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異世界人7
「起きてください! あの! 大丈夫ですか?」
「……っ」
「あ、生きてる。生きてました!」
誰かに揺さぶられて目を覚ます。今までで一番悪い目覚めだ。空はもう真っ暗なのになんで起こされないといけないんだ……
「はぁ……俺まだ寝るよ……」
「まだ寝るんですか!? もう丸一日以上寝てますよ!」
「は?」
「あまりに起きないから僕たちで街まで運んだんです!」
頭を起こして周りを見てみると木造の建物がポツンポツンと建ち上がっている。気付かない内に村の中に入ってたみたいだ……
「それに! 隊長が全然起きないんです! 起こすの手伝ってもらえませんか!?」
「……いつか起きるよ……多分……」
もう帰ろうかな……うるさいし……でも眠い……
「もう少し寝かせてくれ……そしたら全部なんとかするから……」
「……約束してくださいね!? それじゃ、また後で!」
これから寝るって言ってんのになんで大声出すかな……もう、腹も減ったし最悪だ……
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