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天才と天災の出会い

俺は昔から「犯罪者思考」だと言われてきた。

どうすればズルできるか、どうすれば騙せるか。

そんなことばかり考えて生きてきた。


でも――ある男と出会ってから、俺の人生は少しずつ変わり始める。


悪知恵しかなかった俺の頭が、人を通すことで“価値”になるなんて、誰が想像しただろう。

……これは、そんな俺が「裏の発想」で新しい未来を作ろうとする物語だ。


俺は昔から「犯罪者思考」だって言われてきた。


学校のテストのときも、どうやってカンニングすれば先生にバレないかを考える。

バイトのときも、どうやって店長の目を盗んでサボれるかを考える。

友達と遊ぶときも、どうすれば一番楽して得できるかを考える。


……気づけば、そんなことばかり考えていた。

普通のやつらが「正しい努力」をしている間、俺は「ズルい近道」ばかり探してたわけだ。


だから大人たちにはよく言われた。


――お前は碌な人間にならない。

――頭の使い方を間違っている。


うるせぇ。そんなこと、わかってる。

でも俺には、それしかなかったんだ。



その日も、いつもの路地裏で時間を潰していた。

暗い夜道。ネオンランプが切れかけた看板。

俺みたいな人間に似合う場所だ。


「――お前、その頭の回転……勿体ないなぁ」


唐突に声をかけられた。


振り返ると、一人の男が立っていた。

無骨なスーツ姿。年齢は30代半ばくらいだろうか。

見た目は普通なのに、目だけが異様に鋭い。


「誰だよ、あんた」

「通りすがりだ」


なんだそれ。意味わかんねぇ。


「で、何が勿体ないって?」

「お前の考え方だよ」

「は?俺の考え方なんて、犯罪者思考って言われるようなもんだぜ?」

「だからこそ、だ」


男は口の端を少しだけ上げた。


「俺を通せば、それは“価値”になる」



それからだ。

そいつ――斎藤って名乗った男と、俺の妙な付き合いが始まったのは...


俺が裏を読む発想を出す。

斎藤がそれを正しい形に変える。


「泥棒が狙いやすい家の条件? そうだな、オートロックのマンションか死角が多くて、隣人が干渉してこない家だ」

「なるほど…それなら監視カメラの配置を工夫すれば防げるな。新しい防犯システムの設計に使える」


「こうすりゃ人は簡単に騙されるんだよ。たとえば……」

「じゃあ逆に、その騙し方を防げば詐欺対策になるな」


俺が考えた悪知恵は、斎藤を通すと社会の役に立つ知恵”に変わっていく。


不思議なもんだ。

今まで「無駄で危ない」って思われてた俺の発想が、初めて認められた気がした。


……だが。

そんな俺たちの前に、とある事件が起きる。


それはまだ、この時の俺が想像もしていなかった――。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


犯罪者思考の主人公が、ただの悪党じゃなく「人を通すことで価値を生み出す」――そんな流れを描きたいと思っています。

第2話では、さっそく主人公の悪知恵が意外な形で役立ちます。


もし「ちょっと面白そうだな」と思っていただけたら、ブックマークや感想をいただけると励みになります!

それでは、次回もよろしくお願いします。

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