第71章
詐欺師的なフランク伯爵はクレソン女史の豪華客船にて現在スパイ活動中の宗谷に無線を送る。
「アーアー、こちらはフランク伯爵。どうだねクレソン女史達の様子に変わりはないか?」
「そ、それがですね、なんとこのガンダル大陸にはとおの昔にこの世を去ったネロ伯爵がご存命でありまして、そして魔石を使えるというあの少女は伯爵の娘だったのてす。もうビックリで…」
「な、なんということじゃ!そして未亡人クレソン女史と再開したら、その隠し子の事で揉めるんじゃないのか?」
「それがですねぇ、クレソン女史は中々出来たお方でございまして、事の経緯を黙って納得されました。」
「ということはじゃ、家族仲良く平和なガンダル大陸で魔石を使って何不自由のない暮らしをしているということかな?ううむ、それでは無敵ではないか!」
「はい、そのようで。私もそろそろクレソン女史側に願いろうと思っている今日このごろで御座います!」
「ちょ、ちょっと待って、ちみはそんな自由なネロ伯爵の事を羨ましく思わないのかい?」
「いや、別に。あるいはネロ伯爵の娘さんにお願いして僕だけ先に現実世界にログアウトさせてもらえないかなと、相談を持ちかけようと思っておりますが、何か?」
「へ、そ、そうじゃあ無いだろう、君は私のスパイ何だから…なぁ、僕と一緒に明るい未来を築きたいとは思わんのか?だから早速クレソンから魔石を奪って来い!」
「さぁ、詐欺師の貴方と組んで、私に何のメリットが御座いますかぁ〜っ?どうせあなたと一緒に島流しにされるのが関の山デスヨネ!」
「それよりも君に朗報があるのだが。トミマロアイランドのプレレが持っている魔石をお前んとこのウメ婆さんが意図も簡単に操ってしまったのだ。
ということはだ、ウメ婆さんは王家の血統であることが証明され、甥っ子である君も王家の血筋であるから、魔石さえ手に入れる事ができれば、君の天下は約束されるのだよ!」
「ふ〜ん、そうなんだ。あんまり興味な〜い。」
ーー☆ーー
フランク伯爵と宗谷のやり取りの中で、宗谷はフランク伯爵の提案にあまり興味を示さなかった。
しかし、少し考えた後、宗谷は賢い考えを思いつきました。
「もし本当に私が魔石を手に入れて王家の血統であることが証明されれば、それが私にとって大きな権力を持つ機会となるでしょうね。
でも、私は単なる詐欺師として生きてきたし、ウメ婆さんや他の人々に害を与えるつもりはありません。」
フランク伯爵はしばらく考えた後、微笑みながら言いました。
「君の気持ちは理解できる。では代わりに、私たちは魔石を使って世界に平和をもたらす方法を考えることができると仮定しよう。
君が魔石の力を持つことで、悪用される可能性を排除し、トミマロアイランド、ガンダル大陸及び全世界に対して、調和と繁栄をもたらすことができるのだ。」
宗谷はこの提案に興奮し、フランクと共に魔石の力を使って新たな未来を築く決意を固めました。
そして、彼らは協力して、ガンダル大陸に平和と繁栄をもたらすための冒険に向かうことにしました。
この冒険は、彼らが友情と協力を重要視し、魔石の力を悪用せずに世界を良くしようとする姿勢を強調するものであり、新たな冒険が始まるのでした。単純な宗谷はまたまた騙されていったのでした〜〜〜
///to be continued!!!☆☆☆




