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アリアスの雑記帳「メヴァンディーニ」  作者: アリアス・サカユ
28/31

28話目:抹茶のスポンジケーキ



 どうもビセラちゃんへのお手紙を頼まれてから、意外かもしれない自分を発見。


 それが心地良いのか悪いのか、奇妙な気分である。


 メヴァンディーニと言うテーマを作ったはいいが、なにかがおかしい気がする。


 とち狂ったとも言いがたい収穫。


 副産物と言って良いのか分からない、違和感。


「なんであんな風になるの?」と甥のエリアドルに言われて、分からないと答えた。


 気晴らしに散歩に出ることにする。


 近くの喫茶店に兄とエリアドルと共におもむき、新作メニューを注文する。


 

 均された草原、それは抹茶色であって。


 それを掘り起こすとまるでチョコレートみたいな土が出てくる場所。


 昔いた田舎の方の記憶。


 勝手に土を掘り起こしたらいけない地区。


 丘を登って見下ろした風車や屋根庭の小ぶりな家屋、丘の中腹に教会。


 どんな空模様も似合ってしまうような気がしたその風景。



 その昔の記憶を、表面をクリームで細工された抹茶のスポンジケーキで思い出した。


 その話にエリアドルが「いつか旅の連れにしてくれ」と言った。


 それから、空想を無理強いしてごめんだよ、と。



 その件で、メヴァンディーニをもう少し続けてみたいと思った。


 今書き留めている状態の方が、アリアスらしいのだろうか。


 普段そんなこと思っていない。


 自分らしく書きたいとは思っているが、自分らしさ、と言う気になるフレーズ。


 メヴァンディーニにおいて、その枠みたいなものでもがいてるかもしれない。


 それを檻だとは言いたくない。


 空想の余地を、そんな言い方したらいけないだろう、と率直に思う。


 ただ現実世界において、空想の余地もない人々にも届けたい記述にしたいと強く思った

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