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第147章

ーーー*****ー*ー


ウメ婆さん「しかしさっぱり見当がつかんのぅ、フォーのヤツいったい何処のリープ先までトンズラしちまったのか?」


ソルジャー「なぁウメ婆さん、もしかしたらタイムリープなんかしてなくて、その辺に隠れてたりはしないかい?」


キャン「私もそんな気がするッピ〜ッ!出てきなさいフォーップルプッ!」


元自宅警備員ハイジ「何だか風が強くなってきたせいかスピードが遅くなってきましたよ。ドラゴンちゃんも飛び回り続けて疲れてきたみたいだからそろそろ休憩に降下しましょう。」


元精神科医ナリミー「いやはや、このVRマップの危険エリア表示を検索してみると、この辺りは中世からの蛮人の住処だと聞かされていたからもう少し先まで参りましょう。」



ドワーフ一行の乗ったドラゴンちゃん達は長旅に疲れ果てながらも仙人フォー探しの真っ只中、フラフラと一時休息の場所を求めて飛び続けていましたーーー



元自宅警備員ハイジ「ナリミーさん、海の向こうに島が見えてきましたよ!あそこなんてどうですか?」


元精神科医ナリミー「そうですねぇ、ではあそこにしましょう。」



今度は安全そうな島へとドラゴンちゃん達は降下してゆきます。島は白砂の長いビーチが伸びている場所へと降り立ちます。しかし人けは全く感じられません。



ウメ婆さん「こんな無人島みたいな島だと飯屋もありゃしないだろうし、変な猛獣の餌にこっちがなっちまうよッ!」


元自宅警備員ハイジ「その時はこちらに居る強い味方の出番ですからご心配には及びません!ね、ソルジャー!」


ウメ婆さん「そんなこと言ったって、大群で来られたらひとたまりもないじゃろ?もう少しマシな場所はないのかね。」


ナリミー「私もVRマップで近海の島を探したのですが、何万海里も離れている場所なので着くまでに数日はかかってしまいます。ドラゴンちゃん達も疲れてますし、この島で食料を探すのが無難かと……」


ソルジャー「ウメ婆さん心配すんなって、そのうちきっと良いことがあるさ!」


ウメ婆さん「お前さんは果てしなく根拠もなくプラス思考だねぇ、ちょっとばかし甥っ子の宗谷にも分けてやりたいよッ!」


キャン「ヤダぁお祖母様ったらそんな本当のこと言っちゃって、オモッピロピッピ〜」


ナリミー「このVRマップは便利ですねぇ、現在地周辺の食堂やスーパーが上位ランキングから表示してくれるんです。」


ハイジ「ということは誰かが住んでるってことに違いないね。良かったぁ〜!」



白い砂浜から北上すると樹木の生い茂る小道か現れる。腹をすかしたドワーフの面々はよろよろとしながらもVRマップにあるこの先の食堂目指して突き進んでゆく〜〜〜



CAリンリン「アタシもう歩けないよう、誰かおんぶして〜ッ。」


ケント「ほらそんな事言ってる間に皆にどんどん置いてかれてしまうぞ。頑張れ!」


CAリンリン「だけどこんな森の中に食堂なんてホントにあるのかしら?この島に来てから誰一人とも会わないのが不思議。」


ケント「確かにこの島は何だか暗い空気が漂っているような気がして、僕も何だか落ち着かないんだ……」


CAリンリン「そうね、私もなんだか誰かに監視されているような気がして変に胸騒ぎが止まらないのよ。あっ、何か今変な声聞こえなかった?」


ケント「なんだよ脅かして、変なこと言うなよ!何も聞こえないよぅ……」


CAリンリン「ほ、ほらまた……誰かか呼んでるみたいだし、気配を感じるわ~ッ。」


ケント「誰もお前のことなんか呼んでないし気配なんか感じてるんじゃねぇッ、そんな事言ってるとお前なんかこの森の中に一人で置いていくんだからな。」


CAリンリン「フヘッ、そんなぁ〜ぅ……」


 

ケントに怒られながらも疲れに足を引きずって泣きっ面のリンリンは皆の後を追うのでした〜〜〜




ーーー***〜〜


王様☆宗谷「ミケロッティ伯爵、ウメ婆さん達のVRコントローラでの追跡は順調か?」


ミケロッティ伯爵「それがですねぇ、先ほどからMAP上のこの孤島まで追跡できていたのですが、それから音沙汰がないのです……」


王様☆宗谷「何だって?アイツラまだこちらの世界に居るのか?仙人フォーねらあのクレソン女史の居るタイムリープ先だと言ったのに、お祖母様は僕の話を聞いていなかったのかな?」



そう言うと宗谷もVRコントローラを取り出してウメ婆さんの所在地へのアクセスを試みる。やはりうんともすんとも言わない状況。



王様☆宗谷「これはこの孤島にレーダーバリアかあるようだな。ならばこの島のことについて調べてみよう。」



宗谷はミケロッティ伯爵とこの謎の孤島についてそれぞれ調査にあたるーーー数時間後、二人は再び落ち合った。



ミケロッティ伯爵「王様、これはマズイですよ、この島の歴史を紐解いてみたのですが、古代より流刑の地で会ったようでして、島民は皆共食いをもいとわない蛮人たちが今でも暮らして居るそうです。

 もっとも、最近の公開されていた情報は30年前のものなので近況までは明かされてはおりませんが……」


王様☆宗谷「それは恐ろしい……何故ナリミーが居ながらそんな島に降り立ったのか、もしやナリミーってこのVRツアーの真相の意味を把握しては居ないよな?」


ミケロッティ伯爵「何を仰られているのですか宗谷様、このVRツアーの真相を貴方が精神科医ナリミー様に貴方が告げない限りバレることなど無いのでは?」


王様☆宗谷「お前、俺を裏切るつもりか?お前が幼馴染の設定の仙人フォーの行動を常に監視していなかったからそもそもこんな事になったんじゃないかッ!責任持てるのか!」


ミケロッティ伯爵「お言葉ですが王様、貴方はお祖母様を身勝手に泳がせたのがこういう状況を引き寄せたのではないでしょうか?

 我々は貴方がこちらの世界に来られる前の王様の世界が本音を言わせてもらうと何か平和な世の中であったと思うのです。あのぅ失礼かと思いますが、もういい!今だから言わせていただきますが……

 実に貴方がどんな理由でこのVRツアーを企画されたのかについては全く存じ上げませんが、フランク伯爵と仙人フォーが前の王家の構築した安定した平和な世の中を揺るがしたとわ間違いないのではと。

 貴方のエゴのせいでこちらの世界は大変なことになってしまいました。全て貴方の責任なのですよ!だから元精神科医ナリミーさんにちゃんと診察して頂くのをお勧めしますッ!」


王様☆宗谷「お、お前って奴はぁ……僕とウメ婆さんの事をパカにしているのか?

 そして私の企画したこのVRツアーの世界を否定すると言うんだね?分かりました。君の言った通り私はどうかしているのでしょう。ならば何故以前の王様か私なんかを今の王様にするのに否定する事をしなかったのかな?」


ミケロッティ伯爵「それは……やはりこの世界には私も把握していないキーマンの思惑がこの世界を構築しているのでしょう。

 しかし今の貴方の混沌とした精神状態から察しますと、ちゃんとしたカウンセリングが必要かと。その答えはやはり元精神科医ナリミーさんが持っているような気がします……」


王様☆宗谷「よし、お前の言いたい事はわかったよ。今からナリミーに何とかVRコントローラで交信して意見を聞き出そうじゃないか。

 私は今の彼らが謎の孤島に到着した本当の理由が、もしかするとナリミーの勝手な画策によって行われている可能性があると心配でならないのだ!本当にナリミーの診断は正しいのだろうか?ナリミーは本当に精神科医だったのかと僕なりに不思議でしょうがないのだよ……」







///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜







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