第70章
酋長プレレと仙人フォーはドアーフ一行を集めると、詐欺師フランク勢の次なる出方を予測するのであった。
フォーがプレレにふと呟く。
「こんな時こそあの魔石の力があれば、フランク勢に目にもの見せてやるのじゃがな、クッ!」
すると酋長プレレは立ち上がるや、
「あるよっ!」
とフォーに言う。
これにはドアーフ一行もキョトンとした表情。キャンがプレレに噛み付く。
「ちょっとアンタねぇ、「あるよっ!」じゃないわよあるよじゃ。魔石持ってんだったらもっと早く言いなさいよねっ!そうすればアタシ達もこんなに苦労することなかったし…」
するとプレレはニヤニヤしながらキャンをなだめるように言う。
「ま、ワシが黙って居たのは謝ろう。しかしお嬢さん、君にこの魔石を操ることができますかぁ〜っ?」
そう言われて悔し紛れにキッとプレレを睨みつける。
するとウメ婆さんがどうしたことか
「本当にそれは本物かねぇ?すり替えるための偽物か何かじゃないの。もし本物なら今此処に持ってきて見せておくれよ。」
ウメ婆さんに馬鹿にされた気がしたプレレはムスッとした表情で睨むや、まるで子供のように何処かへ駆け出していった。
残されたドアーフ達はやれやれといった感じで、焚き火を囲んで黙ったまま酒を酌み交わすのだった。
ー☆ーーー
火の粉がパチパチと弾けて舞う音が静かな集落の真ん中で響いているのだった〜〜
プレレ: (急いで村の中を駆け巡り、魔石を取りに行く。)
フォー: (プレレの後を追いかけながら) プレレ、その魔石でフランク勢にやり返すんだ!
キャン: (不機嫌そうに) 本当にそれが本物の魔石なのかしら…?
ウメ婆さん: (疑念を抱きつつも) もし魔石が本物なら、私たちは安心できるわね。
プレレはしばらくして魔石を持って戻ってきた。
プレレ: みんな、これが本物の魔石だ!見てくれ!
フォー: それは素晴らしいことだ!では、どうやってフランク勢に立ち向かうか計画を立てよう。
キャン: でも、魔石を使うのって危険じゃないの?
プレレ: (自信を持って笑顔で) 大丈夫、君たち、私に任せて。魔石を操る方法を知っているから。
ウメ婆さん: それなら頼もしいわね。では、計画を練りましょう。
ドアーフ一行は魔石の力を頼りに、フランク勢に立ち向かう作戦を練り始めた。
焚き火の炎で照らされた面々は再び団結し、未知の冒険に備えるのであった〜〜〜
フォー:しかし何だってプレレが操り方を知っとるんじゃ?そして何で魔石が何個もあるんじゃ?まさかアンタは王家の血筋であることを隠してはおらぬか?
プレレ∶それはないな。もしワシが魔石を操っているのなら、とっくにこの城も出来上がって居ただろうし、大体フランクとの戦いだってあっという間に決着が着いていたに違いなかろう。
ウメ婆さん:そんならちょいとアタシにその魔石を貸してみぃ!で、どう操るのじゃ?プレレがウメ婆さんに説明すると、どうしたことでしょう、魔石は光り輝くや空中に浮かび上がった!
フォー: (興奮しながら) なんということだ、ウメ婆さんや、アンタまさか王家の……何故魔石を操ることができるのだ?
プレレ: (誇らしげに) そうだ、これがウメ婆さんの秘密なんだ。魔石はウメ婆さんの祖先から受け継がれたもので、私たちの使命を果たすために使われるべきだ。
ウメ婆さん: それは素晴らしいことじゃ。プレレ、その魔石で私たちはフランク勢に立ち向かうのじゃ。
魔石が再び浮かび上がり、今度はプレレが指示を出すと、魔石は幻想的な光を放ち、周囲に魔法のシールドを張り巡らせた。
キャン: あれ、プレレも王家の……?もうそんな事どうでも良い、これはすごい!今度こそ私たちは無敵だねっ、キャピッ!
フォー: (戦略を練る) 魔石の力を最大限に活かして、フランク勢を撃退しよう。プレレ、君が導いてくれるなら私たちは必ず勝利する!
ドアーフ一行は魔石の力を駆使し、フランク勢に立ち向かう決意を固めた。
魔法の力が集落に希望と勇気をもたらし、彼らの冒険が新たな章を刻むのであった。
その光り輝く魔石の様子を遠くの陣営から眺めていたフランクがヤキモキしながら様子を伺う。
フランク: (遠くから魔石の輝きを見つめつつ、心の中で考える) なんてことだ、あいつら本当に魔石の力を手に入れたのか。これでは計画が狂ってしまう…。
フランクの部下: フランク、どうしました?彼らが魔石を手に入れたことが気になりますか?
フランク: (怒りを隠せず) 当然だ!魔石を使えるようになれば、我々の力ではかなわなくなるかもしれない。
だが、まだ諦めるつもりはない。我々も手を打たねばならない。
フランクはドアーフ一行との対決に向けて新たな策略を考え始め、陣営で部下たちに指示を出す。
魔石の力に対抗する方法を模索し、戦いの舞台は一層緊迫したものとなっていったーーーー
///to be continued!!☆☆☆




