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20話目:ブロマイド屋
自宅に戻る途中、ブロマイド屋に寄った。
俺がモデルをした写真が販売されていた。
周りにすぐにバレた。
バレたけど、皆気づかないふりをするタイプのひと。
なんでかって?
カテゴリーがおかしい。
つまり棚の並びだ。
俺はそんなことに使われるつもりはなかったし、知らなかったぞ。
俺の家から最寄りのブロマイド屋に、そんなカテゴリーなかったぞ。
なんで男ばっかりが集まるその棚に、俺の写真があるんだ??
めちゃくちゃニヤニヤして、何も言われない。
そんなやつを見て、笑い出す女共がいる。
もういやだと思って、その場から離れた。
ちょうど店主は留守にしていて、バイトしかいなかった。
「棚並びを変えて欲しい」と言ってみる。
「それはちょっと~・・・う~ん・・・バイトの俺様には、無理。帰って?」
「あれはブロマイドじゃなくて、絵葉書だよ」
「マジで?じゃあ健闘しまーす」
写真売りには決まりがあって、種類がある。
壱 美しい綺麗可愛いを前提にしているもの。
弐 それから雰囲気ものや病的。
参 性的意味合いやゲテモノ、不細工、になるらしい。
壱と弐は芸術か美術系のものである決まりで、
我の家の最寄りのブロマイド屋には「参」に値するものは置いていない。
「参」の棚を一連ざっと見たが、気分が悪いので早く自宅に帰りたい。




