21話目:帰宅
薬酒届けの家の手伝いを一旦終えて、帰宅すると家族が待っている。
いきなりだが、両親は離婚していた。
なにかおかしいなと常々思っていたが、やっと離婚してくれた。
父はいわゆるオタクで、存在する筈がないイラストレーターと言う職業。
それにより我々が養われていたのかっていうと、違うので書いている。
彼は離れに暮らしていて、母が食事などを運ぶ生活。
両親はかけおちしたあと子供ができて、それが兄のエリアス。
そのあとに馬小屋で生まれて兄が取り上げた次男が、俺、アリアス。
俺のあとに、官能小説と洋裁が好きな三男のフワゲルが生まれ・・・
おそらく末弟になる、絵がうまい心優しき四男、父に姿が似ているブーケがいる。
少し前から母の実家の分家として「酒」と関わっている。
小さい頃から、母が何かの役に立つだろうから、と「酒」の知識は習っていた。
特に薬酒についてなので、詳しくは記述しない。
多分、その件についてはこれからもだ。
両親が離婚して、俺が帰宅して、別ルートで薬酒届に行ってたフワゲルも帰宅。
兄のエリアスには妻子があって、その子供の名をエリアドルとビセラと言う。
実家の権力に護ってもらうために、魔法が使える兄の子供が本家に預けられる。
そもそもが、魔法力が強いので制御しなくてはならないから、らしい。
実家は魔法使いが薬酒を作り出したのがはじまりで、「酒由:サカユ」の苗字。
父は婿養子なので子にあたる我ら四兄弟の苗字は変わらない。
ただ、姪のビセラを預けられることにエリアドルが泣きじゃくっている。
普段は温厚で優しく、夜泣きも特にしない子が大泣きしては眠ってはの繰り返し。
しかも実家があてがった『そもそもの許嫁』と、母、再婚予定。
「君たちを受け入れられるか分からないが、嫌いじゃないからね」
婿養子の、義理父、いわく。




