ベランダのあめ
ぼくは
ぼくは
かなしい
ぼくは
ぼくは
さびしい
ぼくは
ぼくには
わからない
にちようびの、あさだった
やっと、はれた
あさだった
おおきな
おおきな
しょくどう いすを
ぶつけて ぶつけて かいだんで
ころんで いたくて がまんした
ながい ろうかを ひきずって
にかいの べらんだ もってった
ものほしざおは とどかない
ものほしざおは ばかにした
ぼくのことを ばかにした
やっと とどいた いすのうえ
じめんが みえて こわかった
ひとつ ひとつ はんがーを
はこんで のぼって つりさげた
はだしで あるいた べらんだを
きっと ままは よろこぶよ
きっと ぱぱも よろこぶよ
にかいの おへやは からっぽに
まどの おそとは いっぱいに
ぼくの こころも いっぱいに
にちようびの、あさだった
やっと、はれた
あさだった
ぼくの おうちは あさがない
にちようびは あさがない
つかれて おなか へったけど
がまん がまんで ふとんのうえ
そのまま ゆめみて ねちゃったよ
びっくり するほど おおごえで
ままが ままが おこってる
にちようびの おひるごろ
ぱぱも ぱぱも さけんでる
おれじゃないと さけんでる
にちようの ひるまえ あめふった
いそぎの いそぎの あめふった
あめが ふったの ぼくのせい
せんたく ほしたの ぼくのせい
ままが ままが よろこぶの
みたくて みたくて やったのに
ままは ままは こういった
こどもは よけいなこと しなくていい
こどもは こどもは ねてりゃいい
ぼくは かなしい
ぼくは かなしい
ぱぱは ぱぱは こういった
おとなに なれば わかるって
やっぱり ぼくは わからない
おとなの こころ わからない
なみだで なみだで いっぱいで
ふくも ふとんも あめふった
ままは ままは こういった
こどもは よけいなこと しなくていい
おねしょするこは いらないと




