「さようなら、俺の人生」
初投稿となります。つまらない作品を見たくない人は、速やかに戻ってください。別に構わないよ?と言う人は、あまり期待しないでお読みください。
人間が生きる理由はなんだろう?
物心ついて暫くしてから、いつもそればかり考えるようになっていた。
人の一生は、嬉しいことや楽しいこともあるが、悲しいことや辛いことも同じ数だけある。だが、どんな人生を送っても最後は死ぬのだ。
どうせ死ぬなら生きなくてもいいじゃないか、とついつい考えてしまう。
それに、現実はあまり面白くない。
急に特別な力に目覚めたり、空から女の子が降ってきたりということは、決して有り得ないのだ。
小説などでよく見る、死んでから異世界への転生。
俺はこれが羨ましく思えた。
でも、死んだら必ず転生できるとは限らない。
というか、現実的に有り得ない…でも、そんな可能性に賭けてみたかった。
どうせ生きてて詰まらない人生を送るなら、さっさと終えてしまおう。
あわよくば転生させてもらおう。
改めて見ると自分でも、くだらないと思う。
なにもかもが、くだらなく見えてしまう。
まぁ、いいや…そう呟いて、俺は
この人生を終わらせた