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第44章

豪華客船が赤道直下に差し掛かった頃、ピチビチのウメ婆さんと、やはりピチビチのままのフォー仙人は甲板のパラソルの下でランチタイムを気取る。



遠くの島々には常夏の白い砂浜のビーチが広がる。



二人はお互いに口を開かなかった。


ウメ婆さんは手にしたマンゴーを一口噛み、フォー仙人は箸でピリ辛のトムヤムクンをすくって口に運んだ。



しばらくの間、静かな雰囲気が続いた。


船は揺れ、風は心地よく吹き抜ける。遠くの島々からは、鳥のさえずりや波の音が聞こえてくる。 



「あの島、行ってみたいよね」



とウメ婆さんが口を開いた。



「ああ、その島は美しいビーチがあるらしいな」



とフォー仙人が返答した。



「行けるかしら?」



とウメ婆さんが訊いた。



「ああ、もちろんだよ!」



とフォー仙人がニコッと答える。



二人はパラソルの下で、ビーチに行く計画を練り始めた。



そこには、真っ青な海に浮かぶ島々、静かな砂浜、そして美味しい食べ物が待っているに違いない。



 二人はランチを済ませ、すぐに船員にビーチへの降り立ちの手配を頼んだ。




しばらく待っていると、小型ボートが船のそばにやってきた。




ウメ婆さんとフォー仙人はボートに乗り、美しい島へと向かった。




島にはヤシの木が生い茂り、真っ白な砂浜が広がっていた。




海は透き通っており、魚たちが泳いでいる様子が見える。



二人は砂浜に降り立ち、海水浴やシュノーケリングを楽しんだ。



島で採れた新鮮な果物や海産物も食べ、リゾート気分を味わった。



「ここは本当に素晴らしい場所だね」




とウメ婆さんが感心しながら、フォー仙人も同じように頷いた。



時間が経つのも忘れてしまうくらい、二人は島を満喫した。



そんな中、ウメ婆さんが思い出したように言った。



「でも、ここには人が住んでるんでしょう?」



「そうだな。少数民族が暮らしているらしいが、我々は会えなかったな」



とフォー仙人が答えた。


二人は島に住む人々の暮らしや文化に興味を持ち、次に来る時には彼らに会ってみたいと思った。



そして、二人は帰路についた。




豪華客船に戻り、夕食を済ませた二人は、パラソルの下で再び話を始めた。



「今度はもう少し長く滞在したいな」



とウメ婆さんが言った。



「そうだな。私も同じだ」



とフォー仙人が笑って答えた。



二人は、次回の旅行先として、またその島を選んでいることだろう。







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