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いきなり結婚しろ! ですか?

短期の5~6話です。

R15は保険です。

 女騎士カレン・シャノンが、浮いた噂のない脳筋騎士団長ダレル・ガードナーに恋して数年が経過していた。高位貴族ではない家柄で、政略結婚を強要されず、自分の適性のまま騎士団で、自由に生きてきたカレンにとって、それは晴天の霹靂だった。


 「お兄様が行方不明?」沈痛な面持ちの両親が、その事実を告げた時、カレンの自由な人生は終わりを告げた。猫の額ほどの領地ではあるが、男爵家の跡継ぎであった兄が、恋仲であった侍女と駆け落ちした、というのだ。


 野心家では、全くない両親は、政略の成果のある、うんと年上の後妻に入れ、だとか、高位貴族の愛人になれだとか、そんな事は、今まで全く言わず、カレンには、好きなように生きていい、と甘やかされてきた。


 だが、猫の額であっても、守るべき領地と、領民がいる。継ぐべき主が不在となるのは許されざる事である。


 兄を連れ戻すのは難しいということが現実になったその日、カレンは、然るべき婿を取り、シャノン男爵領の跡継ぎになることが義務付けられたのだ。この場合、跡を継ぐのは婿ではなくカレンだ。幸い、父はまだ若く現役であることから、跡継ぎ教育は、父の補佐をしながら、行っていくこととなる。


 山のような釣書が、両親とカレンの間のテーブルに置いてある。「幸い、お前はまだ、若い。貴族令嬢の適齢期的としては、ギリギリではあるが。選択肢が少なすぎることはない、が……正直、有望株は早くに婚約を結んでしまうから、これらは、最高の相手とは言い難い。この山の中からお相手を選ぶのは、困難を極めるだろう。また、その相手が許諾してくれるのか、という問題もある」


 気の重くなる、話を聞いて、カレンは賭けに出た。「この中に、含まれるかは、分かりませんが、私には好きな殿方がおります。この山を検証する前に、その方に打診して、我が家に婿入りしていただける算段を整えられたら、その方をお迎えするのでは、いけませんでしょうか?」

カレンの懇願に甘い両親は、勿論、肯定の言葉を返した。


 翌日、騎士団で、カレンは早速、行動に移した。

本日、2話投稿しています。

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