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キリスト教民主党のスキャンダルと新首相の就任

エルンスト:神聖ローマ帝国キリスト教民主党プロテスタント派のリーダー、新首相

 新皇帝の即位の翌年春、神聖ローマ帝国政界を揺るがすスキャンダルが発覚した。キリスト教民主党のバイエルン王国支部で大規模な収賄が行われており、バイエルン出身の現首相も関わっているというのだ。収賄事件に関わった議員の多くが議員辞職などで影響力を失い、首相も辞任を余儀なくされた。補欠選挙の結果、キリスト教民主党は32議席を失ったものの、263議席と過半数は維持し、何とか政権党を維持することはできた。

 バイエルン王国は保守系が強く、カトリック信者が多いため、キリスト教民主党のカトリック派閥の中心は、バイエルン選出の議員がになっていた。したがって、この事件はキリスト教民主党の中でも特にカトリック派に大打撃を与え、プロテスタント派へとパワーバランスを傾かせる結果になった。辞任した先代の首相に代わって新首相へと就任したのも、プロテスタント派のエルンストである。

 さて、このキリスト教民主党プロテスタント派閥は、かなり右に寄っており、妊娠中絶の厳罰化や、先の大戦から対立しつつあるフランス、オスマン、東アジア諸国への敵対的外交などを主張していた。そのため、海外からはヴィルヘルム4世の即位につづき不安の声も挙がった。

 一方エルンストは、政権の足固めのために、同じく保守派でプロテスタントのヴィルヘルム4世へと近づいていくのだった。

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