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第78章

豪華客船がリカルド島を目前に差し掛かった頃、ウメ婆さんが宗谷を甲板に呼び出し何やら密談をしているーーーー






「お前さんはまだフランク伯爵を信用しているのかい?


奴はお前さんの事をただ単に利用することだけを考えているんだよ。いい加減目を覚ましなさいっ!」






すると宗谷はウメ婆さんに微笑みかけて呟く。






「お祖母様、少なくとも僕は貴女の甥っ子ですよ!そんなヘマは致しません。


僕も内密に常にソルジャーと情報交換を行ってリアルタイムにこちらの状況を伝えています。ですからご安心を。


フランクの秘密結社の王家に対する裏切り行為を暴くまでは帰れないのです。そのために我々はこちらの世界に召喚されたのですからね!」






ウメ婆さんはその言葉をにわかに信じられない様子でエリアナの方を向く。






するとエリアナがウメ婆さんに呟いた。






「ウメさん、一先ずフランク伯爵の出方を伺いましょうよ。


この船はフランク伯爵のアジトのリカルド島へ向っているはずですーーーー


 こちらには魔石もありますので、ご心配はいりませんからね。」











ーーー☆☆ー☆





やがてリカルド島に到着したウメ婆さん達の仲間のドアーフ一行は、フランク伯爵のアジトの司令塔に先回りしていました。






 一先ず彼らはフランク勢を攻撃する手段を選択せずに、代わりに和解を試みることに決めました。







ドアーフのリーダーとしてはこの島をかつて乗っ取った経験のある元自衛官のソルジャーが担当、彼は早速フランク勢の前に立ちはだかるや、両手を挙げて静かに姿を現しました。






 フランク伯爵の部下たちもこれには驚きと疑念の表情で彼らを見つめます。







「我々は戦いたくなどありません。私たちはあなたたちと和解し、問題を解決したい、只それだけなのです……」







 ソルジャーは静かな声で語りかけます。







フランク伯爵の部下の中には不信を隠せない者もいましたが、フランク伯爵自身が姿を現すと、興味深い表情でドアーフのリーダーに向かって歩み寄ります。






「なぜ和解を望むのですか?お前らはいまだかつて私たちに対し、何の手がかりも持ち合わせてはいないはずだが。」






 フランク伯爵は厳しい口調で言いました。






ソルジャーは穏やかに微笑みながら語ります。






「私たちは争いを避け、共通の利益のために協力することができると信じています。


 あなたの秘密結社の王家に対する裏切り行為を暴かずに、私たちはリカルド島を離れることはできません。


 しかし、少しだけ考えを変えるだけで私たちは和解し、共に解決策を見つけることができるはずなのです。」






 フランク伯爵はしばし考えた後、驚きを隠せない表情でうなずきます。






「私たちも一度話を聞いてみる価値があるかもしれないな。」







 彼は深く考え込んだ様子で答えます。







こうして、互いに信頼を築きながら、和解と協力の道を模索するための活動かわ始まろうとしていましたーーーー








☆ー☆ーーー☆



ドアーフのリーダー・ソルジャーとフランク伯爵が和解を試みている最中、突然、空から元精神科医のナリミーと彼女の仲間のハイジがドラゴンに乗って飛来しました。







 彼らは慌ただしく、緊急の情報を持っている様子でした。






「皆さん、王家からの新たなVRミッションが発令されました!」






 ナリミーが声を荒げて告げます。






 ドアーフのリーダーやフランク伯爵を含む全員が驚きと動揺の表情を浮かべます。






 王家からの新たなミッションの伝達は予期せぬ出来事であり、和解を模索していた状況が一変しました。







「新たなミッション?しかし、私たちはここで和解を試みている最中ですあって……」







 フランク伯爵は驚きと苛立ちを抱えながら狼狽えました。







「ドアーフの皆様大変申し訳ありませんが、このミッションは我々召喚組にとって、とても重要な事項です。


 VR内でのある危機が王家を脅かしているようです。皆さん協力をお願いします。」







 ハイジが珍しく深刻な表情で語ります。







 ウメ婆さんやエリアナ、そしてフランク伯爵の部下たちも混乱の中で何をすべきか若干迷っていました。







 しかしフランクとの和解など天秤にかけるまでもなく、王家からの使命に応えるべく彼らは一致団結し、新たなミッションに向けて行動を開始することに決めました。






こうして、フランク伯爵との和解を求めながらもどこ吹く風、今や王家の使命に応えるために新たな挑戦がドアーフ一行を待ち受けることとなりました。







ドアーフ一行の今や仲間となったネロ伯爵とクレソン女史は、王家への航路を古い地図で調査していました。







 突然、彼らは古地図に誤りがあることを発見しました。







 王家への航路が実際には地図上の記載とは異なることに気付いたのです。







「この古地図には間違いがあります。王家への通常の航路はこれとは違うようですが……」








 ネロ伯爵が不思議そうに地図を見つめながら言いました。






クレソン女史も興味津々で地図を見つめます。






「この地図の情報が正しければ、新たなる航路を探す必要がありますね。」






 そこで、彼らはドアーフのリーダーソルジャーと仲間たちに新たな情報を共有しました。






 和解を放置しながらも、王家への航路が実は別の場所にある可能性が浮上したことで、彼らはフランク伯爵など差し置いて新たな冒険に身を投じることを決意しました。






ドアーフ一行は集結し、新たな航路を探すための旅に出ることになりました。





 彼らは地図の情報を基に、未知の海域や島々を探索し、王家への正確な航路を見つけ出すために冒険を続けるのです。






こうして新たな航海と冒険の次なるステージの扉は開かれて行った。






 なんだかフランク伯爵は宗谷と共によくわからないうちに放置されるのだった。






 しれっとウメ婆さんとエリアナを無事に救出したドアーフ一行は、王家の存続を最優先に未知の領域へ冒険は続くのでしたーーーー










///to be continued!!!☆☆☆



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