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第34章

VRツアーに参加したとある精神科医があちらの世界でドアーフってどういうこと?! 第34章 



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Scene.46


甲板ではナリミーの指示のもと、マストの修復は順調に続いていた~~~



「オ-イ、幌のほうはもう縫い終わったかぁ?」


「ああ、もうすぐ終わるよぅ。そっちはどうだい?」


「あとちょっとだぞぅ~!オマエ早くしないとタイムリミットになっちゃうぞ~!」


「わかったよ、ヨシもう少しっと。」



すると何やらドタバタと船室の入り口のほうから慌しい足音が響いてく。

扉から仙人フォーが飛び出してきた。


「フフェ~ッ、助かった~・・・」


続けてキャンもすっ飛んでくる。


「もおぅ~、フォーったら足早いんだからぁ~、追いつけないよう~いっ、ピッ!10.0」


そしてヘナヘナになりながらもウメと宗谷が雪崩れ込んむ―――


「あたしゃこんなに心臓が喉から飛び出そうになったのも久しぶりだねぇ、後ろからミケロッティに追いつかれやしないかと、そりゃあ冷や冷やもんさっ!」


ナリミーたちは飛び出してきた皆の無事を確認すると事の事情を聞きだす。


「それで、ミケロッティーはいずれモンスターになって此処に来るんだね?」


宗谷が返答する。


「多分ね。でもモンスターだから船内ダンジョンから出てこれるかどうか、ほら、太陽に当たるとだめなタイプだったり、それと、どんなモンスターかも分からないし、もう其処まで来ているかもしれない・・・・アッ!」


「ん?どうした。」


「そういえば、手紙忘れた。」


「て・が・み・って?」


キャンが説明し始める。


「何かうわぁっ~、呪文が書いてあるらしいのを。その「ある者からの手紙」にはある種の呪文が書かれているのら。それを唱うぇることによってドラゴンが舞い降りてきてこのの船をその場所まで引っ張ってくれるらしいのよ。なんだか素敵ねっ、キュルキュルピッ!」


「ん?「その場所」って何処だい?」


「んっと、アジト。」


「へ?何のアジト?」


「えっとね、船長の。」


「船長って仰いますと?」


「えとね、ミケロッティ伯爵が憑依したりフランクだったりする奴。」


何やらナリミーが難しい顔になって呟く。


「へぇ、そうなんだ。しかし、君達もしかしてフランクに騙されてやしないか?実はフランクが憑依した船長に我々も会ったんだが、僕らは船長室でご馳走された美味しいモモ肉を不測にも食っちまったんだ。その後で、これを食った者はモンスターになっちまうと告げられたんだよ。だがね、僕らはいまだにモンスターになっていないところを見ると、どうやら洗脳されてたらしい・・・」


するとハイジが大声で呼ぶ。


「おーいっ、出来たぞーっ!」


どうやら幌が縫い終わったようだ。早速元自衛隊員ソルジャーが幌をマストのところに準備すると、皆で修復が完了したマストにくくりつけ始める。


「さぁ、皆で協力して引っ張りあげるんだ!ヨシッ、いくぞ!イチ・ニッ・サン・ヨイショッ-!」


無事マストが完成したところで、皆の耳に奇妙な雄叫びが聞こえてくるではないか。それはそれはオゾマシイその雄叫びが徐々に船内から響いてくる。だんだんその声が大きくなると、ニョキッと大きな体のイボガエルが現れたのだ!


「オイッ!おまえら忘れもんだよ。ほれほれ!」


それはイボガエルに変わったモンスター・フランクだったのだ。


「ほれほれ、ここに書いてある呪文を解読して唱えないと、おいらのアジトには到着できないぞよ。どうじゃ、チャレンジしてみる?」


するとキャンが食いかかるように言う。


「ベーッ!そんなのいらないしぃ~、あんたには騙されないを。だってさ、あんたんところのアジトに行ったらイボガエルたちが待ち構えていて、どうせ私達を鍋の具材にでもしちまうんじゃないの?」


すると、ピクッとイボガエルの眉が動くのをフォー仙人は見逃さなかったのだった。


「おうや、やれやれ、コイツは図星じゃ。お主昔からちっとも変わっては居らぬな。」


「ううむ、ばれちゃあ使用が無い。タイムリミットまであと1日半。それまで君達は無事で居られるかな?」


「それってどゆことぅ~?」


「まぁ良い。何しろ私のアジトに到着することができなければこの船は沈没する。タイムリミット中にな。私の魔術のリミットがあと1.5日。その間にこの手紙の呪文を説かなければそのアジトまで到着する事は不可能だ。そのまま漂流するのみ。あとは沈没を待つだけじゃよ!」


宗谷が口を突っ込む。


「大丈夫だよ、ねっ、お婆さま。こっちには強い見方の魔法使いが居るんだぞ、参ったか!」


「へっへへ~っ!残念でしたぁ~っ!そのピチピチな元婆さんの魔法はこの海の上では使えないのさ。」


ウメはイボガエルをキッと睨む。


「何さ!こっちには他にも強い見方がおるんじゃよ。なぁフォーや。」


いきなり振られた仙人フォーがギクッとする。


「えっと、何の事でござるか?」


「ほら、例の奴。船長室のあれをやっておしまいよっ!」


「だから、何のことやら・・・」


「ん?とぼけんのもいい加減にしなさい!ほれアレじゃよ、例のキャバ姫攻撃さ。」


「むむっ、あれでござるか・・・ちとみんなの前だと恥ずかしィ・・・」


「この期に及んで躊躇する事はないよ。そら、やってオシマイ!」


「ほんじゃ、お言葉に甘えて・・・」


すると仙人フォーの体が陽の光に負けないほどの先行に包まれるや、みるみる変化していったのだった。

どうしたことでしょう、それは長い黒髪で色白の肌、切れ長の目で黒い瞳、豊満な胸とくびれたウエスト、すらっと伸びた手足と長くて細い足。

まるでギリシャ神話に出てくるような女神がそこにいた。


「キャッピーッ!皆さんオ・マ・タ・セ・!ウッフン。」


一同はあまりに美形になったフォー仙人によだれをたらす。ひときわヨダレをたらしているのはイボガエルモンスター・フランク。


「うふぇっ、これはこれは旨そうな女神チャン!そんじゃあ時間的にランチとして戴く事にしようか。」


すると女神は豹変する。すかさずフランクの顔面にとび蹴りを食らわす!


「ほれほれ、このイボイボが。ようしゃしないぞよっ!」


フランクが面食らってよろめくとすかさずケツにアリキックを数発食らわす。


「キック!キック!キック!キック!そうりゃまだまだお楽しみはこれからじゃぞっ!」


「な、何すんだよぅ。痛いではないか!でもねぇ~、この手紙は渡さんよ~っだ。」


「な、なんですとぅ~!じゃこれでも食らえ。」


すると女神は後ろへ下がって助走をつけると、今度は腕を伸ばしておもいっきりラリアットを食らわす。


「な、なんとつ!ズッドーンッ!!」


倒れこんだフランクに女神は飛び乗るや、今度は張り手攻撃。


「なんだようっ!うぃったいをぅ~・・・・わかったよ、わたしゃぁいいんだろぅ、はいこれ。」


以外に簡単にノックアウトされたイボガエルモンスター・フランクはおとなしく手紙を渡すのであった――――





~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~


////////// To Be Continued ☆☆☆☆☆







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