第48章
華客船は島を離れると大海原に臨んで行く〜〜〜
あたりは夕闇に暮れ始める頃、今宵もドアーフ達の宴が始まった。
この船の舵を取るネロ伯爵か、レーダーを凝視している。
「ウム、この先で一隻のクルーザーが待機しているな。誰なんだ…?」
するといきなり無線が入る。
「あら船長、こんなところで出くわすなんて奇遇ですわ! お久しぶりです、ウメでっす!」
船長であるネロ伯爵は、ウメの無事に安堵する。すると〜〜
「おい、ネロや!この声は判るかな?そうさ、かつての親友、フォーじゃよ!ま、今はまだまだのろい魔法が効いているおかげで若くてピチピチのままですがね〜っ!この先は私が水先案内人としてあるリゾート地にご案内しましょう。」
これまでいくつかの冒険を経てきたネロ伯爵とフォーは再び良き友として再開することになった。
ウメもまた、二人の友情を見守っていた。
数日後、船は美しいリゾート地であるガンダル大陸に到着したのだった。
スカイ・ブルーに白い砂浜。
透明な海の中を熱帯魚が乱舞している。
大陸は彼方まで果てしなく広がっている。
フォーは早速、ネロ伯爵とウメに美味しいブュッフェのある美しい景色のリストランテへと案内し始める。
彼らは、島の美しさとフォーの魔法のようなオ・モ・テ・ナ・シに魅了された。
しかしリゾート地に滞在する間、奇妙なウワサを彼らは耳にすることとなる。
同時にドアーフ達の元気が無くなっていった。
不思議な幻影が現れ、ドアーフたちは慌ててこの島から逃げ出そうとしていた。
ネロ伯爵とフォーはすぐに調査を始め、ウメは安全な場所に避難させた〜〜〜
彼らの調査の結果、現象の原因はどうやら島に昔から住む魔女にあるようだと判明した。
魔女セリーは島を支配しようとしていた。
ネロ伯爵とフォーは魔女セリーに相談を持ちかけたのだが却下されたため、遂に立ち向かう決意をする。
それから、何日も力を合わせて魔力に対抗した。
それは長い戦いの末に、ネロ伯爵とフォーたちは魔女セリーを打ち倒した。
その後リゾート地ガンダル大陸は再び平和を取り戻し、他の島に散らばっていたかつての住人たちも戻ってきた。
ネロ伯爵、フォー、そしてウメは、リゾート地の住民たちから英雄として称えられることとなったのだが、ネロ伯爵が不意にある言葉を吐く。
「君たち、何か大事な事を忘れてやしないかい?」
ウメはその言葉に考え込むや、
「あらやだ、アタシたちはある目的地へ向かってる途中じゃったような〜〜〜、アッ!あれよね〜!」
すると仙人フォーがすかさず
「へ?アレでござるか?」
「そうよ~!思い出した?」
「ウン、アレじゃろ?」
「じゃ、ちゃんと答えてよっ!」
「なんですとぅ〜〜〜もしやウメさんや、貴女最近頭の回転が鈍ってしまったのかい?」
「なんですって?そんなこと言っちゃって、実はフォー仙人忘れてしまったのでしょ!ホラ、図星っ!」
「キ、キキッ!!アナタワシを馬鹿にしとるのか~、ケッ!」
「何よサルみたいにキャッキャ言っちゃって、大人気な〜いッ!」
「わ、ワルイカ〜〜〜!プキっ!!」
「ま、まさか今のは屁?くっさ〜〜………シニソ……」
to be continued!!☆☆〜〜




