至る者
「うぅわぁ……本当に容赦ないなクロエ」
そりゃ本気で祭りに取り組んでるのは分かるけど、ヴェロニカさんの娘をあそこまで攻めるかね。
背中を向けたのは攻撃が来る方向を悟らせないため。その選択は見事にハマり、攻撃を躱し続けていたワンコの頭に強烈な蹴り落としが決まった。
反応も遅れていた。たとえ防御が間に合っていたとしても、それごと崩されて終わり。
「ワンコ様ついにダウンだー! そしてこれでクロエ側が2点先取! 追い込まれちまった!」
「ワンコ……」
その覚悟を認めたとは言えヴェロニカさんも心配そうにしている。そりゃそうか、綺麗に入ったもんなぁ今の。
「果たしてワンコ様は立てるのか!? それともこのまま終わっちまうのか!? 続行可能か否か、確かめてみるぜ!」
「……確認するまでもないよ。確実に意識を持って行ったから。それより早く手当した方が──」
「んはっ、まだ終わってはおらんようだぞ? クロエ」
「……え?」
勝ちを確信した。優勝は私だと宣言するように、クロエが舞台から下りようとしたその時。ヴェロニカさんの言葉に振り向いたクロエが目にしたのは、ゆらりと立ち上がるワンコの姿だった。
おいおい、あれを受けてまだやろうってのか。地面に激突した衝撃でバックリ額が割れて血だらけだぞ。
「と、止めようよイヴくん。ワンコ様すごい怪我」
「そうしたいのは山々だけど、無理だ。ワンコの覚悟は相当なものだった。
いくら心配だからって今試合を止めちゃ、ワンコの顔に泥を塗ることになる」
「でも!」
「本当にマズそうな時はシラケさせる覚悟で止める。万が一死んだら獣戦士になる以前の問題だ」
「イヴニア様、その時は私めもお手伝いさせていただきます」
「ありがとな、ルナ」
それでワンコに恨まれることになっても、最悪の結果になるよりは良い。
「……無理しない方がいいよワンコ様。その状態で戦っても私には勝てない。怪我を増やすだけ」
「……」
「……それに、そんな状態になってても私は手加減しない」
「……」
ん? 何かおかしい。集中しているのか、或いは……いや、それにしてはワンコが無反応過ぎる。
顔を血で真っ赤に染めながらも、その奥にある瞳は真っ直ぐにクロエを射抜き、戦う意志は感じられる。
だけど、何だこの違和感。
「キヒッ、至った」
「うお!?」
すぐ真横からの声。驚いて横を見れば何やら意味深に笑みを浮かべるヤァムがそこに居た。
「チッ!!!」
「デッケー舌打ちありがとなクソガラス、死ね」
「何でここに居るんだよヤァム。観客席は向こうだろ」
「別にいーだろ。ウチが何処に居ようがウチの勝手だ」
まぁ、そりゃそうだけども……というか、ヤァムに限らず他の人も、いきなり現れるのはやめてくれないかな。
「はぁ……たく。で? 至ったって?」
「言葉の通りだ。秘めた力が追い込まれたことによって目覚めるなんて、よくある話だろ?
実際、あのワンコって奴にはしっかり宿ってるぜ? 母親譲りの力が」
「スキル? なんでヤァムにそんなことが分かるんだよ」
「スキル看破の魔法を使えば一発。ま、どこぞのドラゴンにはまったく効かなくて困ってんだけど」
「それって俺……じゃなくて! それが本当だとしたら、ワンコは今スキルを使ってるってことか!? なら失格になるんじゃ……!」
「どころがどっこいそうはならない。思い出せよイヴニア。ガキ共の試合で、そこのコアともう一人の試合はスキル使用を確認されたから終わっただろ?」
「ああ。それが?」
「あのウォーバーって奴、スキル看破の魔法に似たスキルを持ってる。だからあんなにも早く失格を言い渡せた。スキル発動前に、な。
だが、それだけ敏感な奴がクロエとウルズの戦いは止めなかった」
「いや呼び方よ……でも失格にならなかったのは当然だろ? スキルは使ってなかったんだから」
「いいや使ってたさ。しかも2人共。まぁ無自覚だから両者揃って気付いてないのが笑えるけどな。
ウルズが使ってたのが防御強化。クロエが使ってたのが剛力限界突破。どちらも常時発動型のスキルでオンオフの切り替えは出来ない」
「切り替えが、出来ない……?」
それって、俺の頭上に浮かんでた線みたいに、消したり表示させたり的なことが出来ないって事と同じだよな?
「仮にそれが本当だとして、じゃあ何でウォーバーさんは止めなかったんだ?」
「発動してるかどうかも分からないのに止める訳ないだろ。アイツのスキルは確かに相手のスキルを看破できる。だがそれは任意発動型のスキルに限られるんだよ。常時発動型は対象外。
ウチの看破魔法の完全下位互換だ。まぁ希少スキルなことに変わりはないが、とにかくそういう訳で2人の試合は止められなかった。
仮に常時発動型まで見えてたら失格者のオンパレード。強い奴は大体無自覚で使ってるからな」
「それじゃ、今ワンコが発動してるスキルは常時発動型?」
「ああ。土壇場で習得しやがった」
ウォーバーさんが止めないのはそういうからくりがあったから、か。常時発動型なら看破されることもない……じゃあ、俺の自然治癒も大丈夫ってわけだ。
ん? 常時発動型? え、つまり任意発動型はバレるって事だから……!
「(俺の身体創造ガチガチで任意発動型なんですけど!!?)」
「身体創造の心配してんなら大丈夫だぞ。ウォーバーって奴はお前の事情も承知らしいからな。
それ以外のスキルを使わなきゃ失格にされることもねーよ」
「そ、そうか……はぁ〜よかった。って何でそんなことまで詳しいんだよ」
「ウチは優秀だからなー。キッヒヒヒ!」
それは別に関係ないんじゃ……まぁ、大丈夫だってんなら一安心だけどさ。
「それよりよく見とけイヴニア。こっから面白くなるぜ。あのクロエがどこまでやれるか見ものだな」
「……?」
何か、まるでクロエが苦戦するみたいな言い方だな。というかその呼び方やめてやれよ。
「おーーーっと!!!? なんてこったーーーー!!!」
突然響き渡ったウォーバーさんの声に舞台へと意識を戻す。そして俺は信じられない光景を目にした。
どよめく会場と、驚きに目を見開いているヴェロニカさん達。
「立ち上がったワンコ様に振るわれた一撃!
しかし! しかぁぁぁし! 攻撃を受けたのはまさかまさかのクロエだーーっ!!!」
伸ばされたクロエの拳は空を切っており、ワンコの足がクロエの腹を捉えている。それも綺麗に。
相当なダメージを物語るように、クロエが一歩二歩と後退り膝をついた。
「っ……」
「……」
「これで同点! なんて戦いしやがるんだ! 最高だぜっ!!!」
凄い。ヤァムの言うスキルがどんなものかなんて検討もつかないが、あのクロエからダウンを奪った。
カウンターか? だとしたら、クロエは自分の重い拳を倍返しされたようなものだ。そんなのを腹のど真ん中に受ければ倒れたっておかしくない。
しかし、こんなにも綺麗に決まってダウンも取ったのに。
「ワンコ……?」
肝心のワンコに感情の起伏が感じられない。少しくらい喜んだっていい筈なのに、立ち上がった時と同じで空虚だ。
皆はこのどんでん返しに盛り上がり過ぎて気付いていない。何かが、おかしい。
「キヒッ、キヒヒヒヒ。いいねぇ、戦いってのはそうでなくちゃ面白くねぇ」
「ヤァム、ワンコのスキルって何なんだ」
「言ったろ。母親譲りだってな」
「再びクロエが攻めたーーっ!!!」
詳しく聞く暇も無いまま、再びウォーバーさんの声が木霊する。そうして俺はまた信じられない光景を目の当たりにした。
クロエの拳が足が、突きが蹴りが、何度も何度もワンコに襲い掛かり風を巻き起こす。受ければ当然大ダメージ。
さっきまでのワンコはかろうじてクロエの攻撃を躱していたにも関わらず、今のワンコはどうだ?
「っ……!」
「……」
「(……なんでっ、どうして当たらないの!?)」
全部だ。クロエが放つ攻撃全て、ワンコは余裕のある動きで躱してる。防御もしない、コアちゃんのような受け流しもしていない、ただ躱してる。簡単に!
「ラッシュラッシュラッシュぅぅぅぅ!! 土煙が上がって目を開けるのもやっとだぜ! だがワンコ様っ、こんな状況でも難なく躱していく! まったく当たる気配がねーぞー!」
「ああっ!」
「……」
「っっ……!!!?」
大振りの一撃が放たれると同時に伸ばされるワンコの腕。クロエの拳は空を切り、ワンコの拳は吸い込まれるようにクロエの顎へ。
しかし、寸前で体を捻って直撃は回避した。
「ここでクロエが大きく後退! この試合で初めてクロエが逃げに回った!」
「(……落ち着け。同点でも私の方に分がある。たぶんワンコ様の意識は薄れてきてる、だから攻め続ければ……いや、意識が薄れてるならどうしてあんなに簡単に躱せるの?
もしかして動きに慣れた? ワンコ様の目が、私の動きを学んだ。この短時間で? ううん、ありえないことじゃない。ワンコ様は族長の娘だ。それくらいのことは起きても……だったら)」
再びクロエが仕掛けた。何度も見せた強い踏み込み。更にワンコへ背中を向けての急接近。さっきと同じだ、勝負を決めに来た!
「……見えなければ、同じっ!」
さっきは真上から強襲だった。今度はどこから来る? また上か、それとも左、右か。
距離は瞬く間に縮み、クロエがワンコの眼前で急ブレーキをかける。そこから出されるのは……右の裏拳!
「っ!」
いや、違う!! 今のはフェイント、直前で踏み止まった! 本命は……二度目の上!
あれだけの勢いを一気に殺しておいて、そこから無理矢理にバク宙まで持って行きやがった! どんな身体能力してたらあの速度でそんな事が出来るんだよ!
落ちてくるクロエの左足。普通ならあんなの分かってても避けられない。かと言って防御すれば腕の骨ごとやられる。ワンコ!
「キヒッ……勝負あり」
俺は何度この試合で驚けばいいのだろう。
結論から言えば、クロエの攻撃は……外れた。いや、逸らされた。横から弾くようにワンコの拳がクロエの足に吸い込まれ、そのまま地面を蹴り付けるだけに終わった。
「っ……!」
その怪力が災いして、地面に埋まってしまったクロエの足先。反撃を恐れたクロエが直ぐに下がろうとした瞬間、ワンコがその足を踏み付けて妨害した。
そんなことをしても力の差がある以上は一瞬の妨害にしかなり得ない。だけどこの場合、その一瞬が命取りだ。
「……」
「あ……当て、た? 当てた! ワンコ様が最後の一撃を当てたーーーーっ!!!」
「「「「うおおおおおおおおお!!!」」」」
それは一撃と呼ぶにはあまりに軽い拳だった。ただ触れるだけの拳。ワンコのそれがクロエの頬に添えられて、最後の有効打となった。
喧嘩祭りにおいて、攻撃の威力は関係ない。そう、重要なのは有効打か否か。
「……何で、分かったの?」
「……」
「……ワンコ様?」
「……」
「っ、ワンコ様!?」
「ワンコ!!」
突然、ワンコが事切れたように崩れ落ちた。試合相手であることも忘れて、クロエが慌てて抱き起こす。
勝負は決した。ヴェロニカさんも直ぐに舞台に上がってワンコへと駆け付けている。ああ、終わったんだ。なら!
「ルナ! 俺達も行くぞ!」
「かしこまりました!」
色々と疑問は残ってるが、終わったんなら観戦はここまで! 治癒魔法が使えるルナに一刻も早くワンコを診てもらわないと!
あんな重い攻撃受け続けて無事な訳がない! 勝者はそこに立っていてこそだろワンコ!
「しっかりしろワンコ! ルナ頼む!」
「はい! 我が主たる偉大なりし魔の権化よ、この者に今一度安寧の時を与え給え。治癒の奇跡」
……! ヒールライト、前の世界にも存在していた中位クラスの治癒魔法だ。こちらの世界じゃヒールでも即効性があるし、より上位のヒールライトなら最悪の結果にはならないだろう。
実際、ワンコの額の傷と脇腹の痣はあっという間に消えた。顔色も良くなってきている。
「……んっ」
「ワンコ、無事か?」
やがて閉じられていたワンコの瞼がゆっくりと開かれる。意識もしっかりとしているようだ。凄いな治癒魔法。
「なん、とか……途中から記憶が曖昧なんだけど。どうなったの?」
「んはっ、どうなったも何もお前の勝ちだ」
「……ん、完敗」
「勝ち……? は? 私が?」
勝ったと伝えられても当の本人はポカンとした様子だ。記憶が曖昧ってことは、もしかしてあのダウンから起き上がってからずっと? そんな状態でクロエと戦ってたのかよ。
「あー……でも、そんな気がしないでもないわね。何か、最後にクロエの顔面殴ったような気が……?」
「……軽く、ね。それが有効打になって負けちゃった」
「んはははっ、まったく驚かされた! 善戦どころかクロエから勝利をもぎ取ろうとは!」
「ちょっと母さん、頭に響くからもう少し声落として」
「おぉすまんすまん。しかしワンコよ、何故クロエの猛攻をああも簡単に避けられた? やはり目か?」
「え? ……んー、何故って」
それは確かに気になる点だ。間違いなくスキルの影響だろうけど、それがどんな物かまでは分からないからな。
ヴェロニカさんに聞かれて、ワンコが困ったように小さく考え込む。ヤァムの言うことが本当なら無自覚での発動だろうし、明確な答えが出せないのも無理はない。
うんうんと考え込むことしばらく、そんなワンコが出した答えは──。
「強いて言うなら……勘、かしら?」
その言葉でヤァムが言っていた親譲りの意味を理解した。
ワンコまで勘とか言うようになっちゃったらもっと面倒くさ……いや待て、じゃあやっぱりヴェロニカさんのあれってスキルだったんじゃん!
「……ワンコ様まで族長みたいに」
「これクロエ。それではオレが面倒みたいな言い方ではないか」
「実際そうだよヴェロニカさん」
「ワンコ、イヴニア達がいじめてくるのだが」
「自業自得じゃない?」
冗談もそこそこに、ルナの治癒魔法が終わったことを確認してワンコを抱き起こす。怪我が治ったとは言え体力までは戻っていないようで、支えていてもフラついている様子だった。
「ん、ありがとイヴニア」
「いいよ。……にしても、脳天にクロエの一撃受けてよく意識保てたな。意外と耐久力はウルズさん並みなんじゃないか?」
「ウルズに似てるって言わなかった点は褒めてあげる。正直、自分でも分からないのよ。あの時確かに私は自分の意識が絶たれる感覚を覚えたんだけど、気付いたら立ち上がってたわ。
なんかこう……一瞬? フワッて体が軽くなったような気がして」
「んはははっ、追い込まれて内なる力でも目覚めたか」
「そういうのじゃなくてさ。明確に体が楽になったのよ。直ぐにでも倒れたい、眠りたいってくらい疲弊してたのに……不思議なものよね」
確かに不思議だな。もしかして例の勘以外にも常時発動型のスキルを習得したとか? ありえなくはない話だけど、それだとあまりに出来過ぎてるし……。
「……キヒッ」
あ! 今何となしにヤァムの方見たら意味深に笑ったぞアイツ! お前だろ! 絶対ワンコに何かしただろ!?
わかりやすくとぼけた顔までしてさ! 下手したら不正行為でワンコが責められることになるだろうが!
今更そんなこと指摘したら、この空気までぶち壊しだ。力の差によるハンデだと思えば……いや、そう思おう。もう知らん。
「とにもかくにも! これで女性の部、優勝者が決まった!
強敵クロエ・ハートを降し、見事勝利を勝ち取ったのはワンコ・オージャ様だー! 盛大に祝えお前等ぁぁぁぁぁ!!!」
「おおおおおお!! ワンコ様ぁぁぁぁぁ!!」
「あんなに立派になられて、こんなに嬉しいことはありません……!」
「ワンコ様かっこいー!」
「ワンコー! 俺だ! 結婚してくれー!」
「お前クロエちゃん推しだっただろ!?」
「あ……あははは……どうも〜」
湧き上がる会場にワンコ本人は若干引き気味だった。心なしか俺の影に隠れようとしている。
「ワンコよ」
ふと、そんなワンコの前にヴェロニカさんが佇む。いつも力強さを宿していた瞳はどこか慈愛を宿したものに。そっとワンコの頭に手を置いて、柔らかく笑みを浮かべた。
「母さん?」
「ここまでされて認めぬほどオレも頑固ではないつもりだ。近くオレと並び立つほどの実力を持つことになるであろうクロエを、辛勝ながらもお前は降した。
その瞬間を、この場に居る者全員が目撃したのだ。……ならば、認める他あるまい」
「認める……それって!」
「ああ。リィベレーナが王ヴェロニカ・オージャが認めよう。ワンコ、お前は一人前の獣戦士だと。異論がある者はおるか!」
ヴェロニカさんが会場中に問い掛ける。だけどそんなの聞くまでもないことだ。当然、誰も異を唱える真似などしなかった。
「オレも認めた。皆も認めた。ワンコよ、今日この日、この瞬間から、お前は獣戦士だ」
告げられた言葉。それはワンコがずっと望んでいたものだろう。喜びに笑みを溢すのか、はたまた雄叫びでも上げるのか。
しかし実際はそのどちらでもなく、ワンコは静かに涙を流していた。堪えていたものが一気に決壊したように、次から次へと大粒の涙が零れ落ちていく。そして──。
「何故俺!?」
「うっさい。ちょっとくらい胸貸しなさいよ」
まるで涙を隠すように、膝をついて俺の胸に顔を埋めるワンコ。
そりゃそうしたい気持ちも分かるけど、どっちかと言えばヴェロニカさんの胸に飛び込む流れじゃなかった? 数ある選択肢から何故そこで俺を選んだし。
あぁもう、クロエからは嫉妬心丸出しで見られてるし、会場からは生暖かい視線を送られてるし居心地悪ぅ。
「んはっ、お前は本当に節操が無いなイヴニア!」
「俺がクズみたいな言い方やめてくれる!? ちょっとワンコ! 泣き付くならヴェロニカさんに!」
「グスッ……これは貴方へのお礼も兼ねてるのよ。我慢しなさい」
「別に俺は何も……ルナ! 何とか言って──」
「うぅぅぅ〜、何て美しい光景でしょう。夢を叶えたワンコ様を優しく抱きとめるイヴニア様っ。私このまま昇天してしまいそうです!」
お前肝心な時にポンコツになるのどうにかしろ!?
そんなこんなで周りの目も考えずにギャーギャーと騒いでいたけど、これで喧嘩祭りも折り返し。
ヴェロニカさん曰く、クロエによって砕かれてしまった舞台の整備をした後、メインイベントである男性の部が開かれるとのこと。
つまり、俺の出番がついに回ってきてしまったわけだ。ああ、胃が痛いや。




