表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

108/150

第108章

 CAリンリンとケントは花咲く楽園のミリオネアアイランドにフランク伯爵からの招待を受けて依頼、心の洗われるような日々を送っていた。





「ねぇケント、フランクは本当に我々を召喚してから、もしかして丁重に扱ってくださっているようですね。


 その証拠にホテルの今朝のモーニングビュッフェも豪華だったし、従業員のオ・モ・テ・ナ・シレベルも宮廷並みに感じてわ!」






「そうだねリンリン。でもこんな毎日を過保護に送っていたら、将来の僕たちはダメになってしまうよ。」






「いいじゃない、今だけよっ!」





「で、でもそんな事したらバチがあたっちゃうよぅ〜。」





 そして二人は仲良くお花畑の中に消えてゆくのでした~〜〜〜








ーーー☆☆☆ー



 そんな二人の様子を上空から双眼鏡でドラゴンちゃんヒロトに乗って監視していた元自宅警備員ハイジは、同乗のナリミーに指さして叫ぶのでした。






「ナリミー、た、大変だっ!リンリンが男に押し倒されているぞっ!」






 すると元精神科医ナリミーがハイジを診察し始める。





「は〜い、ハイジく〜ん、今朝は何を食べましたかぁ? あっそ、ミルクセーキね。


 じゃ、夕べは何時に寝ましたかぁ〜?あっそ、3時?今朝ね。


 じゃ、3時まで何をしていましたかぁ〜っ?あっそ、バトルゲーム。


 じゃ、診断結果の発表で〜す!


 あなたはバトルゲームを夜中までエンジョイしたせいで寝不足であり、朝食もミルクセーキだけだと栄養が行き渡っていない可能性が高く、そのせいでどうやら幻覚を見たようですね。


 じゃ、処方箋渡しとくんで、あちらの世界に帰れたらもらってくださ〜い、お大事に。」





「な、何?ヒドイよ、こんな診察結果!アンタもしかしてヤブ医者じゃね?」





「いいえ、僕は列記とした医師免許を持っているので、大丈夫でーす!」





「ええと、そういう問題ではないと思われますが……」





 二人の話の埒が明かないのでナリミーはハイジの指差す方角へドラゴンちゃんヒロトを誘導するや、上空から持っていたボールを落下した。





 するとそれは見事にケントの頭に当たると、ケントは失神してしまった。








ーーー☆☆☆ー


 そればかりか、何とそのボールだと思っていた物体は皆が探していたあの魔石No.8であり、それを何故ナリミーが持っていたかについてウメ婆さんから事情聴取されて詰め寄られますーーーー




「ハイジ、どうしたことか今度こそ本当にリンリンが男に押し倒されているんだよ!」




 ハイジはナリミーの言葉に驚き、素早く双眼鏡を覗き込む。




「ああ、本当だ!ケントも倒れてる!」




 ナリミーはボールを落とし、その正体が魔石No.8であることに気付く。




「これは…ウメ婆さんから頼まれたものだ。でも、どうしてこんなことになってしまったんだろう?」




  ハイジはナリミーと手分けして、ケントの頭に当てた魔石No.8を草むらをかき分けながら探し始めたものの、何処かに転がっていったようだった。







ー☆☆☆ーーー


 そしてウメ婆さんと宗谷も駆けつけて探してゆくと、どうしたことか大きな落とし穴が現れて、ドアーフ一行は落とし穴の中の奈落の底に広がるスパイラルワールドへと吸い込まれてしまったのでしたーーーー





「何だこれは!」





 ハイジが叫びながら落とし穴に吸い込まれ、ナリミーとウメ婆さんが手を取り合って引き寄せられる。





「まさかこんなことが…」





 宗谷も驚きながらも手を差し伸べて仲間たちを助けようとするが、もう手遅れだった。




そして、彼らは奈落の底に広がるスパイラルワールドへと落ちていく。




「これはどういうことだ?」




 ウメ婆さんが不安げにつぶやく。




「さあ、どうやらこの世界に入った以上、何かが待ち受けているようだ」





 ナリミーが答える。落ち着きを取り戻した一行は、周囲を探索し始める。





 この世界は彼らの想像をはるかに超えるもので、不思議な生物や不可思議な景色が彼らを取り巻いていた。







ー☆☆☆ーーー


何とそこには奈落の底の楽園とでも言うべき、地下都市「スパイラル•ワールド」がどこまでも広がっておりましたーーーー





「こんなにお花畑の島に、こんな地下都市…こんな場所があったなんて!」





 ハイジが驚きながら周囲を見渡す。





「こ、これがスパイラルワールドの真実なのか。昔何かのゲームにあった世界だぞ!」





「ここは一体どこなのかしら?もしかして地獄?」






 ウメ婆さんがキョロキョロと辺りを眺めつつ、不思議そうに尋ねる。






 ナリミーはこの途方に暮れる程の規模の地下都市の様子を観察しながら、解決策を探そうとしていました。





「これが私たちが今いる場所なのか…どうやってここから脱出するのだろうか?」





宗谷は周囲を警戒しながらヒソヒソと言葉を返す。





「とにかく、冷静になって周囲を探索しよう。もしかしたら脱出の手がかりが見つかるかもしれない。」





彼らは地下都市を探索し、謎に包まれたこの場所からの脱出を試みる。果たして彼らはこの地下都市から無事に脱出できるのだろうか?







ーーー☆☆☆ー



すると、どう見ても仙人フォーそっくりな容姿の、そして人魚のコスチュームまで纏ったお祖父さん、仙人ローダと名乗る人魚が現れる。





 彼はこの都市のダウンタウン5thアベニューの角を曲がった裏通りの「スナック南国」にドアーフ一行を招待する。





 店内のいつもの席なのか、仙人ローダはカウンターの隅っこに佇む。





 登場したマダムなママに十八番の一曲を入れて皆にカラオケを披露するのでした♪♪♪♪





「ようこそ、ドアーフたちよ。私は仙人ローダと申します。この地下都市、我らのスパイラル・ワールドの案内人であります。」





 仙人ローダが優しく語りかける。






「スナック南国へご案内、どうぞお付き合いください!」





 と言って、彼らを導き始める。





 裏通りの入り口から中に入ると、派手なインテリアと楽しい雰囲気が迎えてくれた。




「こちらがスナック南国です。どうぞお入りくださいっ!」




 ローダが皆を案内すると、店内には多くの人々が楽しそうに飲み食いを楽しんでいる。





「ママ、今日は特別なお客様がいらっしゃいましたよぅ。」





 ローダが店主のママに告げると、ママは優しい笑顔で迎え入れる。





「どうぞ、心ゆくまでお楽しみください。お客様のリクエストがあれば、何でもご用意しますわ。」





 とママが言うと、一行は楽しみながらカラオケの曲を選び始める。





そしてママが十八番の曲を披露すると、店内は一気に盛り上がりを見せた。







 仙人ローダも楽しそうに踊りながら、ドアーフ一行と一緒に楽しい時間を過ごすのであった。








ー☆ー☆☆ーー


「で、アンタ達、この辺であまり見かけない顔だねぇ。ところで一体何しに来たんだい?」






 ドアーフ一行はママにそう聞かれると、ナリミーが答え始める。





「エッヘン!こちらのミリオネアアイランドにはフランク伯爵のお招きでやつて参りました。


 そしてフランク伯爵から手渡されたブラックペンダントでキャッシュレス決済が可能です。


 なので我々の食事分は全てフランク伯爵が支払われる事となります。」






 そう言うとフランクからのVRメッセージが皆の眼の前に表示されると、フランクから仙人ローダとママに挨拶とミッションが与えるのでしたーーーー





ママと仙人ローダは驚きながらも、フランクからのVRメッセージを注視する。





「こんにちは、スナック南国の皆さん。私はフランク伯爵です。


 今回は特別な使命があり、この地下都市にいる皆さんに協力を仰ぎたいと思います。」





 スナックのスピーカーからもホールにフランクの上品な声が響き渡る。





「まずは、このスパイラルワールドに隠された秘密を解き明かすことが最優先です。そのためには、この地域の住民の協力が不可欠です。」






「そして仙人ローダとママには特別な役割があります。


 仙人ローダ、あなたにはこの地下都市の地図と隠された場所に関する情報を提供していただきます。」






「ママ、あなたにはこの地域の住民との交流を深め、彼らの信頼を得ることが重要です。


 また、スナック南国が地下都市の中心地となるよう助力していただきたいと思います。」





「皆さんの力があれば、私たちはこの謎に迫り、地下都市の未来を明るくすることができると信じています。どうか協力をお願いします!」







 フランクのメッセージ表示が終わると、店内は静まり帰り一同が真剣な表情で彼の言葉を受け止めるのでした〜〜〜〜








///to be continued!!!☆☆☆




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ