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第60章

 CAリンリンとキャンはカフェ龍宮で戦勝祝いで盛り上がる仙人フォーの下手くそなカラオケのリズムに翻ろうされながらぎこちなく踊っていた〜〜〜




「もうナンナの〜っ、こんなんじゃマトモに踊れやしないわ〜ぁ、キャピッ!」




「ヤダ〜ッアタシィ〜もうダメェッ…バイトだから我慢してきたけどぅ、ジジィの音程の定まらぬ抑揚、なんか悪酔いしそう〜っいウェッ…」





 すると、元精神科医ナリミーと元自宅警備員ハイジが遅ればせながら登場する。





 彼らは熱中症でフラフラなドラゴンちゃんに乗ってリカルド島へのルートを彷徨っていたのだが、とうとうドラゴンちゃんが墜落して、ここまでたどり着いたのだった〜〜〜




 そんなことはお構いなしにピチピチギャルのフォーは踊り狂っているのだった。見かねたナリミーが声を上げる。




「オイオイそこの君!チョイとひどすぎやしないか、その声。外まで丸聞こえだぞ。」




 上機嫌な仙人フォーは、そんなナリミーに向かってケツを出して中指を立てる。ついにはウメ婆さんまで加わってデュエットを始める始末。こうなったらもう誰にも止められない〜〜〜





 ハイジは、隅っこで一際目立たないようにうつむいているソルジャーをみつける。




「お〜い、一体どうしちゃったんだ?お前らしくないぞ。さては、あまりにも暴君だったから、チョイと反省してるのかな〜っ、プピッ!」





 ハイジは敗北したソルジャーをののしるばかりか屁までこいた。ソルジャーが顔を上げるとハイジに呟く。





「それがな、なんか俺にもキツネにでも摘まれたように、よく憶えていないのさ。あの幽霊船のゾンビモンスターから魔石を奪取した途端に、奴らは俺に従い出したんだ。そして何かの魔物が俺に憑依してしまったようなんだ。だからあんな事に……」




「ナニッ、お前魔石を手に入れたの?で、今はどこにあるんだい?」




「クレソン女史に取り上げられた。」




「で、クレソン女史は?」




「そういえば、僕らはリカルド島から先に引き上げてきたからまだ島に居るんじゃないかな。」



 




〜☆〜☆〜☆〜



 その頃、クレソン女史はリカルド島で久々に出逢ったフランクに接待されて管制塔の地下にあるバーでカクテルを御馳走になっていた。クレソンはもう上機嫌でベロベロ、そして何故か宗谷もそこにはいた。

 元亭主のミケロッティ伯爵の親友であり敵でもあるフランクがクレソンと談笑して居る不思議な光景。





「それにしてもクレソン女史、あなたがこちらにお出でになるとは考えもしませんでした。

 かのミケロッティ伯爵がお亡くなりになられてからというもの、貴女は屋敷から一歩も出られなかったのですから〜〜〜どういうご心境の変化で?」





 ご機嫌なクレソンがソファーにもたれかかりながら、虚ろな目で呟く。





「それがね、私にも不思議だったのよ。何故か神のお告げのような気がして、もう胸騒ぎが止まらずに、気づいたらチャーターした潜水艦に乗ってこちらに向かって参りましたの。多分、ミケロッティが私を呼んだのね〜〜〜」





「作用でしたか…何とも不思議ですね。しかしおめでとうございます!今日からアナタがこのリカルド島の君主でございます。あの暴君ソルジャーから魔石を取り上げられた事で戦勝となられましたね。ところで……」





 そう言うと、フランクは宗谷に何やら合図する。宗谷は頷いて、予め準備したシャンパンを取り出すとクレソンに注ぐ。クレソンはそれを一気に飲み干すとグッタリし始めた〜〜〜





「ところでつかぬことをお聞きしますが……その魔石、今どちらに?」









☆☆☆to be continued!!///







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