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■恋愛もの01■
駅前の雑踏の中、流行る足で駅前にあるカフェへと向かう。
今日は彼とカフェで会う約束をしてる。
どこかウキウキする気持ちを胸に抱き、お目当てのカフェを目で探す。
見えてきたカフェの窓際…そこに静かに座る彼の姿が見えた。
その横顔が、こちらに気づいてふっと微笑みを浮かべた。
私も思わず嬉しくなって恥ずかしそうに微笑み、
軽く手を振るとカフェへと入っていった。
「お待たせ。ごめんね、待った?」
彼のそばに行って不安げな顔で手を合わせて謝る。
「ううん、今来たところだよ」
そんな私を見て、彼は柔らかな微笑みを向けた。
…っ。
その彼の微笑みに、心臓が一瞬、ざわっとした。
甘くて、でもどこか胸がきゅっとさせられるような、そんな…。
これは『恋』?それともただの…。
まだ、そう名付けてはいけないような、その曖昧な関係に…雰囲気に…
私はただ、静かに椅子に座り、彼と同じ珈琲を飲むのだった。




