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邪神
まずは、そうだね。そもそも、魔法少女に力を与えてる高位存在って、なんだと思う?ああ、聞き方が悪かったね。じゃあ君なら、なんて名前を付ける?少女の危機に現れ、困難に立ち向かう力を授ける摩訶不思議な存在を。
…妖精?
ああ確かに、この世界で最初の魔法少女を作ったものは、妖精と表現するのに異存はない。けれどね、それを真似て、自分の都合のいいお人形を作った奴らに、妖精なんて可愛らしい名前は似合わない。
彼らは、妖精なんかよりはるかに強大な力を持ち、知恵が回る。そして何より、傲慢だ。
そんな彼らは、こう呼ぶに相応しいだろう。神、または悪魔とね。
それじゃあ、彼らはなぜ魔法少女を作ってると思う?
言っておくが、彼らに善意なんてものは期待しない方がいい。彼らにとって君ら人間なんて、虫けら同然。精々利用価値のある駒ってところだね。
そう、まさしく魔法少女は彼らにとっての利用価値のある駒だ。
では、魔法少女を作ることが