった。


5.ひとみさんからベランダへ出て夜景を見ようと誘われ、ベランダに出る。

  市内を一望できそうな夜景。ひとみさんは駅の方向や大阪城の方向など、

  分かりやすい場所の説明を一通りしてくれた。それから部屋戻る。


6.ここからけんたさんとの対話がスタートする。すぐに仕事の話。たかしは

  仕事の現状を言う。けんたさんの理論を聞く。要は人間関係がすべてとの事。

  喫茶店でコーヒーを飲めなくても店員として信用されていれば、お客さんは

  その店員の勧めたコーヒーを飲んでくれる。みたいな話。信用が大事。信用が

  すべてを決定づけてもいいくらい。と、けんたさんは力説。わからなくはない。

  ただ、ユタカさんほどの説得力はなかった。


7.帰りがけ、けんたさんの印象をユタカさんとひとみさんに聞かれる。すごい、

  オーラがある。と、答えた。正直、あまり共感できる話はなかった。ただ、

  今反論するとBビジネスオーナーへの道が閉ざされると思った。


8.ひとみさんからLINEあり。けんたさんに『たかしです。今日はありがとう

  ございました。』と連絡するよう指示があった。同じことをやったこと

  以前もやったような?たかしは、けんたさんにLINEでお礼を言う。


9.帰った後に欲求不満がたまる。正直けんたさんよりユタカさんとしゃべり

  たい!たかしはひとみさんにお願いし、ユタカさんと話できるよう、段取り

  をつけてもらう。


Bビジネスオーナーへの道は開かれた

1.ユタカさんと会う当日、まずはひとみさんと会う。適当に喫茶店でしゃべり

  ながら、ユタカさんを待つ。適当に話をしながらパチンコをやめた話や

  禁煙した話などをひとみさんに話する。会話がなくなれば携帯をいじる。

  だらだら過ごす。


2.ユタカさんと会う時間になった。いつもどおりベンツに乗せてもらう。

  その時、ひとみさんが僕がパチンコをやめた話題を振る。どうもユタカさん

  もパチンコをしていて、年間200万円ほど負けたことがあるらしい。

  しかも、その当時はすでに結婚していて、奥さんに大目玉を食らったとか。

  また、僕と同じくタバコを吸っていたことがあるらしく。結局ギャンブルや

  タバコはそれ以上に面白いことがないとやめれないという。今のユタカさん

  であれば、不動産でお金を回すことや今の仕事らしい。

  たかしはもっと自分のことをしゃべりたかったのに、畳みかけるように

  ユタカさんばっかりしゃべる。


3.そのあと、Bビジネスオーナーの話。いろいろ僕は話するが、ユタカさん

  に覚悟を決めるしかない!今の仕事に満足するのか、Bビジネスオーナー

  になりたいのか?と、選択を迫られる。たかしはBビジネスオーナー

  なりたい!という。


4.ユタカさんはBビジネスオーナーセミナーを受けなければいけないという。

  今までと全く違った世界が待っているという。(たかしにはそのことが分か

  らない。)まだ見ぬ世界。しかも、成功すれば働かなくても金と時間が手に

  入れられる。今すぐそのセミナーを受けたい。


5.そのセミナーへの入り口は、けんたさんが知っているらしい。その日の週末

  に会う段取りをつけてもらう。また、貴重なセミナーで遊び半分で受けれる

  ようなものではなく、ユタカさんはけんたさんにセミナーを受けたい!と

  いった場合、試すようにいくつかの質問をしてくるらしい。元気よく

  『はい!』と答えるようにアドバイスをもらう。面接のようなものか、

  とにかく元気よく印象よく答えなければとたかしは思う。


〇終焉へ

1.ユタカさんとひとみさんと別れ、たかしは帰路に就く。電車で30分くらいの

  道のり。なんてことはない。いつも通りの帰り道。


2.ふと、たかしは金持ち父さんの本を検索した時のことを思い出す。すばらしい

  本である一方で、悪用(詐欺に使用)されることもあるとの記事。高額セミナー

  だけに、念のためGoogleで今回の一件が詐欺でないか検索しておく。

  『ユタカ 金持ち父さん 詐欺 大阪』で検索。Hitしない。次々に『ひとみ

  金持ち父さん 詐欺』や『けんた 金持ち父さん 詐欺』など、関連しそうな

  キーワードで検索するも何も出てこない。安心する。


3.ただし、『金持ち父さん』の本を使った詐欺方法は山ほどHitする。僕は

  関係ないや、と思いつつもどんな詐欺があるか検索する。すると、パターンは

  ほぼ1通り。①『金持ち父さん』の本を進められる。②勧めてきた人の

  師匠らしき人に会う。③師匠のすごい話を聞かされる。④Bビジネスオーナー

  の話を勧められる。⑤それになるためのセミナーを勧められ。高額の支払い

  を課せられる。。。。


4.たかしはまだ気づかない。そんな詐欺もあるのかと思う。次に金持ち父さん

  の著者、『ロバート・キヨサキ』について検索する。そこで衝撃の事実。

  『ロバート・キヨサキ』には師匠はおらず、本に出てくる師匠は架空の人物

  で、『ロバート・キヨサキ』自身は、様々な学習によって自分の価値を

  見出し、成功していった人。あくまで本に登場する師匠は伝えやすくする

  ために設定された架空の人物との事。


5.この記事を読んだ瞬間、たかしの頭で様々な不可解な点が 思い返される。

  彼氏がいるのに誘いに来るひとみさん、たかしの同じ会社の別の人を誘う

  ひとみさん、テニスの異様な雰囲気、やたらと話が合うユタカさん、

  人の起業を手伝う仕事をしていると自分のこと濁したユタカさん、本を

  読んだ感想が全く同じ二人、時間が決められているかのような面会時間、

  あざとく けんたさんの机の上に置かれた『金持ち父さん』の本。。。。


6.たかしはさらに考える。なぜ、いつもひとみさんはユタカさんに会う

  前に僕と会う??? なぜ、その時彼女は携帯電話をいじっている?

  なぜ、僕がギャンブルと禁煙の話をすると、ユタカさんもギャンブルと

  禁煙の話をする???? ひとみさんは半年後にベンツを買いたいといって

  いた。そもそもひとみさんは一般の会社員、そんなに給料をもらって

  いるはずがない。。。なぜそんなことが言える???

  わざわざ、ベンツに乗せる理由。。ひとみさんがユタカさんをほめちぎる

  理由。。マンションに上げてその景色を見せる理由。。

  僕には十分に、Bビジネスオーナーになるメリットを教えてくれた。

  彼らの僕に対するメリットは?僕は何も彼らにアピールしていない。


7.たかしは『なぜ?』を繰り返す。眼が冴えて一睡もできない。

  どこから考えても納得のいく答えが見つからない。。。


8.数時間考えた挙句、たかしは一つの結論にたどり着く。。。



  あー、、これは詐欺。 僕、騙されてるわ。。。



〇おわりに

1.最後までお読みいただき、ありがとうございます。

  ここまでが事実とその事実に基づいた たかしの考察になります。

  ただ、これらは事実であるものの、たかしの考察には大きな間違いが

  あります。また、お伝えしていければと思います!


では、ありがとうございました!  

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