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異世界で、なんか、流されるように生きている  作者: 豚煮豚


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30 山編のおまけ

 

 山登りを終えた次の日、街がザワザワとざわついているのを感じた。何故だろうと窓から外を見てみると人が山のように集まっていた。


「あ! おーい! お前がやったんだってな! スゲェよ!」

「あんなのどうやって倒したんだ?」


 何でみんなドラゴン倒したこと知ってるんだろ? てか今何時(なんじ)だ?

 もうすぐで夕方になりそうな空の感じから俺は相当眠ってたらしい。煙の副作用のせいだろうか?


「アキラくん起きたの?」

「あぁ……うん……でもまだ眠いわ。二度寝していい?」

「良かったぁ。親方さんもずっと起きないからずっと心配してたんだよ」

「色々あったからね……そういえば大臣帰ってきた?」

「うん。お昼頃に一人でここに来てたよ」


 やっぱり煙吸い慣れてるからかな。俺まだクソ眠いのによく山の頂上からここまで帰って来れたな。しかも一人で。


「あぁ……眠い……もっかい寝ていい? ごめんね?」

「いいけど……外すごい騒ぎだよ? 大きなドラゴンが運ばれてきたんだって」

「ふーん。それ俺たちが倒したやつだ…………zzz」

「えぇぇ!! あれを倒したの!? あ、ごめん……」

「……いいょ? うん。おやすみ」

「おやすみ。後で話聞かせてね?」

「……zzz……」


………………………………………………………………


 次に起きたのは二日後の早朝だった。

 やることも無いので起き上がり、リビングに向かう。当然誰もいなかった。

 暇なので散歩に行く。まだ外が(かす)かに暗いので外にも誰もいないだろう。


 適当にぶらぶらと歩いているといつのまにか門の前に来てしまった。そこでこの(あいだ)の登山を思い出す。

 よくもまぁ、あんなデカいドラゴンを倒せたなぁ。あの時の俺はちょっと異常だった。

 門の辺りに人影を見つけた。じっと目を()らして見てみるとそれは大臣だった。


「あ、大臣」

「お! 君もやっと起きた? ちょっとこっち来てよ! 面白いものがあるんだよ!」

「何ですか?」

「僕たちが倒したドラゴンの死体。まだ全然解体されてないから結構原型を(とど)めてるよ?」

「どこですか?」

「こっちこっち!」


 大臣は門の外へと飛び出していった。それについて行くとそこには巨大なトカゲの死体があった。


「……改めてみるとデカいですね……」

「うん。そうだね」


 大臣は物思いにふけってるような感じだ。


「……他にも沢山いるんだってさ」

「え?」

「これぐらいデカい奴があちこちに沢山いるって聞いたんだ」


 遠くを見るように視線を空に向ける。


「見てみたいなぁ。ね?」

「そうですね」

「お! いたのか!」


 声の方を振り返ると親方が大きな剣を持ってやってきた。


「何ですか? それ?」

(うろこ)を剥がすんだ。今日からコイツの加工に入るからな」

「僕にも二、三枚ちょうだい? 色々やってみたいからさ」

「いくらでも持っていけばいい。こんだけデカいんだしな」


 親方は剣を鱗と鱗の間に挟み込みテコの原理でひっぺがした。


「手伝いましょうか?」

「じゃあ、荷車(にぐるま)を持ってきてくれ。思っていたよりも大きいな……」


 雑貨屋の側に置いてある荷車を取ってここまで戻ってきた。


「お! ありがとう。それじゃコイツらを乗せててくれ」

「あれ? 大臣は?」

「鱗を持ってどっかいってしまった。気にするなあんな奴は」


 大臣って意外に力あるし、それぐらいなら出来るかもな。でもドラゴンと何話したのかとか聞いてみたかったな。


「大臣ってドラゴンと(なに)話したんですかね?」

「さぁ。だが面白い情報があったみたいだぞ」

「どんな情報ですか?」

「知らん。ただアイツは分かりやすいんだ。昔からな」

「……」


 聞いちゃおっかな。二人の関係性について。


「親方と大臣ってどんな関係なんですか?」

「は? ただ昔からの知り合いってだけだ……よし! これぐらいでいいだろう。運ぶぞ」

「はい」


 知り合いかぁ。幼馴染みみたいなものかなぁ。でも絶対どこかで仲違いするようなことがあったんだと思うんだよな。今でも全然仲良さそうではあるけど。


 荷車を引いてウロコを運んでいるときに家の中でカエデさんが起きているのを発見した。


「おはよう」

「あ、おはようございます……大丈夫でしたか?」

「あぁ、うん。全然平気」

「良かったぁ。ハヤトさんから一度起きたことは聞いてたんですけど、心配になっちゃって……」

「もしかしてもう仕事なの? まだ早くない?」

「準備もあるので……それよりもお仕事の邪魔しちゃってないですか?」

「別に親方も急いでるわけじゃないと思うから大丈夫だよ」

「私のことはいいので頑張ってください……」

「……カエデさんも頑張ってね」

「はい」


 すごい心配をかけちゃってたみたいだな。それにこんなに朝早くから仕事の支度なんて大変そうだ。今度手伝えることは手伝おうかな。


 鱗を鍛冶屋に運び入れるとさっきまでのスッキリとした頭が急にぼんやりしはじめた。眠たくなったのだ。


「親方……なんか眠いです」

「それなら寝てくるといい。そもそもこの作業は私一人でやるつもりだったんだ」

「手伝えなくてごめんなさい。それじゃ、寝てきます」

「おやすみ」


 煙の副作用とは違う眠気に誘われて布団に入るともうお昼になっていた。



読んでいただきありがとうございます!


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ありがとうございました!

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