第101章
イグアナ達の島からドラゴンパトラッシュに乗って飛び立ったドアーフ一行は、再びスーデリア大陸へ向かう航路を突き進むのでした。
そんな中、元精神科医のナリミーは、ぼんやりと当初の目的であるこちらの世界でのさばっているフランクから王家の名誉を奪還すること、今の目的である現世へのログアウトの許可を得るための王家への旅路について分析してみるのでした〜〜〜〜〜
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「私は病院の患者で親しみのあった宗谷の会社からのお誘いに便乗するという形で、気軽にこのVRツアーへと参加したのだった。
当初は、何かしらの方法で集まってきたメンバーで異世界へのツアーは開始された体裁だったのだが、その後、一行は何故かこちらの世界から帰れなくなった。
更に、こちらの世界で出会った仙人フォーからの話では、一行は王家から選ばれし者たちであって、王家から召喚されたものである、という話だった。
それからというもの、ナリミーは宗谷が何者なのか、果たして精神に異常を来している振りをして我々を騙しており、王家からの命で召喚をしたのでは、と危惧するのであった……
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ナリミーは疑念を抱きながらも、宗谷が何者なのかを突き止めるための行動を開始した。
ナリミーは慎重に宗谷の言動を思い返しては観察し、彼が本当に精神的に異常を来しているかどうかを幾度となく探ろうとしてきたわけだ。
一方で、彼は仲間たちとの絆を深め、彼らがこの異世界で遭遇する数々の困難を共に乗り越えようとも励まし合った。
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ナリミー個人の見解としては、あくまで宗谷の行動や発言から察してではあるが、彼が危険な要素を持っている存在であり、一行にとっては脅威となりうる可能性すら感じ取っていた。
彼は慎重に情報を集めつつ仲間たちとも相談しながら、宗谷の真の目的を暴くために行動を続けてきたのでした。
そんなある日、彼が不審な行動を取ろうとしているところをたまたま目撃したのでした。
彼は勇気を振り絞り、仲間たちに宗谷の疑念を打ち明けた。
するとやはり、彼らも同様に疑念を抱いてきた様子で、いよいよナリミーと協力し宗谷の真の目的を暴くために行動することを決意するのでしたーーーー
果たして彼らは宗谷の企みを阻止し、王家への旅路を安全に続けることができるのでしょうか?
ドアーフ一行の行く末には、一体どんな試練が待ち受けているのでしょうかーーーー
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ドラゴンパトラッシュに共に乗る仲間、元自宅警備員のハイジにナリミーが質問を開始し始めるーーーー
実は宗谷が王家と何らかの関わりがあり、このVRツアーを仕組んでいるのではないかと質問した所、彼から何とも想定外な回答が来るのでしたーーーー
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ナリミー: なあハイジ君、最近宗谷について考えていたのだが、なんだかね、彼がこのツアーに参加したドアーフメンバーを、何かしらのためにこのような形で集めている事には、彼なりの意味があるような気がするんだよ。
ハイジ: 果たしてそうでしょうか?確かに、彼って謎めいたところがあるからそう見えるのかもね。でも……なんで今頃になってそんなこと思うんだい?"
ナリミー: ハイジ君すまない、いろいろな記憶が重なって充満していて………
でも、私だけがそう思ってるわけじゃないんだよ。
他の人たちも何かしら宗谷について不審に思ってるみたいだし……
ハイジ: ふむふむ、それは興味深いね。 実を言うと、僕らも宗谷について疑問を抱いてたところなんだ。
実は………彼と王家のあ゙いだには以前から何かしらの関わりがあるような気がしてならないんだ。
ハイジ: うんゴメン。でもそれは、彼が僕らにだけ頼んでいたことがあって……
ナリミー: 一体それは何を意味しているのかな?
ハイジ: 以前彼は王家の人間と何かしらの取引をしてるんじゃないかって…
その際に私に見張りを頼んできたんだ。
ナリミー: "え?なんで?"
ハイジ:そ、それがどうやってもその謎は解き明かせないんです。
でも何かが起きるのではないかって、いつも彼は心配していたみたいだ。それ以上のことはわからないんです。
ナリミー: ふむふむ、ならばやっぱり何か疑念があるようだね。
私たちは宗谷のやってることをもっと親身に調べないと。
彼が私たちを騙しており、どこか別の所へ連れて行こうとでもしているのかもしれないからね。
ハイジ: それもそうですね。でも、どうやって彼を止めるかは…それが難しい問題ですかねーーーー
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ナリミーとハイジとの話を聞いていたドアーフであるケントとCAリンリンのカップルの意見では、宗谷の祖母で、こちらの世界では魔法使いのウメ婆さんも一緒に参加しているのだから、二人の血筋が王家の血筋と関係しているのではないかと勘ぐるのでした。
ケント: ねぇねぇリンリン、ナリミーとハイジの話、君もしかと聞いていたのかい?
CAリンリン: う、う〜ん、何となくだけど聞いてたを。
確かに宗谷って謎めいた人なんだもんね。でもね、私たちが本当の彼の何か手がかりを見つけることなんて、できるのかしら?"
ケント: そうなんだ………でもね、宗谷の祖母であるウメ婆さんって、なんだか不思議な力を持ってるみたいだと、君は思わないかい?"
CAリンリン: エッ、そうだったのぅ!そういえばウメ婆さんって魔法を使えるんだったわね。
それって、王家と何か関係があるのかもしれないわね。
ケント: そうだよ!もしかしたら宗谷の血筋って、王家の血筋と繋がっているんじゃないのかい?"
CAリンリン: それなら彼がこのツアーを仕組んだのも、何か王家のためになることをしてるのかも。
ケント: そうかもしれないな。しかしどうして彼らが私たちをここに連れてきたのか、それだけが気になるな。
CAリンリン: そうね…でも私たちもこちらの世界で、選ばれしものとしての役割を果たす必要があるのかもしれないわ。
ケント: うん、確かに。
私たちも宗谷の真意を探りながら、この旅を続けようよ。
彼らの計画が何なのか、そして私たちがどんな役割を果たすべきなのか、すぐにわかるといいな。
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ナリミーは、それより仙人フォーが何故か王家から我々を召喚する命を受けて一行を召喚したという話の真偽について皆と議論するのでした。
ナリミー: みなさん、ちょっと待って下さい……
私も考えてはいたんですけれども、あの時仙人フォーが言っていた、「王家からの召喚」って言葉、本当にかれがそんな大役を授けられていたと、果たして信じられる話なんでしょうか?
ちょっと私には疑問が残るのですがね。
ハイジ: そうですよね、僕も最初からそれがちょっと怪しいと思ってたんです。
なんで王家がこんなツアーを組むほどに、現世からの人々を召喚する必要があるのか、ってね。
ケント: 確かに…
でも仙人フォーって、信頼できる存在だったと思ってたんだけど。
ほら、あのリカルド島バトルでも先陣を切って中々勇敢でしたよね。
CAリンリン: でも仙人フォーも完全に信用できるわけじゃないかもしれないわ。
彼もフランクの居城「ノイシュバンシュタイン城」の敷地の中で幽閉されながら暮らしていたのですから、何かしら裏があるのかもしれないし〜〜〜〜
ナリミー: うん、そうでしたね…そういえば、我々ドアーフのバイト代をくすねて逃亡したこともあった……
私たちは仙人フォーの言葉を全て鵜呑みにせず、もっと情報を集める必要もあるのかも。
彼らが私たちをここに呼び寄せた本当の理由こそが、王家への旅路よりも大事なミッションであるかも知れないーーーー
ケント: "そうだね…じゃあ、次はどうすればいいと思う?"
ナリミー: 我々がこの世界でもっと調査をすることで真実を探り出す事に意味がある。きっと、仲間たちと協力してどうやってこの状況を打開してゆくか、それこそが意味深いと考えていかなくては。
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今宵は早めにとある孤島に一泊することに決め、キャンプファイヤーの火を囲んで皆の議論が再び進む。
もしかしたら、仙人フォーこそが本当の王家との血筋であり、事によると一行の足取りをスパイしているのではないか、とハイジが勘ぐるのでしたーーーー
ハイジ: みんな、ちょっと待って。私、ふと思ったんだけど…もしかしたら仙人フォーこそが王家との血筋であり、私たちのことをスパイしてるんじゃないかってことは考えたことある?
ナリミー: え、それ本当?それはちょっと考えられないことじゃないですか?あんな詐欺師的な一面があったって、危機的な状況下で仙人フォーは私たちを助けてくれたじゃないですか!
ハイジ: でも、考えてみて下さい。彼はこの世界に詳しいし、何でも知ってるような感じがするでしょ?それに、なんでこんなにも王家のことを知ってるんだろう?
ケント: それは確かに気になるね…
でも仙人フォーが本当に王家の血筋だとしたら、なんでこんな方法で私たちをここに連れてきたのか、理由がわからないよ。
CAリンリン: で、もし彼が本当に王家の血筋だったなら、それはなんとも興味深いことだわ。私たちが彼の元へ来ることで、彼もまた重要な使命を果たしたいのかもしれないし……
ハイジ: そうかもね…
但し、私たちは本当の目的を知るために、もっと情報を集めないと。
そして彼が私たちを利用して何を企んでるのか、探り出さないと。
しかしケントは、このツアーの目的の話を始めた言い出しっぺであるナリミーこそが本当は一番このツアーの謎を知っている張本人ではないかと彼女のCAリンリンの耳元で囁くのでしたーーーー
ケント: リンリン、ちょっと待って。僕はとんでもないことに気づいたんだけど…
このツアーの目的の話ってさ、一番最初に言い出したのって、ナリミーだったよね?
CAリンリン: え、そうだったっけ?
ケント: うん、そうだよ。
そういえば彼が最初にこのツアーに乗り気で参加するって言い出したんだよ。
でも、なんで彼がこんなにもこのツアーの謎を知りたがってるみたいな振りをしてるんだろう?
CAリンリン: 確かに…
でもなんで彼がこんなことまでして、王家への旅路の秘密が宗谷にある事を隠してたのかしら?
ケント: それは気になるよね…
もしかしたら、彼がこのツアーの真の目的を知ってて、それを隠してるんじゃないかって思うんだ。
CAリンリン: うーん…
でもナリミーって、そんなことをするような人じゃないと思うけど…
ケント: そうだね…
でももし彼が何か知ってるんだったら、私たちもそれを知る権利があると思うんだ。彼に直接聞いてみようか?"
CAリンリン: それがいいわね。私たちも真実を知る権利があるし、もし彼が何か知ってるなら、それを知るべきよね。
すると皆の眼前にまたVRミッションが表示され始める!
〜〜Mission〜〜
君たちは今、お互いの仲間を尊重しないばかりか、逆に疑いの目を持っていることが非常に腹立たしく思える。
そんな汚れた心のままでは君たちは決して王家に認められないことはおろか、王家へのルートも決して開かれることはなかろう!
君たちの精神修行のためにも8つ目の魔石の在り処を探し出すのじゃ…
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VRミッションの内容を見るやそそくさとナリミーがトイレを終えて戻って来る。先程までかれがキーマンかと噂をされていたことも知らずに……
ナリミー: みんな今の見たかい?またまた新しいミッションが始まったみたいだけど…
この「8つ目の魔石」って、本当に存在するのか疑問が残るのは僕だけかな?
ハイジ: そ、そうだねえ…
でも僕らはこれまでのミッションで色々な試練を乗り越えてきたし、もしかしたらこれも何かの試練なのかもしれないね。
ケント: でも、それにしてもなんでこんなことをミッションで言われるんだろうね?
私たちがお互いを疑うばかりでは、王家に認められない、って言ってたけど…何かこの言葉に裏の意味でもあるのかな?
CAリンリン: うーん…確かに、何か怪しい感じはするわね。
でも、私たちはもう一度一致団結して、この新しいミッションを達成しないと。もしかしたらその先に真実が待っているかもしれないし。
ナリミー: そうだよね…
僕らが互いを信じて協力すれば、きっと何か答えが見つかるはずさ。
それにしても、この8つ目の魔石の謎がどう結びついているのか、気になるからね。"
すると、ハイジが先日立ち寄った島のイグアナ族の一人から受け取った海図を皆に披露すると、8つ目の魔石の在り処のヒントがここにあると告げられた事を説明し、皆で議論を広げる。
ハイジ: みんな、この海図を見てみて。
先日立ち寄った島、そこのイグアナ族の一人からこれを受け取ったんだけど、なんとこの海図には8つ目の魔石の在り処のヒントが書かれているらしいんだよ。"
皆: "え、本当?それはすごい!"
ハイジ: そうなんだ。彼らは古代の伝承に基づいてこの海図を作ったらしくて、その中に8つ目の魔石の隠れ場所が示されていると言われてるんだ。
ナリミー: それはすごく興味深いね。でも、どうやってその場所を見つけるのかな?
ケント: そうだね…でも、この海図を解読するのは難しそうだな。私たちはどうすればいいんだか?
CAリンリン: もしかしたら、海図の中に隠された暗号とか、ヒントがあるのかもしれないわね。
それを解読して、8つ目の魔石の場所を突き止めるのかもしれないわ!
ハイジ: そうかもしれないね…
私たちはこのミッションに全力を尽くさないと。
海図の解読や、新たな試練に立ち向かって、8つ目の魔石を見つけるしかないかもしれないのだーーーー
///to be continued!!!☆☆☆




