第57章
リカルド島で監視を続けるソルジャーは配下のゾンビモンスター達と晩餐を囲みながら伝書鳩からのドローン画像を確認していた。
「むむっ、何だこの水面の上昇は?なにか巨大なクラーケンでも泳いでるのかな…オイ、みんな様子を見てくるのだっ!」
モンスター達はこの美味しいディナーに後ろ髪を惹かれながらも次期国王第一候補と目されるソルジャーの司令に素直に従うのであった…
ソルジャーは宗谷とフランクを呼び出しディナーミーティングを始めることにする。
その頃管制室の宗谷はフランクと内密にソルジャーからのリカルド島奪還が困難となったため、仕切り直しの脱走に向けて話し合っていた。そう、二人は性懲りもない悪い奴らだったのである〜〜〜
「なあ宗谷君、何とかVRプログラムを改変して王座奪取する方法はないだろうか?このままでは私は王家の利権を手中に収めることは不可能となってしまうだろう…何とかならないかなぁ〜…」
「そうですね~、一つだけ方法があるとすれば、王家によって召喚されたドアーフ達の隠されたスキルを利用するしかないでしょう…
スキルのパワーレベルは同じくドアーフだったあのソルジャーを見ればお判りでしょう。
残りのドアーフ達を手懐ければきっとあなたの支配の時代が訪れることでしょう〜〜〜」
宗谷の励ましに気を良くしたフランクは棚にしまってあったとっておきのワインを開けて宗谷に注ぐと、
「宗谷くんそれは名案だねぇ!そうであればぜひとも君も私の成功に貢献してほしい。その暁には君もNo.2の座につけるというものさ!」
上機嫌な二人がほろ酔いで浮かれ始めた頃に机の電話が鳴った。ソルジャーからの招集だ。
「おい、どうする?アイツが読んでるぞ。」
「フランク殿、私は今後のドアーフ達の出方を調査しますので先に御出でください。追って向かいますから…」
すると早速ワイングラスを持ったまま上機嫌で席を立つフランクだったのだが、果たして本当にうまくいくのだろうか〜〜〜
to be continued!!☆☆〜///




