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第83章

プレレ酋長がキャンとお忍びでドラゴンちゃんに乗ってリカルド島に上陸したのは昨日のこと。






 酋長の望みである戦争の終結にむけて、管制塔に居るフランク伯爵との密会を企てていたのだった。






 いざ当日に至り、旧知の仲間ということで話は以外にもスムーズに了承され、遂にはドアーフ達との停戦の合意を取り付けるに至ったーーーー






その後フランク伯爵は食堂で寿司ビュッフェをプレレ達に振る舞う。









ーーー☆☆ー



「ところで君の占拠したこのリカルド島を最終的にどのような拠点にしようと企てているんだい?」







プレレの歯に衣を着せぬ話に思わずのけぞるフランク。







「だからね、私は王家の権限を握るまでは、この侵略を辞めるわけには行かないのだよ!」







相変わらず強情なフランクに呆れるプレレが何とか戦争を辞めるように懇願する。







プレレ酋長は深いため息をつきながら、フランク伯爵に向かって親しげな口調で言いました。






「フランク、君は強固な意志を持っている。

 しかし、この戦いはもう長すぎる。王家の権限を握ることは、それほど簡単なことではない。

 お互いの人々に苦しみを与えるのはもう止めようじゃないか。」







フランクはしばらく黙って考え込んだ後、深くため息をついてから言いました。








「プレレ、君の言葉は重い。だが、私も君と同じくこの戦いを続けることに疲れ果てている。


 しかし、王家の権限を手に入れることなくこの島を放棄するわけにはいかない。」







そのとき、突然、食堂のドアが開きハイジが入ってきました。







 彼らはプレレとフランクを見て、恐る恐る近づきました。








「お二人、お話している間に、我々も少し考えを巡らせました。」







 と、ハイジが言いました。「我々はこの戦いに疲れ果てているのです。プレレ、フランク、お互いの言い分を聞かせてください。」







プレレとフランクはお互いを見つめ合い、そして長い間の敵意を振り払う決断をしたのです。






 彼らはハイジたちドアーフと共に、和平を模索するための新たな道を探ることを決めました。







ドアーフたちの心配は、フランク伯爵の信用についての疑念を募らせていました。







 彼らはプレレ酋長と共に、未来におけるフランクの行動に不安を抱えていました。







そのとき、食堂の扉が再び開き、高貴なるネロ伯爵がゆっくりと入ってきました。






 彼の存在によって、空気が一変しました。



 ネロ伯爵は高らかな声で言いました。






「失礼をいたしました。私、ネロ伯爵が参りました。」






フランク伯爵は目を見開き、意外そうにネロ伯爵を見つめました。






 プレレ酋長とドアーフたちも驚いた表情で二人を見守りました。






「ネロ、お前は何をしに来た?」






 フランクが厳しい口調で尋ねました。



ネロ伯爵は落ち着いた態度で続けました。






「私は、この紛争に終止符を打ちたいと考えており、お互いの利益になる不戦条約を提案したいのです。」






フランクは驚きと疑念の表情を浮かべましたが、ネロ伯爵は続けました。






「私たちはこの島の資源を有効に活用し、共同で繁栄させる方法を模索すべきです。」







プレレは深く考えた後、






「ネロの提案は理にかなっている。我々はこの道を採る価値があると思う。」






フランクはしばらく黙って考えた後、深くため息をつきながらうなずきました。







「わかった。不戦条約を締結する。」







こうして、ネロ伯爵の提案により、不戦条約が締結され、長きにわたる侵略戦争の終結が決まったのでした。






不戦条約の締結により安心したドアーフたちは、リカルド島を離れる船の中で、次なる冒険に胸を膨らませていました。







 彼らは王家への新たなる航路を模索するため、海を航海していたのです。






船は穏やかな海を進み、風が吹く方向へと進路を取りました。






 プレレ酋長もドアーフたちも、船の航海を興奮と期待で見つめていました。






「次はどんな冒険が待っているのかしらねぇ〜ッピ?」






 と、キャンが興奮気味に尋ねました。





プレレ酋長は微笑みながら、船の舵を握る船長に視線を向けました。






「船長、新たなる航路をどうやって見つけるつもりですか?」







 船長は頭を少しかしげながら、答えました。






「我々は星々の導きを頼りに航海しています。古代地図や古来からの伝承、そして星の位置に基づいて、新しい王家への航路を探し求めます。」







ー☆ーー☆☆ー





するとその時、天空に輝く星々が何かを物語っているようでした。





 船は静かに波を切って進みながら、星々の導きに従って新たなる航路を探す旅が始まったのでした。







ドアーフたちは船のデッキに立ち、星々を見上げながら未知の世界への探求を楽しみました。






 そして迫りくる王家への新たなる航路を見つけるための冒険に心を躍らせていました。








ー☆ーー☆☆ー




ドアーフたちが新たな航路を探る船の中で、久しぶりに再会した仙人フォーとウメ婆さんは、船上での再会に涙を浮かべていました。






 彼らは昔の数々の冒険の思い出や、ナリミーからのメッセージを語り合っていました。







ウメ婆さんは神妙な表情で語りました。






「実はね、先日ナリミーの本音を聞き出してみようとお話した所、何だかメッセージじみた内容になってしまってね。


 宇宙空間とVRツアーの異世界がどのように成り立っているのかとか、何か難しげな長い話の意味には、我々が理解しがたい多くのことが含まれていたらしいのよ。


 そして、その中で私はひとつの興味深い考えを得ちゃいましたの。」







仙人フォーも興味津々で、ウメ婆さんの言葉に耳を傾けました。







「彼らのメッセージには、王家が何処かの宇宙空間から来た宇宙人である可能性が示唆されていました。


 彼らが異世界を作り出したのは、地球外の宇宙からの力や技術を駆使したのかもしれません。」








 仙人フォーは驚きと興味深い表情を浮かべ、




「宇宙空間から来た何かしらの存在が、異世界を作り上げたということは驚きですよね。


 もしかすると、我々が知らない宇宙の法則や技術が、このVRツアーの世界でも関わっているのかもしれませんよね。」





 ウメ婆さんは深くため息をつきながら、





「しかし、我々はその全貌をまだ知ることができていません。しかしナリミーからのメッセージは、新たなる航路を見つけ、未知の世界を探求することの重要性を教えてくれたのですね。」






 いつかしら我々の帆船は宇宙空間を進み、星々の導きに従いながら未知の世界や王家の秘密についての探求を続ける旅が続いたのでしたーーーー








ー☆☆ーーー☆



船が未知の宇宙空間を進む中、仙人フォーはクレソン女史が王家の血筋に関連している可能性を感じていました。







 彼は星々の導きによって、クレソン女史の身辺を探ることに決めました。







 仙人フォーは宇宙の力を駆使して、クレソン女史の過去や血縁を探求するため、異なる次元へと彼女の思念を送りました。






 その中でクレソン女史の過去に関する驚くべき発見がありました。







 何と彼女の血筋は確かに王家に繋がっていたのです。






 クレソン女史の先祖は古代の王家に関連しており、その血統は宇宙の異なる領域に関わる可能性が示唆されていました。






 仙人フォーはこの発見を元に、クレソン女史の力を利用して、異世界や王家の秘密についての謎を解き明かす手がかりを探ることに決めました。







 彼女の持つ力が鍵を握っていることを確信しました。






 クレソン女史自身も自分の過去や血筋に関する真実を知ることに驚きを隠せませんでしたが、仙人フォーの導きに従い、彼女も異世界や王家の秘密を解き明かすための冒険に協力する覚悟を、この時本気で決めたのでした。







ーーー☆☆☆ー


 船の中で仙人フォーとウメ婆さんはクレソン女史について話をしていました。





仙人フォーは興味深げにウメ婆さんに尋ねました。






「ウメ婆さん、あのクレソン女史のことをもっと知りたいんだ。彼女、王家の血筋につながっているってほんとなのかしら?」





ウメ婆さんは微笑んで答えました。





「フォー、クレソン女史のことはなかなか謎めいているわね。彼女の血筋は王家に繋がっているようよ。


 古代の記録にもその名前が残っているし、彼女の力もかなり特殊だったはずよ。」







「でも、彼女が王家の秘密に関わっているのは何かしら?」





 と、仙人フォーが尋ねました。





「それがね、フォー。クレソン女史が持っている力は、王家の謎を解き明かす鍵かもしれないのよ。


 彼女の能力は異世界や宇宙のエネルギーと結びついているようで、王家の過去や未来に関わる秘密を知っているかもしれないのよ!」







 仙人フォーは考え深げにうなずきました。






「なるほど、つまりクレソン女史の力が物語の鍵なんだね。


 彼女の協力があれば、王家や異世界にまつわる謎を解く手がかりを見つけられるかもしれない。」






 二人はクレソン女史が持つ謎めいた力についての考察を交わしながら、未知の世界への探求を続ける航海に思いを馳せていたのでした。






仙人フォーとウメ婆さんは、クレソン女史の協力を得て王家への航路を探しに行くことに決めました。






 ウメ婆さんは自ら彼女のもとへ向かうことになりました。






クレソン女史の居場所を知るために、ウメ婆さんは船のデッキに出て宇宙のエネルギーを使って彼女の思念にアクセスしました。








 すると、彼女の姿が明るい光とともに浮かび上がりました。








「ウメ婆さん、どうしたの?」







 クレソン女史が驚いた表情で尋ねました。 







「クレソンや、私たちは君の力を必要としているんだよ。王家への航路を探すために、アンタの協力を願いたいんじゃ。」








 ウメ婆さんは丁寧に説明しました。





 クレソン女史は驚きながらも、少し考えた後、うなずきました。







「分かったわ、私も王家の謎を解き明かしたいの。では、行こう。」








彼女の協力を得て、ウメ婆さんとクレソン女史は船を降り、未知の世界への旅立ちを始めました。







 彼女たちは異なる次元や宇宙の謎を探求しながら、王家への航路を見つけるために新たな冒険に身を投じたのでした。








///to be continued!!!☆☆☆





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