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第88章

 その頃、フランク伯爵は旧友ネロ伯爵とプレレ酋長と共に管制塔の上からリカルド島に侵攻中の仙人フォー達の様子を伺っていた。








 すると二人の旧友との和やかな時間は終わりを告げたと言わんばかりにスタスタと自分の居室に戻ってしまったのだったーーーー







 居室には期間限定部下の宗谷が待っている。








「それで、戦況は?」






「はい、仙人フォーとゾンビ集団達は、現在リカルド島南部の海岸から上陸を開始しようとしておりましたので、バリアを張り巡らせた所です。」








「で、彼の目的は何なんだい?奴の行動はさっぱり判らぬが……」








「はい、然様ですね。しかし解せないのは、誠に申し上げにくいのですが……実はネロ伯爵の御婦人のクレソン女史も彼の側に立って、この戦闘に参加しています。」







「な、何だと……」












ーー☆☆☆ーー



 自前の潜水艇からレーダー送信するクレソン女史。もちろん相手は亭主のネロ伯爵だ。









ネロ伯爵: "クレソン、お前は何故ここにいるのだ!なぜこんな危険な場所に?"








クレソン女史: "私にはもう、貴方の愛がわからなくなったのーーーー


 そうね、あなたの愛を試すためにも、私も仲間と共に戦いたいのです。"










ネロ伯爵:  "お、お前って奴は……


 何も愛を試すためだけに、こんなにも危険に身を晒す必要はないではないかっ!"








クレソン女史: "貴方っていつもそうやってアタシの事をたぶらかすんだから〜〜〜


 私は本当のあなたの強さを理解したいのです。そして、私たちの愛を試す時が来たと感じたのですーーーー"









ネロ伯爵: "へ?クレソンお前大丈夫?


 き、君の気持ちはわかった〜っ。


 しかし、危険な戦場に君を巻き込むことはできないんだ。"








 

クレソン女史: "こう見えても私って強いのよぅ。


 あなたと討ち死にする覚悟で、敢えて敵方に立ち、一緒に戦いたいのです!"










 ネロ伯爵: "もう、君の気持ちは分かったよ。君がそうまで望むのなら…一緒に戦おうか、クレソンや。"









 クレソン女史:しかし貴方は、旧友フランク伯爵の砦に居る以上、もしこのことが知れたらきっと人質となってしまうに違いありません! 今は我慢が肝心です。









 クレソン女史の警告を受けて、ネロ伯爵は考え込んだ表情を浮かべながら、深くため息をついた。









ネロ伯爵: "クレソン、君の言う通りだ。この場所で君が危険にさらされることは避けなければならない。しかし、私は君を守らねばならない。"








クレソン女史: "あなたの安全も私の心配です。でも、私は自分自身の決断をしたいのです。"









ネロ伯爵は深く考えた後、優しくクレソン女史の手を取り、静かな声で語り始めた。









ネロ伯爵: "分かった。君が望むならば、私はフランクの砦を離れて君を守ります。私の愛するクレソン、私は君を失いたくはない。"








クレソン女史はネロ伯爵の手を握りしめながら、微笑みを浮かべた。








クレソン女史: "あなたの優しさに感謝します。でも、私はここであなたと共に戦うことを決めました。"








ネロ伯爵: "クレソン…"







 その時、管制塔の外で、戦いの轟音が聞こえ始めた。







ネロ伯爵は決意の表情を見せ、クレソン女史を引き連れて戦場へと急ぎ出た。






 彼らの絆は、愛と勇気が交差する戦いの中で更に試されることになるだろう。





するとゾンビ集団を率いていた仙人フォーがどうやらリカルド島のバリアを遂に突破したようだった。









 雪崩込むゾンビ集団達はフランク伯爵の砦である管制塔へと侵攻してゆくのだったーーーー








 フランク伯爵は遂に重い口を開くのだった。宗谷に司令を出し、仙人フォー及びドアーフ一行にVRコントローラーからメッセージを配信する。




 



 

 ドアーフ一行はそのメッセージの表示に戸惑いを覚えるのだった~~~










 フランク伯爵の沈痛な表情は、管制塔の中にいる全員の心に重く響いた。









 彼は深呼吸をし、決意を込めた声で宗谷に命令を下した。










 フランク伯爵: "宗谷、全ての防御システムを稼働させ、ゾンビ集団の侵入を阻止せよ!"







 


 宗谷は伯爵の命令に応じ、迅速に全システムを稼働させる手配に取り掛かった。








 その間、仙人フォー率いるゾンビ集団は砦の周りに迫っていた。








 一方、管制塔にいるドアーフ一行は、VRコントローラーからのメッセージに戸惑いを覚えていた。








 メッセージの内容は彼らには理解不能で、困惑した表情を浮かべていた。









 フランク伯爵は一瞬の沈黙の後、再びVRコントローラーを操作し、ドアーフたちに直接メッセージを送ろうとした。










 フランク伯爵: "ドアーフたちよ、私の友。私たちの敵は強大だが、私の手には彼らを阻止する手段がある。君たちの協力が必要だ。"










 ドアーフたちはメッセージが伝わるたびに不思議そうな表情を浮かべ、意思の疎通が難しいように感じていた。










 この混乱の中、砦の外ではゾンビ集団がますます接近し、その脅威は次第に増していった。









 果たして、フランク伯爵と彼の仲間たちがこの窮地を脱するために、どのような策を講じるのか…。












///to be continued!!!☆☆☆






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