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アリアスの雑記帳「メヴァンディーニ」  作者: アリアス・サカユ
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12話目:キャピックの森


 キャピックとは伝説の生き物とされている希少な聖獣。


 昔は田舎に住んでいて、キャピックの森と呼ばれる場所が近くにあった。


 野山をかけまわり、休憩にフレーバーウォーターを飲んでいた時。


 大きめなうさぎに小ぶりなトナカイの角を持つ聖獣、キャピックがいた。


 我には角があって、角が「キャピックから会いに来た」と言うので話を試みた。


 すると「ついてくるがいい」と言われ、見失いそうになるのを走って追いかけた。


 すると森の奥深くに、木々がはえている泉を見つけた。


 厳かなる静けさと木々の間から光差すその美しき光景に、息を呑む。


 泉の真中に島とも呼べそうな小さな土地があり、そこに樹がある。


 飛び石があって、そこに移動・・・苔やきのこがはえている表面と、つた。


 つたを払ってみるとそこには子供が入れそうな穴がある。


 覗き込んでみると、そこには何かありそうで、手を伸ばしてみた。


 何かを掴んで取り出してみると、そこには金に青い石の髪飾りが三本あった。


「これはエルフから私への献上品だったものだ。これをやるから、この森を護ってくれ」


 キャピックはそう言って、姿を遠くへと隠した。


 家に帰って両親や兄弟に相談すると、山の持ち主に更に相談。


 そして近隣を捜索しても「残りは見当たらない」と言われ、不思議に思う。


 すぐに『碧の一族』が買い取りに来て、二本所有していると言われた。


 どうやらこの装飾品はシリーズらしい。


 八本中三本もいっぺんに見つかるとは、と買い付け人は上機嫌。


 そして見つけた者に金をやると言ってあるから、金はアリアスのものだと言われた。


 近々森を伐採する予定があることを知って、キャピックの意をさとる。


 我は装飾品を売ることで手に入れた莫大な金でキャピックの森を買い取った。


 そしてその森に、キャピックと時々『角話』をしにいったりした。


 どんぐりが好きだと言うから、両親の意向で引っ越しをする前に


 発芽して苗になったのを森に植えておいた。

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