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異世界で、なんか、流されるように生きている  作者: 豚煮豚


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異世界人14

 

 うーん、どうしようかなぁ。


「どうしたらいいかな?」

『殺せそうか?』

「微妙……全力でやって無理だったら死ぬしかないわ」

『話してる場合じゃなさそうだな……』


 猛スピードで近づいてくるニワトリから逃げるために空を飛んでいく。差が(ひら)きすぎると街の方に向かってしまうので、ちょっとスピードを(ゆる)めたり早めたり調節(ちょうせつ)しながら逃げている。


「何よりデカいんだよなぁ! ちょっとやそっとじゃダメージ入らなそう」

『このまま追いかけっこしても先にバテるのは俺たちだ。まだ魔力残ってる(あいだ)にケリ着けるか?』

「久々に腹いっぱい食べようかな。捕まえて来てくんない?」

『どんぐらいだ?』

「三十くらい?」

『分かった! じゃあここは任せるぞ!』


 スティーが俺から遠ざかる。ニワトリはただの光の玉に気付くはずもなく。俺に向かってだけ、走って来ている。

 股が大きく(ひら)かないのか、さっきから足をバタバタと(せわ)しなく動かして俺に近づいてくる。(ふく)らんだ胴体はその脚の動きにびくともしないで、一切ブレることがない。その反対に首から先は足から伝わる振動をモロに受けていて、ぐわんぐわんと動いている。キモい。


「キモいなぁ……」


 十数分逃げていると遠くの空にヘリコプターぐらいの大きな(かたまり)がやってきた。やっと来たか。


「遅かったな! 腹減りすぎたわ!」

『ホントに全部食えんのか!? 残さず食べろよ!』


 頭を巨大なドラゴンに変化させて、その肉の塊をバリボリと頬張(ほおば)る、飲み込むと急激に体温が上がって力が湧いて来た。


「よし……逃げるのはもう終わりだ」


 こちらに走ってくるニワトリに向き直る。相手は止まることなく俺に進んできている。

 ここは街から数十キロぐらいは離れてるはずだから、全力でやっても絶対に大丈夫だ。


『手伝うことあるか!?』

「もしダメだったら運んでくれ。今は何もしなくていいよ」

『りょーかい! 頑張れよ!』


 どんなイメージだとコイツを殺せるだろうか?……やっぱりこんだけデカいドラゴンだったらこっちも相当デカい攻撃をしなきゃいけないかもな。

 ニワトリが大きな口を俺を食べるために()けた。その歯の一本一本が俺よりも数倍くらいデカい。

 まずは口の中いっぱいに火の玉を作り出す。それを喉の奥に(ほう)り込むともう片方の首から大気が振動するほどの悲鳴が出た。

 その隙に遠くへ逃げる。案外弱そうだな。


「次で決めるわ」

『カッケェ……やっちまえ!』


 空を(おお)い尽くすぐらいの火の玉を空中に(つく)った。熱で地面の木が燃えて火事が起こっている。

 上も下も真っ赤になった世界の中でニワトリの黒い(うろこ)は前よりもギラギラと輝いていた。

 煙があちこちから立ち昇る。ちょっとやりすぎかも……


「おっらぁ!! シネ!!!」


 バカデカイ火の塊をニワトリにぶち当たるとマグマが地面から勢いよく吹き出して来た……もはや視界が真っ赤っかでニワトリが生きてるのか死んでるのかが分からない……


「死んでんのかな……」

『……魔力がドンドン消えてってる。死んだと思うぞ』


 それなら良かった……俺もう無理だわ。


「ホントに?……もう寝てもいい?……」

『もしアイツが生きてたら叩き起こしてやるから安心しろ。おつかれな……』

「はぁーー……おつか……れ」


 暖かくて眠気が倍増(ばいぞう)してくる。木漏(こも)れ日のような感覚を地獄のような景色の中に感じながら寝た。



読んでいただきありがとうございました!


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