第100章
元自宅警備員ハイジは元精神科医ナリミー、ケントとCAリンリンと共にチームを組むと、ドラゴン・パトラッシュに行き先を告げるのだった〜〜〜
「ナリミーさん、僕の勝手な予測なんですけど、この諸島の何処かに8つ目の魔石か存在するのは何となく容易くは有りませんか?
例えば王家へのルートの途中まで辿り着くことで、魔石を呼び出すための更なるクエストが我々に与えられて……
ソレを勝ち取った選ばれしも者のみに道が開かれた暁に、初めて8つ目の魔石が与えられるのではないか、と思うのです。」
するとナリミーもハイジの突飛な話を聞きつつ、腕組みをしながら何やら難し気な表情に変わるのてした。
「おや?君もそう思うのか?
実はね、私も海図や古文書の解読から分析してきたのだが、君の言うようにやはり何かしらのトレジャーハンティングの要素がこの王家への旅路に仕掛けてあるように思えてならないのだよ!」
すると一突然に、皆の眼の前に新たなるVRミッションか表示される〜〜〜〜
〜〜Mission〜〜
君たちの予測は、御名答だ!
それではこれからのクエストについてヒントを与えよう。
この諸島を西の方位に抜けて向かうと、スーデリア大陸が見えてくる。
この大陸には様々な部族が存在し、それぞれの文明が長年営まれてきた。
しかしこのところ人口の不均衡によって彼らに領地の吸収合併を狙う輩が住民を扇動し争いが起き始めたのだ。
そこで君たちに新たなクエストだ!
君たちにその仲介役となって彼らの争いを治めてほしいのだよ。
その暁にはきっと君たちの望みは叶えられよう!
〜〜〜
ハイジは興奮しながら、ナリミーとケントに向かって微笑んだ。
「新たなクエストだね!これはきっと、僕らのチームの力を試す絶好の機会なんだ!」
ケントは頷きながら、リンリンと一緒に次の行動を計画し始めた。
「え〜と、まずは各部族の代表に会ってみて、彼らの懸念や要望を聞いてみよう。
そこから解決策を見つけ出すのが得策だろう。」
ナリミーは深く考え込んでから、何かひらめいたような言う。
「各部族の文化や歴史を理解し、彼らの信頼を得ることが鍵となろう。
そして、彼らとの対話を通じて平和的な解決策を見つけ出さねばならないーーーー」
ハイジは再びみんなに笑顔を向けるや、
「では、早速行動しよう!各部族の代表に会いに行こうよ!」
CAリンリンはVRミッションの表示をを再起動しながら、島々を舞台にした新たな冒険の始まりを確認してゆくのだったーーーー
ーーーー☆☆☆
スーデリア大陸まで夜同士飛び続けたドラゴン・パトラッシュはもうヘトヘトであった。
背中に乗っている皆が眠ったままの状態だが、とうとう疲れ果ててしまい、急降下してある島へと到着する。
すると何やら現れたモンスター達に捕獲されるのだったーーーー
ドラゴン・パトラッシュは夜の闇に包まれながらも、スーデリア大陸へ向かう中、乗っている皆が疲れ果てて眠りに落ちてしまった。
突然、急激な動きに目を覚ましたハイジが周りを見回すと、彼らはすでに島に落下していたのだが、なぜかもうモンスターたちに囲まれている状況。
ハイジは一瞬だけ動揺したが、もう慣れたもの、すぐに冷静さを取り戻して仲間たちを守るために行動を開始したのでした。
「オイみんな、起きてっ!島のモンスター達に囲まれているよ!」
弱々なハイジの頼りない叫びに、ナリミーとケントが眠りから覚めるも、緊張した様子で身を起こした。
CAリンリンも慌ててVRミッションの再生を終了しながら、現実の周囲を警戒し始めた。
と突然、島の闇の中から不気味なモンスターたちが現れるや、皆が乗ったままのドラゴン・パトラッシュを取り囲んできたのでした。
恐れおののくハイジは、なんとかして仲間たちを守るために身を挺して立ち向かおうとするが、モンスターの数はとてもじゃなく多すぎて手に負えないーーーー
「ど、どぅしようナリミーさん……こんな数じゃもう僕の手には……」
ハイジが絶望的な声を上げた瞬間、突然、闇の中から瑠璃色の閃光があたり一面に差し込むと、何やら新たなる神がかった光琳が現れ、ドアーフ一行は神聖な雰囲気に包まれたのであった〜〜〜〜
ー☆ーーー
恐怖と神聖さの入り交じる中で、しかしモンスター達は何だかおとなしめのイグアナ系統のモンスタータイプで、それからというもの、色んな物をハイジ達に御馳走しもてなしてくれたのでした!
驚きと安堵の表情でもみくちゃだったが、ドラゴン・パトラッシュとドアーフのメンバー達はモンスターたちがおとなしいイグアナの仲間であることに気づいた。
イグアナ族たちは我々の訪問を喜んだかのように、ドアーフ達を歓迎し豊富な食べ物や飲み物を贅沢にも用意してくれるのでした。
「ええと、これって… 何か思いがけない展開だよね!」
喜ぶハイジが笑いながら言った。
ナリミーも驚きながらも、イグアナたちと交流し始める。
「君たち安心し給え!
彼らは今までのような我々を襲ってくる敵ではない。 むしろ我々をもてなしてくれるの温和な種族だ。なんとも奇妙な状況だがね!」
イグアナ族の酋長らしき長老が、自分たちはドラゴン・パトラッシュが落下していた時に攻撃するつもりは全くなかったことを皆に伝えると、彼らのこの島での暮らしや文化について話し始める。
ハイジたちはその情報を興味深く聞き入りながら、イグアナ族たちと一緒に楽しい時間を過ごすのだった。
それから数時間後、イグアナ族の輩たちはドラゴン・パトラッシュに旅を続ける際の道案内をレクチャーしてくれるばかりか、更には皆に食料や水のお土産も持たせてくれたのでした。
弱々ハイジは最期にイグアナ族への感謝の意を涙ながらに述べながら、仲間たちと共に新たな旅に臨む準備を整えるのでした。
「世の中には、こんな予期せぬ出会いもあるんだね……
ナリミー、これも冒険の醍醐味なんだね。
よし、頑張って次の目的地の大陸目指して向かって行こうぜっ!」
///to be continued!!!☆☆☆




