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第93章

 仙人フォーは「選ばれし者」のみが王家への道を通過出来ると言ったペトロ酋長の言葉を忘れられず、何気に気にはしていた。






 手元にある海図を頼りに向かってゆくトンネルを無事に通過していることに誰もが疑いをもたない事も、何となく不思議に思っていたのだったーーーー








 その頃、ドラゴンちゃんに乗って追いつこうとしていたナリミーとハイジ、キャン、CAリンリンとケントの5人は、クレソン女史から預かっていた海図をもとに、炎天下の大海原を彷徨うのだった〜〜〜







すると皆の眼の前にVR表示が映し出される!








〜〜〜Mission〜



君たちの持っている海図は、ペトロ酋長の海図とは一部異なっている。


 それというのもどうやらペトロ酋長の都合のよいルートを辿らせるために書き換えられているようだ。


 しかし王家へのルートは先に選ばれし者のみ道が開かれているのだ。


 そこには幾多の困難な状況もあろう。


 さぁ君たちと仙人フォーの船団のどちらが先にたどり着けるのかチャレンジするがいい!〜〜〜







ナリミー: この海図がペトロ酋長のものと異なる部分を見てみると、ここに何かが書き加えられているようだ。


 キャン、君がそれを読んでくれないか?







キャン: 了解だピッ。ここに書かれているのは…


「仙人フォーの船団を追いかける際には、隠された岩場を避けるために南西に進むべし」



とあるわ。


 ペトロ酋長が意図的に迷路を仕掛けていたようね。






ハイジ: なるほど、ペトロは我々が彼らに追いつけないように仕向けたつもりなのか。


 しかしだ、王家への道は先に選ばれし者のみだとされているようだが。


 それに対処する方法はあるかい?







CAリンリン: もしかしたら、この書き換えられた情報が逆に有益になることも考えられるわ。


 私たちが正しいルートを進めば、仙人フォーの船団よりも早く目的地に到達できるかもしれない。







ケント: でも、どうやって本当のルートを見つけるんだ?


 ここに書かれている情報も信じるべきなのか?







ナリミー: 良い点に気づいたね。


 仙人フォーの信念に基づいて、王家への道は先に選ばれし者にしか開かれていないとされている。


 この情報を信じ、追加されたルートを慎重に考えながら進むべきだろう。


クレソン女史の海図を元に、ペトロの企みをかわしつつ、我々の信念を守りながら冷静に議論し、正しい航路を見つけ出すことが肝心だ!







ナリミーはペトロ酋長の過去の行動履歴から、彼が何故別のルートを書き込んだのか暴いてゆくーーーー







ナリミー: 〜海図を手に取りながら〜 私がペトロ酋長の行動を分析してみると、彼は過去に何度か王家との交渉で裏切りを経験している。


 これらの経験から、彼は王家へのルートを知られたくないという恐れがあるはずだ。






ハイジ: つまり、彼は仙人フォーの信念に逆らい、我々が本当のルートを知ることを防ぐために、故意に迷路を仕掛けたわけね。






キャン: そうなると、彼は王家にとって都合のいい条件を整えつつ、同時に我々を混乱させようとしていたってことだな。






CAリンリン: でも、なぜ彼は王家に協力しているのに、我々を妨害する必要があるのかしら?







ケント: それにしても、ペトロ酋長ってなかなかやるな。裏の裏をかかれるような策略をめぐらせているようだ。







ナリミー: 彼は王家との取引で自身の地位を保ちつつ、同時に仙人フォーの信念に従うことで他の冒険者たちを排除しようとしているのかもしれない。


 我々が目的地に到達することで、ペトロの企みが露呈される可能性がある。


 クレソン女史の海図に記された情報とペトロ酋長の裏の動機を把握して、彼の策略に打ち勝つことが重要だなーーーー









ーーー☆☆☆ー



その頃仙人フォーはペトロ酋長と海賊ゾンビ達と大型帆船のリストランテで会食していた。






仙人フォー: 〜ペトロ酋長と向き合いながら〜


 なぁペトロよ、ワシはかつてクレソン女史の持っていた海図を閲覧したことがあるのじゃが、お前の手にかかっている海図はどうも違うような気がしてならんのじゃ。まさか〜〜〜お主、海図のルートを書き込んだり、変えちゃったりしてはおらんよな?






ペトロ酋長: 仙人フォー、お前もわかっているはずだ。王家への道は選ばれし者にのみ開かれると言われている。


 俺はお前が王家にたどり着くことを望んでいる。だから心配する事なく、俺に従って進んでゆけば良い!




  

仙人フォー: お前の手にかかっている海図には俺たちの進むべき正しい道が書かれていないのではないかな?


 お前は裏切り者として、この船団から外れてもらうのでバイバイ。






ペトロ酋長: 仙人フォーよ、お前って奴は愚か者だ!


 俺がお前らを守ってやっているつもりなのが判らんのか?


 王家への道には危険がいくらでも潜んでいるのだぞ。





仙人フォー: しかし、それがお前の判断であるならば、お前の保護はもう必要ない。


 信じていた仲間がお前に裏切られたことに、俺は許せないのじゃ。






ペトロ酋長: 仙人フォー、冷静になってくれ。


 俺の行動はお前たちを守るためなのだ。







仙人フォー: 守るじゃと?


 お前の行動が守りだと思うのか?


 ワシらは王家への道を信じ、その困難も受け入れてきた。


 お前の裏切りは、その信念を踏みにじるものだ!


 






仙人フォーはペトロ酋長を船団からトンネルで降ろすや、彼の裏切りに対する怒りを胸に、信じる道を進むことを決意するのだったーーーー








///to be continued!!!☆☆☆





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