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変動

その男が持っている紙には、

「Ten made to be」と書かれている。

全くわからない。何が言いたいのか、

全くわからない。

無理に訳せば、

「テンはすることを作る」

やはりわからない。だから、何も出来ない。

よって、何もしない。

前の男と同じように仁王立ちした。

この場に変動があるまで。

60秒位だった。男が、口を開いた。

「…Read………Read…」

つぶやくような声だった。

「…読め………読め…」

男は、確かにそう言った。

やっと、起こった変動だ。無駄には出来ない。

「テン メイド トゥ ビィ…」

ぎこちない発音だと、自分でも思った。

そんなことは、どうでもいいことである。

問題は、ここからの変動だ。

その時を静かに待った。

1…2…3…4…………………28…29…30…31…

暇だと数字を数える癖がある。

子供の時からの癖で、治らないだろうし、

治そうとも思わない。

…58…59…

来た、変動だ…

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