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【2】

経過年齢 15歳+9歳 ≠ 精神年齢

悲観的、ネガティブ思考の主人公。



群れなのか数匹の猿のような魔物達に取り囲まれた。

そして私は一番大きな魔物に転がされ、玩具のように嬲られた。

周囲の魔物達は喜び、手を叩いては囃し立てる。


ここでも、魔物にも、私は馬鹿にされるのか。

言葉も通じないであろう魔物達にすら、嘲りを受けるのか。

そう思った瞬間、怒りでもない恐怖でもない、絶望という感情が私を支配した。


私を探すお兄様の声が聴こえた。

一番大きな魔物が私の上に伸し掛かり、人間臭いニタリとした嫌な笑みを浮かべると鋭く大きな牙を見せた。

視界の隅で私と魔物を見つけたお兄様が私を呼びながら駆けて来る。



そこからは全てがスローモーションだった。



走って来るお兄様に飛び掛かる魔物達。

私に近づく一際大きな魔物の顔。

魔物達を瞬く間に氷漬けにし、何かを叫んでいるお兄様――。


今なら近づく魔物の頭をヒールで殴るくらいは出来るだろう。

でも私は、抵抗を、生きることを諦めた。

生きていることに疲れたのだ。



そして――私の首に牙が突き立てられた。



世界が白黒に変わった。

私に伸し掛かっていた魔物が薙ぎ払われる。

今のが最後の一匹だったようだ。

私を抱き起したお兄様の顔が歪んだ。

音のない世界で何度も何度も、お兄様が口を動かしているの見える。



きっと私の名を呼んでいるのだろう…。



お兄様――





ダメな妹でごめんなさい。

全部押し付けてしまって、ごめんなさい。

あなたの妹に産まれてしまって、ごめんなさい。

迷惑しかかけられない妹で、ごめんなさい。

護られてばかりでごめんなさい。

臆病で、助けられなくて、ごめんなさい。

弱くてごめんなさい、逃げてごめんなさい。

優しさに甘えて縋っていたのに、諦めてごめんなさい。

謝ることしかできない私で、ごめんなさい。


こんな私を許してください…


うぅん、許さないで。

憎んでくれて、恨んでくれていいから――


もう自分を犠牲にしないで。


お願い、生きてください…。

自分のために生きて、お願い…。



そんな顔をさせてしまう私など忘れて――







「…シェリスっ!」







お兄様の声がぶれて聞こえた気がした…




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