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2話 取らぬラクーンの皮算用

 この二ヶ月で分かったことがある。


『この世界には魔法とレベルがある』と言うことだ。



……王道。まさに異世界って感じだ。


 獣人がいる時点で分かりきってたことだけど、魔法があると分かっただけで、『あぁ、ほんとに異世界なんだな』と思えるようになってきた。


 因みに魔法はマミーが使っていた。


 それは、四つん這いでなら歩くことが出来るようになったので、揺りかご(?)から抜け出して辺りを散策していた時のことである。


 椅子を伝ってテーブルに登ろうとしていたら、誤って落ちてしまったのだ。

 まぁ泣いた。高さも1mより低かったとはいえ赤子だもん。仕方ないね、うん。


 すると、マミーがすぐに駆けつけてくれて俺を抱き上げると、続けざまに俺に手をかざし、()()を呟いた。


 この世界の言語は日本語ではないので、マミーが何を言っているか分からない。

 しかし、恐らくは「痛いの痛いの飛んでいけ」的なことを言っているんだろうなと思っていると、マミーの手から暖かいぼんやりした光が出てきて、俺に入っていった。


 すると、なんと床に打ち付けて痛かったところから急に痛みが引いていったのだ!


 つまり今のは詠唱で、光が魔法、ということだ。


 心が踊った。ずっと憧れていたあの魔法を今度は自分が使えるのかと。

 厨二心(くろれきし)が燃え上がった。


 初めて転生して良かったと思ったかもしれない瞬間だった。






……レベルに関しては唐突だった。


 魔法があるんだったらステータスとかあるんじゃね? と考えていた時である。


 (ステータス)


 と、冗談のつもりで念じてみると、俺の目の前………と言うより頭の中に直接入ってくるような感じでステータスが浮かんだのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーー

種族:ラクーン

名前:

Lv:1

HP:21/22

MP:2/2


力:2

耐久:1

敏捷:3

器用:2

魔力:2


スキル:ステータス閲覧Lv1 シャンパーユ語Lv1


ーーーーーーーーーーーーーーー


(お、おぉ、で、でた)


 余りにも軽いステータスさんの登場である。


 ていうか俺、耐久ペラッペラじゃないか。HPも1減ってるし。


 ステータス閲覧というスキルは今覚えたんだろう。ステータス鑑定ではなくステータス閲覧だから、多分だが他者のステータスは見れないと思われる。


……Lvが上がれば見れるようになるのだろうか?



 それに、このシャンパーユ語とはパピーやマミーが喋っている言語だろうか。

 まぁ、これもLvが上がれば意味が分かってくるようになるだろう。


………まあ、分かってはいたが、俺ってやっぱりチート持ってないよな。ちょっと期待したけど取らぬ狸の皮算用だったらしい。狸だけに(殴



 数字やスキルに目が行きがちで気づかなかったが、種族が『ラクーン』となっていた


 でも、あれ? ラクーンってアライグマじゃなかっただろうか。

 タヌキはラクーンドックだと記憶している。もしかして俺ってタヌキじゃなくてアライグマなのか?


 いや、待て。俺は確かに確認したぞ。パピーとマミーの尻尾を。

 アライグマなら尻尾に縞模様があるはずだ。だがそれがなかった。つまりタヌキじゃないとおかしい筈だ。


 うーん。☆WAKARAN(ワカラン)


………ダメだ。考え事をしていると体力を使ってしまって眠くなってきた。





 言葉を話せるようになったらマミーに聞くことにしよう。



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