表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/93

第66話 出陣パレード2

広場に最初に入ってきたのは山人の音楽隊のようだ。

広場に作られた舞台の周りに集まって行進曲を演奏して、他の部隊が到着するのを待っているようだ。


次々に入ってくる山人の部隊が舞台の前に整列していく。


山人はちょっと特殊な種族で森人もそうなのだが、エスト王国に属していても別の国としての扱いを受けている。

その理由が種族差に有るのだが、森人は前にも言ったと思うが陸生貝類から進化していて、他の種族との違いが大きすぎる為別の支配体制を敷いているのだが、山人も同様に他の種族との差が大きすぎて、通常の統治が出来ない為に別の国となっている。


前世で言う所の森人ならばエルフなのだが、山人はドワーフと言える種族になっている。

基本街に居る山人は男だけのため勘違いされやすいが、本来の山人の国に行くと男性はほとんど存在しない。

山人の元になったのは前世で言う所の蟻のような生物で、巣と言うか国に残っているのはほぼすべてが女性となっている。

男性は成人したら国を出て、外で何かしらの技能や力を身に着けて、故郷とは違う国に婿として入るのが通例だ。


なので今広場に集まってきている兵士達はすべて女性で構成されている。


そんな事を考えていたら、広場には森人・獣人と別の部隊も入ってきている。


そうしておそらくパレードの全部隊が広場で整列した。

人数としては2千人程だろうか?流石に全軍では広場に入りきれないから、代表部隊だけでのパレードだったのだが、種族によって揃っていたり揃ってなかった、なかなか面白い光景だ。

山人は身長もそれほど差がない上に装備も全部揃っていて、規律もしっかりしているから人形を並べているかのように整っている。

森人は全員同じ革の防具をつけてはいるものの、部族毎に色が違かったりして少しまとまりがないように見える。

獣人に至っては体格も種族でぜんぜん違うし、装備もばらばらでこうして整列して見る分にはかなり悪い感じがする。

実際統率もあまりされていないらしいしね。


そうしているうちに行進曲が突然やみ、舞台の右からは山人の王女が、左からは森人の王女が、各々部下を数名連れて上がってきた。

おそらくこれから演説をして士気をあげるのだろうが、ここまで来ても王城の方からは何の行動も見られない。

これは…と思っていると、舞台の裏側で騒ぎが起きた。


ここからはよく見えないが何か言い争っているようで、その騒ぎは広場の周りでパレードを見ていた人達に伝わり、騒然となっていく。


これはなにかの演出なのか?


舞台後方から金色の鎧を着た男が、司祭風の男達を連れて上がってきた。

あれが勇者なのか?ここからではよく見えないが、何か王女方に言っているようだ。


だが、そんな暴挙を許す王女方ではなくすぐさま部下の方たちが、乱入者を捕らえて縛り上げていく。


「その者達を先陣の血祭りとせよ!」


山人の王女が命じると司祭風の男達が次々に切られていく。

最後の金色の鎧の男は縛られたまま何処かへ連れて行かれてしまった。

何だったんだ?いまのは…

周りは意味がわからないままになってしまったが、その後はおそらく予定通りの進行で出陣式が終わった。


結局何が起こったのかよくわからなかったけど悪は滅びたのだ。


なんて訳でもなく、すぐにマーブル先生が情報を集めてくれた。

それによると、やはりあの金色は勇者であり第2王子だったらしい。

当初王族を名乗る王子に対して警備をしていた山人達は、やっと重い腰を上げたのかと受け入れる姿勢を示したそうだ。

それに気をよくした王子が軍の主導権を執るような発言をしたため、山人の警備兵が押し止めようとした所、王子と神光聖声教会の連中が強引に舞台に上がりああなったらしい。


ちなみに王子はあの後簀巻きにされて王城の前に放置されたとのこと。


王城側も特に動きを見せなかったが、結構時間が経ってから正妃の手の者が引き取ったとか。


これで第2王子も国王も無事では済まなくなった。

おそらく今回のゴブリン討伐中に中立派が動くだろうし、王政派の中からも国王に対する非難は有るだろう。


「結局この変なのは何だったのかしらね?」


そう言ってホルドラン公爵令嬢は下品な箱をつついている。

確かにこれを俺達に着させてパレードをすることに何の意味があったのか?

俺には全くわからなかったが、


「あらあら?それいらないなら私がもらっても?ちょっとそんな感じのを欲しがる所があったのを思い出したわ」


なんてマーブル先生が言い始めた。

一体どこに持っていく気なんだろう?

あんまり考えても仕方ないから、そっとマーブル先生に箱を差し出しておく。

何故かマーブル先生の所に集まった箱は俺のだけだったけど、一体どうする気なのだろうか?何か顔を赤くしてそっと後ろに回していたりしている。


まぁあんまり気にしていても仕方ないし、


「なんかよくわかりませんでしたが、私はこれで失礼いたしますね。これから輸送の方に動きますので」


と断って部屋を出る事にした。


もう王子も捕まったし教会関係者ももう居ないから、このままグロスの所に向かうとしよう。

色々と演出を考えていましたが、文書化出来なかったため、こうなってしまいました。

ごめんなさいm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ