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第91話 処分決定

今度はなんだろう?まさか王子が俺を共犯だと言ったとかか?なんて考えながら向かってみると、全く違う話が待っていた。


「今急使が王都より来た。恐らくこちらから送った、第2王子殿下確保の知らせの前に出されたものだ。それによると、国王が第1王子殿下とメッセサイト公爵様を、王族とは認めないと発言されたそうだ」


は?廃嫡ではなく王族として認めない?またしても意味がわからないのだが、ストラディ伯爵の話はこうだ。


引きこもっている国王になんとか話をしようと、第1王子とメッセサイト公爵が面会を申し込んだものの、全く出てこようとしない国王に、国王派の者達ですら呆れ果ててしまい、強硬手段に出ることを全員一致で決めたそうだ。

そうして引きこもっている部屋の扉を破壊し踏み込んでみたところ、それに抵抗していた国王がこう言ったそうだ。


曰く、『栄光有るエスト王国の家系が滅んでしまった。お前たちのような裏切り者に王家が滅ぼされたのだ』と。


まぁここからは言うまでもないのだが、その場に居たものによる、糾弾大会が行われた結果判明したのは、第1王子とメッセサイト公爵は国王と血が繋がっておらず、第2王子のみが国王の子供だそうだ。


詳細がまだ来ていないのだがわかっているのはこんな感じだ。


これで問題になってくるのは第2王子の処遇だ。

今回は確実に処分してしまいた所だが、これで処分するわけにも行かなくなってしまった。


何だったらパラセッツの街の攻防時に亡くなったことにしても良いし、神光聖声教会とつるんで国家転覆を狙っていたとしても良い。

問題なのは国王の言っていたことにどれだけの力が有るかだ。


現在多くの貴族達には血筋が絶対という意識は薄いものの、それは貴族までの話でしか無く、それが王族となるとどうなるかはわからない。

それでも血筋が絶対では無いと言える理由も実はある。


簡単に言ってしまえば歴史上既に何度も、直系の血族が居なくなったことが有るからだ。


それでも今まで王家が続いているのは、高位貴族には既に王族の血が何度も入っているので、代わりになる血筋がいくらでもいるということだ。

もし本当に、第1王子とメッセサイト公爵が王族の血筋で無かったとしても、高位貴族と縁組さえすれば直系とは行かなくても、王族の血筋は後世に残せるのだ。


だが当然逆も言えてしまう。

第2王子と縁組すれば、直系の王族として通用してしまうのだ。


だからこそ問題になってしまうが第2王子の存在。

周辺の代官達で構成されたパラセッツ攻略部隊は、言い方を変えてしまえば沢山の証人を生んでしまったのだ。


第2王子が生きているという証人を。


他の誰も発言しないし発言できない状況になっている。

誰でもそうだろう。

今この場で発言するということは、場合によっては後程処分の対象になるかも知れないのだ。

だからこそ俺が言うべきなんだろう。


「状況が状況だけに私達だけで何かを決めるのは、とても難しいと考えます。ですのでここはどうでしょう?状況の変化を待ちませんか?どの様に動くにしても、それからで問題ないでしょう」


この発言は下手をすれば第2王子の仲間と捉えられてしまうかも知れないし、場合によっては後で適当な罪で処分されてしまうかも知れない。

でもここは誰かではなく俺が発言しなければならない。

他の誰もがこの発言はできないししようとも思わない。

残念ながら俺の首を台に置かなければいけない状況なのだ。


延々とここでどうしましょうかと悩んでいるわけにいかない以上、ここは誰かが結論の保留を言わなければいけないのだが、もし俺以外の人間がこれを言った場合、そいつは自身だけでなく家に関わる全ての首を台に置くことになる。

その点俺の場合は俺の首だけで済むのだから、やはり俺が言うしかない状況だ。


だが俺もただで首を台に載せたわけではない。


次に決断する役から降りるために、今首を台に載せたのだ。


次に決断するのは状況の変化を待った後、つまり王子の処遇について王都から連絡が来たときだ。

もしその時までに俺の首が台に載っていなかったら、その時こそ強制的に俺の首が台に載せられてしまう。


まぁ格好つけて言ってはいるが簡単に説明するのなら、今ここで王子の処遇を決めるのは止めませんかって言う、日和見発言をしただけなんだけどな。


とにかく王都の状況次第では再び王子を王都に戻さなければいけないし、場合によってはここで闇に葬ってしまはなければいけなくなる。

そんな決断を中央の本来の責任者を抜かして決めるのは、あまりにもリスクが大きすぎるのだ。


おそらくは近日中にこちらから送った、第2王子生存の話を受けての回答が来るはずで、もしかしたらこちらが送った使者よりも先に、王都の最新情報が来るかも知れない。


まぁ俺としては全てが国王の勘違いでしたってのが、一番良い結果になると思うのだが、果たしてどうなることやら。


次の話の後書きにしようと思いましたが、都合によりこちらに書きます。

感想でこうしたら?というのが来ましたので、一応どうなっているかを書いておきます。



種だけ貰って処分しちゃえ=後の国母を勝手に決めるわけにはいかないし、勝手にそれをしたら国家転覆罪ですね。そこいら中の貴族から命を狙われることになります。


国王がいるんだから、国王に頑張ってもらえば。=本文では書いていませんが、各貴族家の思惑だとか貴族家のバランスとかで、そう簡単に子供が生まれることは有りません。特に今の国王の周りはそういった貴族が固めているので、望まない子供が生まれることはなく、お手つきの侍女がとかも有りえません。

昔の日本でも有りましたが、そういう物としかここでは説明できません。



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― 新着の感想 ―
[一言] 種だけ貰って処分しちゃえば良いじゃん。第二王子がいなくなっても国王がいるんだから問題ないじゃん。また作れば問題ないんだし。
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