織元唯希:勃発
"魔法"は、生きていれば誰しも一度は聞いたことのある単語であろう。それを聞いてまず連想する事とは、まず「カッコイイ」とか、そういう取り敢えずそう思っておこう程度の感想だ。確かに、魔法は使いこなせればかっこよく魅せる事だって可能であろう。
次に「簡単そう」とかいう、表面上だけで評価する安直な感想。確かに、詠唱とかを唱えれば魔法は簡単に使えるし、意外に辛くないのでは?と思う者も少なからずいる。液晶の向こうで魔力が無くなって苦しそうに膝をつくのを見た事があるが、まさかそんなに辛いわけがなかろう、と余裕をぶっこむ輩もいるであろう。
その輩に、いや魔法は簡単に出来るだとか、魔法を扱えればモテるとか言っている不届き者に物申したい。
ーーーぶっ倒すぞこの野郎、と。
「先生、笑いながらそんな事を言わないでください。怖いです」
手を挙げてそう指摘した男子生徒の顔は蒼白だった。ふと辺りを見渡せば、彼と同じくビクビクと体を震えさせる生徒達がチラホラと見えた。
そんなに怖い顔をしていたのか、知らなかった。と自覚していなかった先生は、「ごめんな」と謝罪した後、「でもな」と続けた。
「本当に、そんな甘い奴らは一度分からせた方がいい。数十年前、まだ五歳未満の子供が親に魔法を教えられて使用した瞬間、膨大な魔力に耐えきれず亡くなった事件は知ってるよな?」
「はい。確か……火炎魔法で亡くなったんでしたっけ?」
「そこまで覚えているのか。この場合、どんな魔法でも当てはまるものなんだがな。その事件から政府は「魔法取締法」を発令して、今の世の中になっている。小、中では魔法に耐えるための基礎訓練を実施。高校では本格的に魔法を使い、優秀な人材は軍事力として組み込まれる。これが、今の人間達の半生だ」
もうあのような被害は出さないと発令された、「魔法取締法」。高校生以下の者が魔法を使用したと報告されれば、その者には罰金が課せられる。これが三度続いた場合は、高校で発行される「魔法解禁証」は貰えない事となっている。そもそも、十五歳以下の人間が魔法を使えば、たちまち余波によって体を壊し、最悪死に至る。それを規制するための法令だ。
それらを説明した後、「はい」と大人びた声がした。そちらに視線を向ければ、ピシリと真っ直ぐ手を伸ばす希美がいた。
先生が希美を指摘し、希美が立ち上がる。ふわりと銀の髪が揺れ、さらに彼女を目立たせる。
彼女は問うた。
「どうして人間の体は、そんな脆弱な体なのでしょうか。その事について、何か医学的根拠や理論は存在しますでしょうか?」
「人間の体が脆弱な訳では無い。ただ、魔法が強過ぎているんだ。あれだな、水の中に岩石を放り込むみたいな、そんな感じだよ。医学的には、魔力は血液のように人間の体に流れているらしい。そして、パァン!と耐えられなくなったら破裂して、危険な目に遭わせる。まだ明確な事は分かっていないが、今の所分かっているのはこの位だ。ごめんな、あまり期待に応えてやれなくて」
「いえ、大丈夫です。最後に一つ良いでしょうか」
「ん?」
「本当に、十五歳以下の者が魔法を使うと、最悪死に至るんですよね?」
再度確認するかのような質問。何を言っているのだろう、と思ったが、それだけ魔法の危険性について勉強したいのかと理解し、先生は「うん、そうだな」と答えた。
「まぁ、成熟していく内に魔力の耐性も強くなっていくし、今のお前達の年齢なら死には至らん。体を壊して寝込むだけで済むと思うぞ」
「それを制御する為の高校入学、ですか」
「そうだな。成熟しきった体で本格的に魔法について勉強すれば、何かと都合がいい」
「分かりました。ありがとうございます」
先生の答えに納得した様子の希美はガタリと席に座る。その一連の動き一つ一つが上品で、誰もが目を奪われる程であった。先程の騒動が嘘かのように。
そんな彼女を、唯希は後ろからジッと見ていた。理由は契約するか否かの判断を下すため。その為には、この二日間で彼女が契約してもいいのかと早急に判断しなければならない。
(ーーーまぁ、仮契約したら結構長い時間過ごせるけどな)
しかし、先程の事で不安が募る。やはり、ここである程度は見極めておきたい。
最早先生の話など耳に入らない。今の彼の頭を占めているのは彼女の事だけ。これだけ見れば、悪質なストーカーと勘違いされてもおかしくない。
「ーーーーよし、今日はこれで終わりにするか」
あっという間に時間は過ぎた。気づけば、他の者達は教材を片付け始め、各々に昼食を摂り始めているではないか。
もう昼か、と唯希は楽しく談笑しながら食す彼らを一瞥する。織元には元々「昼」という概念がない。理由は一目瞭然、唯希を虐げてきた親のせいであろう。彼らが満足に飯も出さなかった為、唯希の胃は若干おかしくなっている。
滅多に摂らない昼食。今回も自分は一人寂しく教材でも開いて……と机の中をゴソゴソとした時、彼の体に影がかかった。
見上げると、そこには希美が立っていた。ちゃっかりコンビニ袋を持って。
そして希美は、袋の中身を唯希に見せてこう言う。
「ご飯、食べましょ?」
袋の中には、いちごパンが二つ入っていた。
そろそろ初春がやってくるのだが、まだ屋上に吹く風は冷えきっている。その風に乗って、ほんのりと苺の香りが鼻を擽る。ふわりとした感触は、正に極上の仕上がりといっても過言ではないであろう。よく見れば、そこそこ高いいちごパンだ。ならこれだけ美味しそうな匂いが漂っている事に納得がいく。
「……食べないの?」
食べもせずにいちごパンを見つめていた唯希に、希美の声がかかった。希美の方を向けば、既に彼女は半分以上を食べ切っている。
希美に問いかけられた時、まず唯希は「食べてもいいのだろうか」と考えた。無言で渡されたこのいちごパン、当然所有権は彼女にある。だからこれを勝手に封を開けて食しても良かったのかと、まず考えた。
そういう環境の中で育ってしまったのだから仕方がない。それでも、許可貰って食す回数なんてとてつもなく少なかったが。
「食べないなら貰うわよ」
見兼ねたのか、希美がそんな事を言う。唯希は少し迷った末、遠慮がちに封を開けた。
パクリ、と齧ると、苺の味が口の中に広がる。ほんのりとした甘みで頬が蕩けそうである。さすがちょっとお高いいちごパンだ、と食べながら賞賛した。
「…………で、何か話でもあるのか」
「んー?」
もぐもぐといちごパンを食す合間、唯希は希美にそう聞く。
唯希は、希美が何も考えずに自分と二人っきりでなって教室から今じゃ誰も出入りしなくなった屋上に連れてくるはずなどないと思っている。だから、何か二人っきりでなければ話せない内容でもあるのか、と考えた。
「別に、何も」
だが、その考えはバッサリと切り捨てられる。思わず唯希は「え」と呆けた返事を返してしまった。
表情を変えない希美は続ける。
「特に話すことはないわね……聞きたい事はあるにはあるんだけど、今じゃなくてもいいかしらと思って。……世間話でもしたい?」
「いや、世間話とかじゃなくて……てっきり何か重要な話をしたくて俺を屋上まで連れてきたのかと……」
「……重要な話、ねぇ」
ふむ、と希美は考える。本当に何も考えていない希美に若干呆れた唯希は、最後のいちごパンの欠片を口に放り込んだ。
やがて「あ」と希美が声を上げる。何か思い出したのか、という期待を込めて視線をそちらに向けると、彼女が唯希に身を乗り出しながらこう聞いてきた。
「ねぇ、私の事信用してくれた?」
「全然」
そしてその問いを、唯希は先程の希美と同じようにバッサリと斬り捨てる。
間髪入れずに答えられた答えに一瞬理解出来なかった希美だったが、理解した後、不貞腐れる。
「結構尽くしたと思うのだけれど……それでも駄目?」
「確かに、お前は俺の為にここまで色々してくれたよな。魔法まで使って。だが、それで俺が「信用出来る、契約しよう」と簡単に言うと思ったら大間違いだ。ハッキリ言って、お前は俺に尽くし過ぎている」
そう、彼女を信用し切れないのはそこであった。ここまでで分かったことだが、彼女は唯希の事となると色々な事をしでかしそうなのである。君崎によって消耗した唯希を介抱するのはまだ良い。しかし、その後の人を射殺しそうな雰囲気を肌で感じて、唯希は「こいつはヤバい」と直感してしまった。
もしかしたらこいつは、俺のためなら大虐殺でも起こすのではないのか。罪を償うためにやり過ぎて、余計な罪を被ることになるのではないのか、と不安が募っていくのだ。だから唯希は、早急に決断を下すことが出来ない。仮契約などで期間を伸ばしても、それが良い判断なのかどうかと考えてしまう。
その事を希美に伝えると、希美はキョトンとした顔で、まるで当たり前だろうと言いそうなくらいにこう返してきた。
「え、主従関係となるのだからこれくらい普通じゃないの?」
「普通じゃねぇよ、怖いわお前」
「あなたの為なら何でもする気だったのだけれど……それが気に食わなかった?」
「気に食わないというか……お前のその主従っぷりのせいで、変な濡れ衣を着せられると思ったからだよ。だから、お前と仮契約しても大丈夫なのか不安なんだ、分かったか?」
「仮契約は決定なのね……」
見るからに肩を落とした希美は、残りのいちごパンを口に放り込む。
「人間っていうのは難しいわね。これで貴方が喜んでくれると思っていたのに……」
「俺のはレアケースだ。他のと一緒にするな。……てかお前、俺にはあんな注意したのに自分は魔法使いやがって。たとえ神でも、魔法は使うなよ。人の事言えねぇぞ」
唯希は、彼女が唯希を助けるために魔法を行使した事を思い出し、注意した。
この世界では基本、魔法は高校に入学し、「魔法解禁証」というものを受け取らなければ、魔法使用は原則禁止されている。使用すれば罰金。魔法解禁証を持っているのにも関わらず、魔法を使って悪事を働いた場合は懲役十数年の罰が下される。
基本、魔法を一時的に封印することはまず不可能と言われている。そのような魔法を持つものが現れる可能性は万に一つに過ぎない。だから、このような法が作られることとなった。
指摘された希美は「あぁ」と特に興味なさげに思い出す。
「ほんとね……この世界じゃ、魔法じゃなくても、魔法であると捉えられることがあるかもしれないから……慎重に行わなければ」
「魔法じゃねぇのか?」
「正確には私の力。この世界の魔法じゃないわ」
どうやら希美の魔法と思わしきものは、元々転生神の頃から持っていたもので、日常茶飯事に使われている魔法とは異なるらしい。つまり、魔力があるかないかの違い、ということだと希美は説明する。
「便利なこった」
「そうね」
率直な感想を述べ、それに希美が簡潔に便乗すると、そこからの話題が消失した。唯希の感想に満足したのか知らないが、これ以上この事について話すつもりはないらしい。
この季節の屋上はとても冷え込む。たとえ三月の初春だとしても、まだ冬の名残が残っているのか、冷たい風が彼らの体にまとわりついていた。
教室の音も、チャイムも、全てのものを遮断する空間。少しだけ……虚しく感じる。
「……お前の聞きたいことって、何?」
それを誤魔化すように、唯希は希美に聞いた。先程、希美は「聞きたいことはあった」と言っていたが、それは今じゃなくてもいいとのこと。しかしこうして話す話題もなくなった今、この事について聞くのが得策だと思った。
だから聞いた。それがたとえくだらなくても、たとえ自分と関係なくても。
「…………まぁ、ここで聞いてもいいか」
問いかけられた希美はそう洩らし、再度唯希に向き直ってこう返そうとした。
だが。
「…………あなたの妹さんの事なんだけどーーーーーーッ!」
問いかけに答えようとした希美の言葉が途切れる。なぜか。それは彼女が弾かれるように鉄格子の先を睨みつけたからだ。
険しくなっていく表情。徐々に空気が重くなり、彼女が今、どれだけ切羽詰まっているのかが窺える。ーーーいや、この場合はそれ程までに驚愕しているという方が正しいであろう。
「……お、おい……?」
その空気に圧倒されながらも、唯希は彼女に声をかける。だが、その声に彼女は反応しない。それ以前に、意識をこちらに向けていない。
もう一度声をかけようとした時にーーー微かに、ガラスの割れる音が聞こえた。それはパキンッと亀裂が走るようなものではなく、床に誤って落としたかのような盛大な割れ音であった。
「ーーーーー来る」
希美がそう呟いたーーーー次の瞬間。
ゴォォオオッ!!!と、火炎が轟いた。
***
彼女は神に愛された人間であった。親も優秀な成績を納め、そして彼女も逸材であった。高校に入学した際に検査される「魔法適性検査」では、他の者より魔法のセンスがずば抜けていた。
その為、周囲から囃し立てられるのが彼女にとっての「当たり前」と化した。親も彼女を甘やかし、彼女もこのセンスを過信した。そう、まるで麻薬の海に呑まれるかのように、ずぶずぶと沈んでいった。
もちろん、彼女は有名な魔法大学に進学出来ると信じていた。だって、これだけ魔法に愛されているのだ。こんな素晴らしい才能を政府が逃すわけがあるまいと、完全に人生をなめて謳歌していた。
そう、自分は素晴らしい。自分は、女王だと。そう周りに信じ込ませ。彼女自身もそう信じて。
ーーーーそして、堕ちていった。
『嘘よ、嘘、嘘に決まってる!!!!』
結果的に言えばーーーセンター試験に落ちた。
何故だ、何故だと彼女は嘆いた。筆記も実技も、面接も完璧だったはずだ。なのに何故自分は落ち、自分よりも格下が受かるのか、彼女は理解出来なかった。
合格発表された翌日、彼女はその大学に抗議しに行った。どうして優秀で、将来を約束されたも同然な自分が落とされたのか、その理由を明らかにするためである。
当然大学からは追い出され、その理由を聞き出すことは不可能であった。しかし、たまたま聞いてしまったのだ。ーーー自分よりも格下で、だけどあの大学に受かった不届き者達の、ある話を。
『〇〇ちゃんって、何で受からなかったと思う?』
『んー……分からないなぁ。何で?』
『あのね、私聞いちゃったんだけど……』
『どうやら大学側はね、最初から〇〇ちゃんを入れないつもりだったんだって』
雷が柱を貫いたような衝撃が、彼女を襲った。その衝撃の真実に、自分の足がちゃんと立っているのか、その感覚すらなかった。
気がつけば、彼女は自身の寝台で泣き喚いていた。周囲の苦情などどうでもいい。兎に角、この悲しみをぶちまけたかった。
そして彼女はーーー荒れた。
もう、心身共にボロボロである。夢見た大学ライフは崩れ去り、彼女は汗塗れる汚い職に就いていた。
こんな筈ではなかった。こんな、泥まみれな人生なんて望んでいない。もっと綺麗で華やかで、もっと皆の模範になると思っていたのに。
ふらふらと、足取りも不安定に歩を進めていると、中学校の前を通り過ぎた。
別にそれだけなら良かったのだが、今回は違った。はた、と足を止めてその中学校を真正面から見据えるとーーーそれを守る障壁がとてつもなく薄いことに気づく。
『……馬鹿ね。こんなの、直ぐに破られるじゃない……』
実はこの障壁は薄くなく、逆に強固に出来ていた。ただ彼女が魔法に優れ過ぎていただけであったのだが、彼女はそれに気づく余裕すらも無かった。
こんなの直ぐに破れる。そう、そうと考えただけである。
『ーーーー』
だが彼女はふと、考えた。
この障壁を壊して、障壁が甘いということを学校側に伝えれば、自分はまた女王に君臨する事が出来るのではないのかと。
そしてこんな汚い職業ともおさらばして、清純な職に就けるのではないのかと。
『…………』
考えが、止まらない。夢が、広がる。高校時代の妄想が、広がっていく。
魔法が衰えているかもしれないーーーそれが何だ。そんなの、考えるだけ無駄である。
自分はてっぺんに立つべき人間なのだ。だから、こういう事にも気づけたのだ。そうだ、自分は優秀なのだ。優秀で、将来も約束されていて、千年に一人の逸材なのだから。
もう何を考えているのか定かではない。そして唯一彼女が判断出来たのはーーーその障壁を、簡単に破壊出来たということ。
『ーーー!!!』
その時に、彼女を襲う感情があった。それはーーー『快感』であった。
いとも容易くぶっ壊れた、人間達を守る壁。薄いとは思っていたが、これ程までとは思わなかった。そしてその糸を解くだけの作業にーー彼女はとてつもない快楽を覚えた。
何だ、これは。何だ、こんな簡単な作業は。こんな簡単な作業も出来ないのか。と他の者をーー否、格下を蔑んだ。
その壁は二重であった。普通の者なら骨の折れる作業だが、彼女にとっては赤子を捻るように簡単な事であった。
あっという間にその壁を破壊する。あっさりと学校の敷地に入った彼女は焦燥した。こんな薄い壁なんて直ぐに突破されるに決まっている、早く報告を……と考えた彼女は早足で校内へ続く道を歩む。
その瞬間に耳に飛び込んでくるーーー楽しげな声。その声に、彼女は足を止めた。
恐らく放課だったのだろう。生徒達の楽しげな声が飛び交っていた。今も彼らは、この学校生活を謳歌しているに違いない。
そうーーーかつての自分と、同じように。
ぐるぐると黒い感情が渦巻いていく。ざわざわと、自分を蝕む虫がざわつく声が聞こえる。
彼らは、かつての自分と同じ、人生を謳歌しているーーーそう考えてしまうと、無性に腹が立った。自分はこんなにも辛い思いをしているというのに、彼らはそれを知らずにのんびりと、楽しく過ごしている。それがとてつもなく嫌で、嫌で、妬ましく思えてしまう。
『ーーー憎い』
自分よりも格下の人間が楽しそうにしているのを聞くのが、憎い。
憎くて、憎くて、仕方がない。
『もう、こんなの、嫌だ』
だから、お前らも。と考えた所で、彼女の頭が真っ白になった。
もう考えるのも疲れた。自分が何をしようとしていたのかも分からなくなった。
しかし、口は彼女の望みに応えようと動く。
『…………【炎帝も跪く神炎よ】』
正面の扉から何人もの教員が出てきた。彼らは彼女を見つけると、慌てたようにこちらに近づいてくる。
恐らく、結界が解けたのがバレたのであろう。そして彼女が犯人だと決めつけ、捕らえようとしているに違いない。
しかし、彼らが拘束しようと詠唱を唱える前にーーーー彼女は、吼えた。
「ーーーー【女王の業火となりて、全てを焼き払え】ッ!!!!!!」
刹那ーーーー火炎が、すべてを覆い尽くした。
何で人様の学校の結界ぶっ壊すねん(真顔)