第96章
「清き心の人だけ」が辿り着けるという関門が設けられているという王家への航路を仙人フォー率いるドアーフ一行の大型帆船は突き進む。
すると別ルートの海図を持っていたドラゴンちゃん達に分乗した元精神科医ナリミー達がようやく合流することになった。
一行は差し掛かった割と大きなヨーレリッヒ島に寄港して今夜の宿を探すこととなった。
仙人フォーが久々のドラゴンちゃんチームに声をかける。
「やあナリミーさん、こんなに大変な旅になろうとは予測できなかったが、この先の「清き心の人」のみが通過出来るクエストが一番厄介だな。
ナリミー先生なら何故王家がこのような制限をかけているのか、その理由をどう分析しますか?」
ナリミーは王家の古文書を手に取り、考え深げな表情で言います。
「王家が航路に『清き心の人』のみ通過できる制限をかけている理由は、おそらく歴史的な背景に基づいていると思われます。」
ウメ婆さんは魔石を手にし、不思議な輝きを放ちながら笑みを浮かべて言います。
「でもね、古文書だけが真実ではないのよ。私の魔石によると、王家は未来を見据えて、特別な冒険者を選んでいるのかもしれないわ。」
仙人フォーがうなずきながら付け加えます。
「確かに、王家の意図は深いですね。ナリミーさん、王家の古文書にはどんな記述がありますか?」
ナリミーは古文書を開き、興味津々で解説します。
「ここに書かれているところによれば、過去に清らかな心を持つ者が航路を通り抜け、王家に尊敬された歴史があるようです。
制限は歴史の尊重と、新たな冒険者にその価値観を継承させるためのものかもしれません。」
ウメ婆さんは魔石を見つめながら微笑みます。
「でも、私の魔石によれば、王家は未来の平和を願って、清らかな心を持つ者に特別な冒険を託していると言っているの。
どちらが正しいかはわからないけど、冒険者たちにはその謎を解き明かす役割があるかもしれませんわ。」
一行は謎めいた航路の先に待ち受けるクエストに向かい、王家の古文書と魔法使いの魔石の謎を解き明かす旅が続くのであった。
ーー☆☆☆ーー
するとナリミーからあるプランニングが提案されるのだったーーーー
ドアーフ達が皆でバーベキューディナーを食べながら、ナリミーのドラゴンちゃんチームが先に偵察に行ってクエストの攻略方法をウメ婆さんとVRコントローラーで交信しながら解き明かしすのだった。
ナリミーは船上でプランを練っている最中、ドアーフたちは皆で賑やかなバーベキューディナーを楽しんでいました。
ナリミー: 「皆、このクエストの攻略には慎重な偵察が不可欠だと考えています。」
ハイジ: 「そうだな、でもどうやって偵察しよう?」
ナリミー: 「ドラゴンちゃんチームが先に進み、ウメ婆さんと私がVRコントローラーを通じて彼らと交信しながら、クエストの謎を解いていくことを提案します。」
ソルジャー: 「それは賢いアイディアだ!」
バーベキューの火がたき火となり、ナリミーの提案が受け入れられると、ドラゴンちゃんたちは船を離れ、ヨーレリッヒ島の岸辺に立つ。
ウメ婆さん: 「さあ、VRコントローラーでどんどん情報を共有しましょう。」
VRコントローラーを握りしめたナリミーとウメ婆さんは、ドラゴンちゃんたちの視点を通じて島の中を探索し、古文書や魔石の謎に迫っていきます。
ナリミー: 「こちらから見ると、古代の神殿のような建物があります。それがクエストの鍵になるかもしれませんね。」
ウメ婆さん: 「アタシの魔石にもなんとなくその場所が特別な気配があるようじゃぞ。」
一方で、バーベキューを楽しむドアーフたちは、冒険の興奮と美味しい料理に舌鼓を打ちながら、船上で待機していました。
ケント:「なんだか楽しみだな!ドラゴンちゃんたちが見つけてくれるんだろうか?」
ハイジ: 「確かに、新たな冒険が始まるって感じだよね!」
一行は王家の謎に挑む探索に胸を躍らせながら、今宵も更けてゆくのでしたーーーー
///to be continued!!!☆☆☆




