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第139章

 なんと言うことだろう、宗谷が王様?でウメ婆さんが常に我々の監視役として動いていた事を知った仙人フォー。

 そしてこのVRツアー自体が前の王様の企画であり、それを引き継いだ宗谷のプロデュースで成り立っていたとは……

 仙人フォーは驚きのあまり入れ歯が飛び出さんばかりにポッカリと口を開けたまま静止していたのだった〜〜〜〜〜



王様☆宗谷「それではお祖母様、あの「人生履歴台帳」を無くされたと?」


ウメ婆さん「そうなんじゃよ、でもしっかりと夕べ泊まったホテルの金庫の中に入れて鍵をかけたのじゃが、何者かによって強奪されたようなんじゃよ!」


王様☆宗谷「それは困ったなぁ……あれにはこの王国の皆の個人情報が全て書かれているばかりではなく、現在進行形の行動履歴までリアルタイムで更新されるのですからね。何とか探しては頂けませんか?」


ウメ婆さん「管制室からも情報をもらったのジャが、犯人の手がかりは見られなかった。多分犯人はファイアーウォール的な何かしらの魔術が使えるのじゃろうか……」



 そこで仙人フォーが何かしら閃いた様子で側に居る主治医役のミケロッティ伯爵にヒソヒソと呟いている。すかさずミケロッティ伯爵が口走る!



ミケロッティ伯爵「それはつまり、白魔術を使える奴の可能性が考えられはしませんか?

 今仙人フォーから聞いたのですが、確かフランク伯爵は白魔術をマスターしているようでして。そしてこちらの我が親友仙人フォーはその白魔術をコントロールする魔法スキルを持ち合わせておりますよ!」


宗谷「本当か、仙人フォー?」


仙人フォー「実はそのぅ……そうは申しましても最近は寄る年波で能力は半減しているようで……」


宗谷「ならば、フランク伯爵を探し出さなければならないな。何しろそれが先決だ。ミケロッティ伯爵、急いでドラゴンちゃんをチャーターするのだ!」



 

ーーー☆☆☆〜〜〜


ウメ婆さん「コリャ大変じゃ、私のババァとしての個人情報が全部皆に知れ渡ってしまったら一体どうすりゃいいのさ……」



 ウメが困り果てた様子に気づいた一行は、彼女を問いただす〜〜〜



元精神科医ナリミー「つまり、貴方の甥っ子で私のカウンセリングを受けていたあの宗谷君が王様って事なのですか?」


ウメ婆さん「そうじゃ、そしてアタシがあんたらドアーフを監視する役目をしているのじゃが、その元になる「人生履歴台帳」が何者かの手によって盗み出されてしまったのじゃ。

 つまりアタシ達全員の個人情報からこれまでとこれからの行動履歴が全てそれに反映されてしまうのじゃ。もう丸裸も同然じゃ……」


キャン「ヤダァ!何よぅ……それじゃあ私が昔いたキャバクラでの出来事も全てウメさんは知っていたってことッペ?」


ウメ婆さん「ああ、何もかもな。中々のもんじゃったぞよ!だがお前さんが宇宙のどこぞの星からやってきたのではないことが不思議なんじゃが……」


キャン「なんですって、このお下劣ババァったらプッピリピ〜ッ!」


CAリンリン「私は別にCAの頃のことを知られても気にしませんわ。だって隠すようなことは何もしてませんでしたからね。」


ウメ婆さん「ホントにそうかねぇ?お主とケントとのアバンチュールの事を公表されても大丈夫かね?」


CAリンリン「そ、それだけはご勘弁を〜ッ、内緒でねッピリピ!」


元自宅警備員ハイジ「でもウメ婆さん、その台帳を盗んだ犯人に心当たりはないの?」


ウメ婆さん「今VRコントローラで宗谷とコンタクトした情報によると、どうやら白魔術の使えるフランク伯爵が怪しいらしいんジャがね……」


元自宅警備員ハイジ「それは一番マズイ状況ではありませんか?僕の自宅まで押しかけてくることも可能になってしまいますからねぇ……」


ウメ婆さん「お前さんって一体何を部屋に保管しているんジャ?危ない物いっぱい持ってそうじゃな、ヒッ!」


元自衛官ソルジャー「そんなら今すぐフランクの奴を探さないと、なぁみんな!」


元精神科医ナリミー「それはそうだが、しかし何処から探したらよいものか……ウメ婆さん、他に何か情報は無いのですか?」


ウメ婆さん「宗谷の話だと数ヶ月前まで彼は王様に会うために王家へのルートをクリアして城に滞在していたそうじゃ。そこから海岸線を北へ向かって流浪の旅に出たという話じゃがな。」


元精神科医ナリミー「ならば今頃は……古地図から予測できますよね。」


元自衛官ソルジャー「さすがナリミーさんの分析眼鋭いッ!」


ウメ婆さん「ならばその辺りの履歴を管制センターで調査することが先決ね。いざ管制塔へ出発!」



 一行は王家へのルート探しから、突然決まったフランク探しの旅へと向うのであったーーー







///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜




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