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第92章

仙人フォーが海賊ゾンビ達を率いてフランク伯爵の居る管制塔へと突入して行くと、既にフランク伯爵は逃げ出したのか、そこはもぬけの殻となっていたーーーー





「これは一体どういう事なんだ〜!!」






 フォーが管制室へたどり着き大声で怒鳴る。







 すると傍らのデスクの上に一枚の書き置きが残されているのに気づいた。







 フォーはそれを取り上げ目を通す。内容はこうだーーー







「やぁ古き友よ。今頃これを読んでいるだるうか。我々の軍勢が君たちに敗れたことは認めよう。


 この期に及んだ私は、一人人生の捜し物の旅路に出ることに決めたのさ。


 私が確立しようとしたリカルド島の独立国家の計画はすっかり頓挫してしまったのだ。何度もチャレンジしては見たが私には向いていないようだ。


 これも人生の1ページと思って新たなる目標を探す旅路に出たという次第なのさ。そこで最後に君たち古き良き友にお願いがあるのだが。


 君たちが目指す王家への旅路で王様に辿りついた暁には、フランクはいつでも貴方の片腕になると伝えてはくれないか?頼んだぞ。」 







 読み終えた仙人フォーの頬を涙が伝う。






 ようやく旧友フランクが心を入れ替えてくれた事にうれしかったからだ。






 仙人フォーは涙を拭いながら、フランク伯爵のメッセージを胸に刻んだ。






 彼は心から旧友の変化を受け入れ、新たな旅路に踏み出すことを決意した。彼の冒険は再び始まる。






旅の中で仙人フォーは、リカルド島の残された遺跡や仲間たちとの思い出と向き合いながらツアーしていった。





 彼は王家への旅路を進みながら、数々の試練に立ち向かりながらも強さと知恵を身につけていった。







 フランク伯爵の言葉が彼の心に響き続け、王家への旅が進む中、仙人フォーは仲間たちとの絆を深めつつ、新たな海賊仲間も加わっていった。






 彼らは共に冒険を乗り越えながら助け合い、そして王家へと近づいていく。






途中で仙人フォーは、フランク伯爵の手紙にあったように彼を見つける。






「こんなところまで来ていたのか、探したぞ!さぁ、過去のわだかまりはもう忘れて、一緒に王家への旅に出ようじゃないか!」







 旧知の仲の二人は再び友情を育んでいくのだった。






 フランクもまた変わり果てた姿ではなく、仙人フォーと共に新たな目標に向かって協力することを約束した。






いつか王家に到達した時、仙人フォーはかつての敵であったフランク伯爵と共に王様に面会しながら、彼の変革と友情の思い出は、きっと彼らの心に奥深く刻まれるのだったーーーー









ーーーー☆☆☆



 ウメ婆さんと宗谷も合流すると、フォーから事情を聞くや、心を入れ替えてくれたフランクを歓迎して王家への旅路に同行してくれるよう彼らからもお願いし、海賊ゾンビ船団も連なって皆で仲良く航海を開始することとなった。







 仙人フォーと仲間たちは、心を入れ替えたフランク伯爵を歓迎し、ウメ婆さんと宗谷も一緒に王家への旅路に同行することを決意した。






 仙人フォーは笑顔で言う。






「フランク、お前も仲間に加わってくれてありがとう。これからは一緒に王家へ向かって一緒に冒険しようじゃないか!」






 一行は心強い仲間たちと共に航海を開始し、海賊ゾンビ船団も連なって大海原を進んでいった。







 仙人フォーは仲間たちと絆を深めながら、新たな試練に立ち向かっていく。







船上ではウメ婆さんの料理が振る舞われ、宗谷の力強い歌声が海に響く中、仲間たちは困難に立ち向かう意気込みを共有した。


   





 フランク伯爵も積極的に船のクルーたちと交流し、かつての敵対心は嘘のようになくなっていた。








新たなる冒険の途中では激しい嵐や未知の島々といった困難にも遭遇するが、仲間たちの協力と結束力が彼らを支え、王家への旅路を進めていく。







 船上では笑い声や歌声が絶えず、仙人フォーは新たな家族を見つけたことに心から感謝していた。







彼らの冒険は仲間同士の信頼と絆に支えられ、最終的には王家への到達を果たすことになるだろう。








ーーー☆☆☆ー



 これからの航海に夢と希望をしたためてディナーを囲みながら船旅の会話をしている。

 





船上のデッキでは、仙人フォーと仲間たちが美味しいディナーを囲みながら、夜の宴が繰り広げられる。







 海風が心地よく吹き抜け、星空が船を包む中、彼らは夢と希望に胸を膨らませていた。







ウメ婆さんが作った豊かな料理がテーブルを飾り、フランク伯爵は感謝の言葉を口にした。







「こんなに美味しいものを食べることができるなんて、かつての私には考えられなかったよ。感謝してるぜ、仙人フォー。」






「仙人フォー、君の仲間たちは本当に心のこもった人たちだ。


 これからも一緒に航海できることを楽しみにしているよ。」   





 宗谷が笑顔で言った。


 仙人フォーはみんなに向かって微笑みながら言う。






「この船旅が、私たちの冒険と絆を深める素晴らしい冒険になると信じている。


 そして、王家に辿り着いた時、きっと素晴らしい未来が待っているだろう。」






 ディナーの席では、仲間たちが夢や目標を語り合いながら、笑顔と団結が船上に広がっていた。






 未知の海に広がる冒険、そして王家での出会いに対する期待が彼らの心を満たしていた。






船は夜の静寂に包まれながら、夢と希望を抱いて新しい日の出を迎える準備を進めていた。






 後からネロ伯爵とクレソン女史も潜水艇で合流すると、再び旧知の仲で話が弾む。






 船が夜の海を進んでいる最中、突如として潜水艇から現れたのはネロ伯爵とクレソン女史だった。






 潜水艇が船の隣に停泊すると、ネロ伯爵とクレソン女史が船に乗り込んできた。






「仙人フォー、久しぶりじゃないか!」






 とネロ伯爵が大きな声で言うと、仙人フォーは嬉しそうに返事した。






「ネロ伯爵、そしてクレソンさん!君たちもついに船に合流したね。どうだい、ここまでの長旅は?」






クレソン女史は微笑みながら答える。





「潜水艇と違って船での旅も結構楽しいですわね。新たな仲間たちともすぐに打ち解けられたし。」 





 船上の仲間たちも歓迎の言葉をかけ、再び旧知の仲で会話が弾み始めた。





ネロ伯爵はフランク伯爵に向かって笑顔で言った。






「フランク、お前の心変わりにはホント驚いたぜ。でもな、昔のように良い方向に変わってくれて本当に嬉しいよ。」






 フランク伯爵も頷きながら、






「仙人フォーとこの仲間たちに出会ってから、自分自身も変わらざるを得なかったのだと気づいたのさ。皆と一緒にいると、何だか新たな未来に希望を感じるよ。」







 潜水艇と船が一つの団結した船団となり、夜空には笑い声や楽しい会話が響いていた。







 彼らは再び団結し、未知の冒険に胸を膨らませながら王家への旅路を続けていくのだった。








ー☆☆ー☆ーー



 海図を手にするペトロ酋長の案内で、王家へと通ずるあの火山活動の島へとクレソン女史とウメ婆さんの乗った潜水艇が先陣を切りながら一行の船団が向かってゆく。






 既に先日訪れた時の火山活動は、すっかり沈静化していた。






 そしてペトロ酋長が話し始める。





「此処から先は魔石での魔法は通じないエリアになります。


 そして王家へのルートで辿り着くことができるのは、この中のメンバーから最終的には限定3人と限られております。


 その選任は特別な運によって導かれてゆくのですから誰にもわかりません。」






 すると仙人フォーが先陣を切って手を上げた。








「当然ワシには王様とお会いする権利が有るだろ?なぁペトロ!」






 これに対し首を激しくふるペトロ酋長。





「ダメダメ、王家への道が開かれているのは、こちらに召喚された方々か、あるいはエルフのみとなりますので悪しからず〜〜〜〜」






仙人フォーがペトロ酋長の言葉に不貞腐れながらも、船団は火山活動の島を後にし、海を進んでいく。







 潜水艇が先陣を切り、クレソン女史とウメ婆さんは船団を導く役割を果たしていた。








トンネルに突入すると、早速そこは魔石魔法が通じないとされるエリアだった。







 仙人フォーは不満げな表情で、王家への道が限定されることに疑問を抱いていた。







 ペトロ酋長が説明する中、誰が選ばれるかは特別な運命によって導かれるとのことだった。







「これもまた運命か。」







 つぶやく仙人フォーに対し、ペトロ酋長は静かに頷いた。








「そうです。王家への道は非常に神秘的なものであります。そこは選ばれし者にしか辿り着けない楽園なのですから。」







船団がトンネルの中を尚も奥へと進んでいく中、仙人フォーは船上の仲間たちと共に未知の冒険に心を躍らせた。







 その後、誰が王家への道に選ばれるのかは分からないが、彼らは共に団結し、冒険の先に広がる未来に期待を寄せるのだった〜〜〜〜〜








///to be continued!!!☆☆☆





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