【プロットタイプ】消えゆくビート
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
絶対何処かで聞いた事あるリズム。声。けれども見つけようとすると、消えてゆく。
ダンっ ダンっ ダーダーダ ∞
好きな小説の好きな場面、好きな台詞というのは誰しもあると思う。ふとした瞬間に其れに触れ合いたくなくなる事も。だから私は気になった頁に丸を付ける事にしている。
其れは曲に着いても言える事だった。
ある一説のリズムが頭に流れて仕方がない。バチを振るドラムの音以外に、バンドメンバーが同じリズムを刻み、両手を上げて手を叩く。
――ダンっ ダンっ ダーダーダ ダンっ ダンっ ダーダーダ
何処で聞いたメロディだったか。薬局? ラーメン屋? それともカラオケ店? 歌詞が浮かばないから検索することも出来ない。
そう小刻みに机を叩いていると、同居人から睨まれてしまった。
「おい。喋ることも無くなんなんだ」
どうやら私の刻む音に興味を持った様だった。煩いと思ったら煩いと言うし、部屋を変えるだろから。
「あー……いや、聞いた事がある曲が思い出せなくて」
小説ならば、台詞の前後を推測し、時系列からある程度、予測して振り返る事も出来るから、これ程苦労する事はないのだけど……。
如何せん曲となると絞込みが難しくなる。検索出来ないのだ。
「鼻歌検索かければ万事解決だろうが」
「いや、自分の力で見つけ出したい」
これ、私の昔からの拘り。小説と同じ様に何時聞いたか、その時に何を見たかを巻き添いにして、記憶を掘り起こして行く。そうして歌詞を思い出すして、解決に至った事も多い。あぁでも……今回は……。
「じゃあ好きにしろ」
これは瑠衣の言葉で『好きなだけ足掻けば良い』という事に繋がる。
同じ様に頭の中でメロディをヘビロテしていると、別の景色が浮かんで行く。バンドメンバーの姿がとろりと消えてゆき、シルエットへと変貌する。あぁこれ、バンドの曲じゃない……。
私は動画サイトを開くと、履歴から和風と入れて検索する。ヘッドホンを耳に被せて聞いてみると、頭の中で刻まれた
「思い出したのか?」
「BGMだったね」
道理で歌詞が浮かばない訳だ。
翌日、瑠衣と一緒に本屋に行った帰り、カラオケ店の前を通った。
――ダンっ ダンっ ダーダーダっ ダンっ ダンっ ダーダーダっ
激しいビート。男性達の重なる鋭い声。其れは次第に大きくなっていく。
「……っ!!」
瑠衣を置いて、カラオケ店の前でスマホを出す。けれどもその頃には全て無くなっていた。
「どうした急に」
「いや……私が思い出したのは、BGMじゃないのかも知れない」
其れは私の前からするりと消えてゆく、一つのビートだった。
好きな場面を見たいけど、思い出せない。
なんて事、あるじゃないですか。視野を広くするんですよ。
例えば推しキャラの死亡シーン。
(すいません。でも色々含めてあのシーンが好き……。相棒の事を思う辞世の句が本当に……本当に……。
『お前がいればきっと退屈しないだろ』って。)
あのキャラが出るのは、どう考えても○巻以降。
才能が開花した後に、死亡。
確かイベントは使徒編には復活するから……。
そうなると。大体四巻に絞れるから、挿絵を見て、時系列確認。
大体この辺りか〜って。
同様に『暴帝』という言葉を探すも、『暴帝』という言葉じゃなくてぇ『支配者』という言葉で『暴帝』どこ!?
となりました。
完全じゃないやっちゃ。
本日、カラオケ店の前を通って、ふと耳にしたんですよ。
ダンっ ダンっ ダーダーダ
男性の声? なのかな? それともドラムと音なのかな? それさえ分からないんです。でもこれを延々と繰り返す曲。
曲の検索機能は静かなところじゃないと機能しないので、『検索不可』だったんですよ。
んでふと思い出したのは和風のBGM。確かに似てます。
でもカラオケ店だと声入りの曲を流しそうだし、街中の雰囲気と合ってるとは言い難いので、違うかなと。
※摩天楼ごりっとな街に、渋い和風のBGMをカラオケ店で流さないかなと思ってる人。
謎。