四話 この世界について
コンッコンッ
と、ノックがする。多分先程資料を取りに行った彼女が戻ってきたのだろう
「どうぞー」
ガチャ
「えっと、この世界について学べるものをいくつか持ってまいりました。こちらに置いておきますね。」
「お願い」
ドサドサドサッ
「うん、置いてくれるのはありがたいけどその置き方で大丈夫?結構雑だけど」
「はい、こちらのものはまだ比較的安価で原本もあるのである程度乱暴にしていいものです」
それって図書館的にどうなの?とは思ったが口には出さなかった。
「成程、助かります」
「もし、何か御用がありましたらそちらのベルをお鳴らし頂けますとすぐにまいりますので、では。」
バタンっ
「この上ないほどにもてなされてる感が拭えないけどとにかく勉強からだな。まずはバルドル王国について」
バルドル王国
バルドルは千年続く王国で千年前の種族戦争で魔族と戦った勇者が王になりその後繁栄していった国。
へー、元は僕らと同じく異世界召還者がねぇ…それにしてもバルドル家まさか、異世界人の血を引いているとは。
次はこの世界の大陸について…か
ランバルン大陸は大きく人族、精霊族、魔族の3つに分かれ基本的には大きく区別されていないが魔王城を中心としたその魔の森が魔族領となっている。
案外ざっくりしてるなー。因みにランバルン大陸は形としては地球のオーストラリアみたいな形の巨大な大陸で右端が魔族領、それ以外は人族と精霊族が住んでいる。細かく言うともっと複雑なのだが。それに、本によれば上位以下の魔族は普通に魔族領以外にも生息しており、上位種も時たまだが現れるとのこと。
次は種族だな
ランバルン大陸に住んでいる種族は大まかに分けると人族、精霊族、魔族でそこから細かく分かれている。
人族
人間種、亜人種の二つに分かれ、そこから亜人種は獣人種ともよばれる。
精霊族
エルフ族、ドワーフ族、ドライアド族、などの種族がいる。精霊族と呼ばれているが精霊とは別の存在らしく、正確には精霊のような種族とのこと。しかし、のようなとつくだけあって精霊魔法は随一。
魔族
知能を持った魔人族、竜種族と知能を持たない魔獣族、魔種族に分かれる。
特に魔獣族のオーク族、オーガ族、ゴブリン族は人を見境なく襲うため大抵駆除の対象になる。他にも、滅多に人を襲わないコボルト族もいる。魔種族はそれらに属さない不死族やスライム等に分かれる。竜種は正確には人と中立の存在だが古龍種以外は人と敵対の竜種が多く、竜種の中でも原竜が何百年と生き知能を手に入れ悟った上位互換が古龍種となる。他にも人の形をした亜人種に近い竜人種や空を飛べる翼竜種がいる。原竜は翼竜種よりも体長が大きいだけでなく翼撃や息吹など手強い攻撃もしてくる。
ふむふむ、思っていたより多いいな
次が一先ず最後かな?…ギルドについてか!
冒険者ギルド
冒険者ギルドは10歳から登録することが出来、魔物退治や討伐クエスト素材収集など、様々なことをするギルド。
商人ギルド
商人ギルドも基本的には10歳から登録出来るが、こちらは商人用の品物や商人の斡旋、不動産など大人的な部分が多いギルド。
ギルド
どちら(冒険者・商人)にもランクが存在し、上からSS、S、A、B、C、D、E、Fの八つに分かれている。
冒険者ギルドFは見習いクラス、Eは初心者クラス、Dは下っ端クラス、Cは下級者クラス、Bは中級者クラス、Aは上級者クラス、Sは超級者クラス、SSはギルドマスタークラスとなっている。クエストランクもそれに準じているがSSクラスは強すぎる魔物が出ない限りはAクラスが束になっても勝てない特殊な緊急クエスト等に当てられる。なのでギルドランクのSSはSクラス以上の実力を持つものを一括りでSSクラスと呼んでいる。
商人ギルドは所持金により変わってくる。
ふーん。成程便利そうだし
ってか、今…何時…って…あ…れ…い…しき…が…
ガチャ
「シラカミ様…そろそろ明かりを…あらあら、流石に子供といった所でしょうか。初めの顔つきはどこか大人びていましたが寝顔は子供らしいですね。」
バタン
扉が閉まるとどこからともなく少年が現れる。ユキと名付けられた神なのだがこんな所にいて多分他の者が見れば大騒ぎだろうがそんなのお構い無しと言ったところだろう
「ふふっ。安心しておやすみなさい。貴方の眠りを邪魔するものなどいないのだから」
だれ?でも暖かい…もう少し…眠る…か