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第77章

「そういえばソルジャーの姿が見えないようだが。どこへ行った?」







カラオケバトルで大分酔いどれ天使な仙人フォーが思い出したように云うのだった。






それにいまだ人魚のコスチュームで踊っていたキャンが答える。







「ほら、アソコの隅っこで何だか誰かと交信しているみたいよキャッピピピ〜ッ!」





「何だその弾けっぷりは。しかしソルジャーは一体誰と交信を……もしや。」





するとクレソン女史が呟く。





「実はフランク伯爵のお付きをしている宗谷さんがVRコントロール装置で通信しソルジャーに情報を流しているようすは見られましたが。」






「そうか、フランク伯爵のアシスタントの宗谷がソルジャーと通信していたのか、ナント!」





 すると仙人フォーが考え込んだ。





 キャンは人魚のコスチュームから抜け出し、クレソン女史の話を聞いていた後、





「宗谷さんは何かを企んでいるのかしら?フランク伯爵を裏切ってまでそんな事するなんて。元々このVRツアーを仕組んで私たちを連れてきたのだから、何かしら次のアトラクションを準備しているのかもね、プピッ!」






 その時ミステリアスなマスクをつけたコスプレのハイジが突然姿を現した。






「実は、宗谷さんはフランク伯爵の名のもと、地下の秘密結社とつながっているのではないかというウワサがあるんだ」






 と皆に打ち明けた。






「何者かと結託しているのか…」



と仙人フォーが囁くと、その時ソルジャーが隅っこからテーブル席に現れる。





「申し訳ありませんが、私は情報を収集していました。どうやら宗谷さんは謎の秘密結社と関わっているようです」





そう告げる。クレソン女史が冷静に





「しかし、宗谷さんが何のために秘密結社と手を組んでいるのかしら?」





 と問うと、部屋には静寂が広がった。 クレソン女史が呟く。






「きっと、フランク伯爵が何かしらの秘密結社を率いているのかもしれませんね。


 その手下としてあのような詐欺師的な暴君として宗谷さんも操り続けて来たのね、可哀想に。


 残念ながらフランク伯爵が秘密結社を率いている可能性があるのかもしれません。」





 とクレソン女史が深く考えながら口にすると、ソルジャーは静かにうなずいた。






「実際、宗谷さんは彼の命令に忠実に従ってきたようです。」





その時、部屋の扉が軽くノックされ、一隊のゾンビたちがフランク伯爵のアジトからの招待状を手渡した。






「フランク伯爵は今晩、こちらにお招きしております。」





とゾンビが伝えた。






「これは一筋縄ではいかないようですね」





そう言いながら、貴公子ドミニクが微笑むと、仙人フォーは静かに云う。





「ここからが本当の戦いの始まりかもしれない……」





「私たちもフランク伯爵の屋敷へ向かうしかないでしょう。」






 クレソン女史が決意を示すと、ソルジャーは重要な情報を共有した。







「宗谷さんはこの夜、フランク伯爵の屋敷で何かを企んでいるようです。」






 一同がその情報を受け入れ、フランク伯爵の屋敷へと向かうために用意を始めた。






 その夜、謎めいた秘密結社と宗谷さんの真意を探るため、彼らは決断を下したのだった。







「ソルジャー、フランク伯爵と宗谷の乗る豪華客船はその後どうなったのじゃ?

 そして後から乗り込んだウメ婆さん達の情報は?エリアナも無事なのか?」






 フォーの質問にソルジャーが答える。






「それがですね~、閃光に包まれて天高く飛び去った後に、また海面まで降りてきて、かつて諜報活動を行っていたフランクの本拠地、リカルド島へ向かっている模様です!」






フランク伯爵は豪華客船の内部で宗谷を見つけた。






 彼の顔には冷たい表情が浮かんでいた。





「宗谷、何が行なわれているのか?」 






 フランクの声には怒りが籠もっていた。 宗谷は冷静な態度を保ちながら、






「私はあなたの命令に従ってきた。ただ、私の任務は―」






 フランクはその言葉を遮った。「リカルド島への目的は何だ?何がそこで行われるのか、隠し事はないだろう?」






 宗谷の眼には深い謎めいた光が宿り、微笑みを浮かべると、







「リカルド島で新たなる世界が生まれるのです。すべては計画通りに進行しています」






と応えた。 フランクは冷たい視線を宗谷に送り、







「だが、私の手の中では、まだ全てが終わっていない」






 と言い残し、彼の近くから去った。







 宗谷はフランクの去り行く背中を見送りながら、微笑を浮かべたままでいた。






 リカルド島への進路は確実に向かっている。






 フランクは船内の中枢に戻り、自身の密かな手はまだ残されていることを知っていた。







 彼の手元には、特別な計画が隠されており、宗谷の言葉を鵜呑みにするつもりはなかった。





豪華客船は風雲急を告げ、海を切り裂いてリカルド島へと急進している間に、フランクは自身の部下たちと協力し、宗谷の真の意図を暴くべく策を練っていた。







そして、リカルド島に迫る船の中で、彼らは秘密と陰謀が渦巻く興奮と緊張に包まれながら、次なる一手を思いめぐらしていたのだった。











///to be continued!!!☆☆☆




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